第203話 閑話:サチはお姉ちゃん
サチに弟がれきたのーー!
生まれるまでは、おかーしゃんのくるちそうなお声が聞こえて来て、サチ怖くて怖くて、お手々ギューってちてたんだけど、おとーしゃんはだいじょーびって言ってポンポンってちてくれたの。
でも全然生まれて来なくて、ごひゃんもたりゅのわちゅれてズーッとズーッと待ってたの。
そしてお部屋の中が騒がしくなったら、おかーしゃんの苦しい声とサンバのバアバの声がちて、暫くちたら、「オンギャー♪」って鳴き声がちたの。
それから、りゅうかにれて、待ってたら、おとーしゃんだけリンダ姉ちゃんに中に入っていって、サチはまだ駄目って・・・。
おかーしゃん、だいじょびかな? サチ良い子にしゅるから、お願いなのめがみしゃま・・・。
そりからすこちすりゅとサチも呼ばれて部屋に入ったの。おとーしゃんがおかーしゃんもあかしゃんもだいじょうびって。笑顔でゆってたし、大序日なの。
おとーしゃん、お顔に直ぐでゆっておかーしゃんがゆってたの。
あかしゃん・・・もうちいしゃくて、とても可愛いの!
髪の毛はちびっとらけど、サチやおとーしゃんとおんなじちゃいろなの。
お目々はとじてゆからまだわからないの。
ああ、サチもらっこしゅる!ってゆったけどまだ駄目って・・・。
まだサチは小さいから抱かしぇて貰えにゃいの・・・。
※---サチの舌っ足らずな言葉使い文章だと読みにくいと思いますので、以降は通常の言葉でお送り致します。---
サチだって、あのモワモワってする身体の奥の
でも、あの小さいお手々や指、ムニムニのホッペ、小さいお口、とっても可愛いのです。
サチのお人形さんよりももっともっと可愛いのです。
もう見てるだけで胸の奥がキューンってします。
早く一緒に遊べる様にならないかなぁ~。
毎日の様に、お兄ちゃんやお姉ちゃん達が弟に会いに来てたんだけど、サチと遊んではくれなかったの。
お兄ちゃんもお姉ちゃんもこれから仕事だから、しょうがないの・・・。
今日、弟の名前が決まったんだよぉ~! サチとお揃いで沢山幸せに成れるようにってお父さんが『コータ』って付けたんだって、お母さんが教えてくれたの。
幸せって何だろう?サチには判らない言葉が沢山あるの。
お母さんに幸せって何?って聞いたら、
「幸せってその人によって違うのよ? お母さんの幸せ、お父さんの幸せ、サチちゃんにはサチちゃんの幸せ、コータにはコータの幸せ、マッシュ兄ちゃんにはマッシュ兄ちゃんの幸せがあるの。
そうねぇ~、お母さんの幸せはね、今この瞬間であり、お父さん、サチちゃん、コータちゃん、それにみんなと一緒に居られる今の生活全部かな。」と教えてくれた。
そうなんだ!? お母さんも幸せなんだね! サチ達が居るからしあわせなの? じゃあ、沢山お母さんと一緒に居てあげたいな・・・。
何故だろう? 毎日お母さんやお父さんにコータ、それに
時々、胸の奥がチクってするの。
お母さんに頭撫で撫でして欲しくて部屋に行くと、お母さんはコータにオッパイ飲ませたら、コータと一緒に部屋におねんねしるから、シー なの・・・。
サチはお姉ちゃんだから・・・サチは1人でも大丈夫! 1人って言っても
時々、ガスリー兄ちゃんのお母さんのカレンおばちゃんが迎えに来てくれてガスリー君と一緒に遊んだり、お勉強したりしてるけど、
おばちゃんはガスリー兄ちゃんのお母さんだからサチは甘えられないの・・・。
カレンおばちゃんもお仕事で忙しいから、邪魔しちゃメッなの・・・。
お母さんに頭撫で撫でして欲しいなぁ。
そんな事を思ってたら、お父さんが何時もより早く帰って来てくれたの!!!
サチに会いたかったんだって・・・しょうがないなぁ~。じゃあ、サチがお父さんと一緒に遊んであげるよ。
お父さんがサチを抱き上げてくれて、ギューっとしてくれた後、背中をポンポンしくれたの!
そしたら、不思議なの!お胸の奥のチクチクがスーッと溶ける様に消えて行ったの。
ああ、お母さんの言っていた一緒に居て幸せって言う意味はこれなんじゃないかな?
サチもしかして少し賢くなったのかな? だってお姉ちゃんだし、それにもうすぐサチ3歳になるし。
3歳になったら、コータ抱っこ出来るかなぁ~?
お父さん、忙しいのに、最近よく早めに帰って来てサチと遊んで居るの。
サチも嬉しいから、お仕事大丈夫なの?って聞かないの。
お母さんがサチ達と一緒に居るのが幸せって言ってたから、お父さんもきっとそうなの。
だから、サチに会いたかったんだと思ったの。お父さんも幸せになるの!!
それにサチも胸の奥のチクチクが無くなって、何かポワって温かい気持ちになるの!
今日ね、久しぶりにお母さんから頭撫で撫でして貰ったの!! 嬉しくてお母さんにギューッと抱きついたの。 お姉ちゃんだから本当は我慢しなきゃなんだけど、ちょっとだけなの・・・。
だって、昨日お父さんがお母さんはサチのお母さんでもあるんだから、お姉ちゃんだからって無理しなくても良いって教えてくれたから。ちょっとだけなの・・・。
お父さんがね、携帯電話をサチにくれたの。寂しい時や何か大変な事があったら、電話して良いって言って電話の掛け方を教えてくれたの。
お父さん、寂しがり屋さんだから、きっと昼間寂しいのね? 時々サチが電話を掛けてあげるの!
きっと、お父さんもサチの声聞いたら嬉しいの!きっと幸せになるの。
サチもお父さんやお母さん、そしてコータにバアバや沢山のお兄ちゃんやお姉ちゃんといられて楽しいし・・・きっとこれが幸せなの?
そのうちきっと判る事ってお母さん言ってたけど、サチもうわかっちゃたよ!?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます