第212話新たなる歴史の1ページ 更なる深みへGo! その8
読者の皆様どうもです。
やはりまだまだ体調が悪く咳と鼻水の所為でこめかみまで痛くなって疲れ果てて寝て仕舞っておりました。
完全復活までもう少々ご迷惑をお掛けしそうです。
申し訳ありません。m(__)m
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翌日次の第64階層へ行く前に新しく出たお宝達もオークションに出すべきだと思って冒険者ギルドにイソイソとゲートで向かう。
「どもぉ~」とここの所短いスパンでのリピートなので軽い調子で冒険者ギルドに入って行く。
今では頻りと呼び止めようとしていた市口の傍の新人さんも諦めて呼び止めずに「おはようございます・・・。」とあいさつをして来るだけんになった。
何で受付嬢に連れない素振りをするかって? だって、俺超絶可愛い奥さん居るし。女の子は好きだけど、でもね、女を売りにされるとゲンナリするし、
何よりも、受付嬢にチヤホヤされたりすると、周囲の冒険者の嫉妬の視線が鬱陶しい事この上ないんだよ!!マジで。
そんな訳で、俺はうらびれたオッサンの元へ・・・。
「ゲンダさーん、毎度!!!ヤバイの出ちゃったよ! オークションに出すの一緒に間に合う? いや分けた方が良いのか?」と呟きながら、
カウンターの上に宝箱から出た微妙シリーズから、魔力鍋、魔力フライパン、魔力ポットとソーサーとティーカップのセット、魔出刃包丁も一応、そして本命の『英知のモノクル』を並べ、1つずつ説明した。
「一応、この魔出刃包丁は見せただけで俺が使うかも。あとね、最後のこの『英知のモノクル』は国宝級だよ!!王国の宝物庫に類似品が1つあったのみだったし。きっと凄い事になると思うんだ!!」と俺が言うと
「ふぅ~」と呆れた様に溜息を付くゲンダさん。
「トージようぉ~。そんな次から次にぽんぽんと凄い物を・・・。てか『英知のモノクル』は冒険者ギルドで欲しい一品だな!」と疲れた表情で言って来た。
どうやら、先日の『グランド・ドラゴン・スケルトン』の骨と魔石でさえギルド側の上層部が追い付いてないそうだ。
そんな状況下に立て続けに
確かに俺がここに来るまであのダンジョンの進展はほぼ無かった様だし、然もあらんだな。
「まあ、オークション自体はもう少し先のオークションに間隔開けた方が高値になるだろうからね。遅れる分には問題無いよ。あと、これが第63階層のレポートね。じゃあ、ボチボチで宜しくねぇ~!」と言い残して冒険者ギルドを去ったのだった。
そう言う訳で少しペースを落とす方が良いんだろうか?と悩みつつ第64階層へとダンジョンの階段を降りて行く。
踏み入れた第64階層は木、木、木!何処も彼処も木だらけで、しかも靄が掛かっていて司会が著しく悪い。
3~2m間隔でズッと木で埋まっていてもし仮にこの靄も無く晴れていても見通しは期待出来なさそうである。
何となくこのフィールド全体が来る者を惑わせ嵌める気満々の様な・・・・あ!『自動マップ』に魔力を注いだんだがその嵌める気を証明するかの様に数えるのが嫌になる程の赤丸が表示されたよ。
兎に角一応最初は情報収集も兼ねて地上で行く感じ。大体判れば上空から行くかな。と方針を決定して魔装と気密シールドマシマシで森林の中に踏み出したのだった。
木がある場所は目視でもボンヤリ全体像的に判るだが、魔物の存在は気配はボンヤリと察知しているものの全く視認出来ない。
恐らくだがこの靄に気配察知を妨害する様な特殊効果が付いているんじゃないかとおもわれる。
普段の俺なら、森林の中で半径500mぐらいは察知出来るのにここでは10mでも怪しいのだ。
10mぐらい進んだ所で、踏み出した右足に違和感を感じ「あ!しまった!!!」と漏らす俺。
何かに右足を搦め取られて居る感がある・・・蜘蛛の巣か?
まあ全く見えて無かったからな。と暢気に思っていると、上空の木の上から移動し降下してくる気配を察知出来た。
『黒竜丸』は勿体無いので高周波ブレードで頭上まで降りて襲って来たのを切り裂いて終了である。
『フォレスト・ハンター・スパイダー』と言う蜘蛛系の魔物らしい。
やっぱり、こう言う森林ステージだと昆虫系居るよなぁ~。とゲンナリしつつも亡骸を回収して一番近い青丸目指して進むのであった。
だいたい定番なのは、昆虫系、は虫類系、良くてボアや熊、狼、それに鹿ぐらいだろう。
こう言う森林とかってさ、サーモグラフィーの様な熱源を表示出来る視野があるとこう言う靄の中でも有効なんじゃ無いかっておもうじゃん?
でもさ、昆虫もは虫類系も熱発してなさそうだから駄目かもね。
どうやは最初は蜘蛛ゾーンらしく、同様の攻撃を何度も受けいい加減嫌になって来る。
一気に広範囲に此奴らにダメージ与える方法無いか?と頭を捻って取り敢えず思い付いたのは、冷気による攻撃と言う発案者の俺もちょっとな・・・・と思う様な頭の悪い作戦だった。
俺を中心に絶対零度になるイメージで魔力を練って発動!アブソリュート
木々の上からボタボタと蜘蛛たちや鳥等が落ちて来て地面に当たってパーンと砕け散った・・・・。
あ!勿体無い。と思ったが時既に遅しである。
更に言うと、落下した魔物の亡骸が地面に当たって砕け、飛散した破片が周囲に飛び散り、凍結して脆くなった樹木にぶつかった事で1本の木が倒壊すると、周囲の木にぶつかって~~の繰り返しが起きてしまって、予想外の大事に発展。
正に『あ~あ、俺知らねぇ!』状態である。靄と言うよりスノーダストって言うんだっけ?空気中の水分が氷結しちゃって、ちょっとだけ綺麗で神聖なな雰囲気である。
まあ俺を中心に半径50mぐらいの遮る物も無い死の空間なんだけどね。
ドンマイって事で気を取り直して進む事にしたのだが、地面は砕かれた粒子状の氷に覆われて居りまともに歩ける様な状態では無い。
『ホバー移動』で高さ1mぐらいを移動すると、今度は木の枝が丁度首の高さに生えていて邪魔で鬱陶しい。
更に高度を上げるともっと枝がじゃまをする。
段々とイライラが募って行って、この木って持って帰って売れないかな?という発想が頭に浮かび上がって来る。
物は試しと高周波ブレードでギュンと木の根元で一振りして一刀両断にするとメキメキドシャーという倒壊音と一緒に魔物の断末魔の叫びが聞こえて来た。
そしてそれを『時空間庫』に無属性の触手を使って収納して行く。
収納していて思ったのだが、この木は剪定されてもいないのに、真っ直ぐ育っていて、しかも全て均一な感じに生えて居る様に思える。
つまり、木としてはかなり優秀なんじゃないかって思ったのだ。
このまま電柱に出来そう名ぐらいに真っ直ぐに伸びてるし。高値になりそうな予感がする。
ダンジョン産の木だけに、魔力の通りも魔力の含有量も豊富層だし、凄いんじゃなかろうか?
段々とその木になって来て、何本も木を切り倒して回収しての繰り返す。1時間程で80本程になったところで上空から青丸ポイントへと向かう事にしたのだった。
滑空状態になった訳だが、木々の生えてる高さまで靄に覆われており、それから上は、多少ガスってるぐらいで、見えないと言う最悪レベルではないのが救い。
後方を振り返ると俺が凍結させて破壊した部分や伐採して廻った所が10円ハゲの様に見えるのがちょっと笑える。
漸く青丸ポイントに到着し、森林内の洞窟を発見したのだった。
中に入ると、デンと木の宝箱があって、中から『フォレスト・ハンター・スパイダー』シルクの反物が出て来た。これは木箱にしては良い物なんじゃないだろうか?
酷い場合は錆びた剣や折れた剣とかもあったりするぐらいだしね。
そんな感じで他の青丸ポイントを攻略して行き、
木箱2つでフォレスト・ハンター・ウルフの白い毛皮で作られたモッズコートと中級ポーションが1本をゲットした。
まあポーションは自作出来るので銅でも良いが、モッズコートは白くてモフモフしててアリーシアに似合いそうである。
前回のリングはサチちゃんに回したのでこれはアリーシア向きの良いお土産が出来た!
もうお土産が出来たので半分帰っても良いかなって気になっているが、折角なので残り2つの宝箱と下層への階段まで行ってから帰りたい。
そもそもこんな不真面目な調子でダンジョンアタックしているのを知ったら、真剣に取り組んでいるガチ勢から怒られそうだよな・・・。
今日も定時上がり(サチちゃんと遊ぶ為に4時半)を意識するとタイムリミットは残り2時間ぐらい。急いで廻るしかない。
次の宝箱のポイントまで約30分掛けて移動し、途中フォレスト・サイレント・オウルと言うフクロウの不意打ちに合って焦るワンシーンもあったが、勿論俺にダメージは無かったよ。
辿り着いた宝箱はチョイ嬉しい銀色で中からはミスリル製の扇子が出てきた。何か、武器にも使えるって事みたい。魔力を注入するとそれまでしなやかだった物がそこらの剣よりも頑丈になると言う物らしい。
これ、ジェシカの結婚祝いに贈っておくかな。
ちょっと休憩を挟んで、残り1つの宝箱のポイントへと急いで向かう。
途中フォレスト・サンダー・イーグルの群に集中砲火を浴びてしまい、不覚にも墜落すると、上空で、ざまあみろ!空は俺達のテリトリーだ!と言わんばかりにキュェー!って5匹が鳴いててやがって思わずイラッとした。
まさか、鳥の魔物が雷魔法使うとか思わないし。
くそーー!!鳥ごときに馬鹿にされたままは癪に障るので一泡吹かせてヤル事にした。
奴らが気付かない様に囮で奴らの目の前にデカイファイヤーボールを地上からぶち上げてやった。
ドッパーーンと派手な音とその後に続く爆風で錐揉みしたり慌てたりしてキュエーキュエーと鳴く声が聞こえたがやつらの体勢が回復する前に、奴らの背後の上空へとゲートで出てソソクサと良いポジションにフォース・フィールドの足場でいどうして、5匹が一纏まりになるポイントに無属性の投網を投げ掛けてやった。
羽ばたく事も出来ず、反撃さえもさせて貰えず哀れな5匹はそのまま地上へと落下。ざまぁ~みろ!!!人様を舐めるんじゃねぇ~よ!とここのなかで中指を突き立てる俺。
地上に降りて、5匹を絞めて血抜きして回収し、最後のポイントを目指そうとするも、時間切れ・・・。
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