第148話 マッシモ拡張計画 その8
読者の皆様どうもです。
何時もお読み頂きありがとうございます。
先日(正確には夜~夜中にかけて)、突然前触れ無くマウスが故障してしまった為、何時もよりもややボリュームの少ない投稿になってしまいました。
マウスが使えないのは本当に大変で・・・。
DOVマシンからWindowsを使う様になって早何十年・・・。 マウスがここまで突然壊れたのは始めて驚きました!
まあ若い世代にDOSVマシン等と言っても通じないでしょうけど。
やっと本日新品マウスを調達出来たので、通常通りに行き、ます。m(__)m
------------------------------------------------------------------------------------------------
校舎に関しては必要な条件だけが箇条書きにされていて、デザインや細かい設計図なんてなくて、殆ど丸投げと言っても良い状態だった。
流石に各教室のサイズや教室数までも丸投げされても困るので、教室のサイズや必要数はキッチリと指定させた。
作った後からグズグズ言われちゃ堪ったもんじゃ無いからね。
そんな感じで俺が作る範囲と完成後に大工や職人が作って完成させる範囲の切り分けの摺り合わせも行った。
俺の提案で、見易いと言う理由もあって日本の大学とかにあった様なすり鉢状の側面に机と椅子がある様なステージっぽい教室を作る事になった。
まあ、見るのと作るのとでは勝手が違って、このタイプの教室は想像以上に建築が面倒だったので、後で後悔したけど・・・ね。
俺が作る校舎は基本日本の大学の様な校舎である。
何故って?いや、物を作る時はイメージが重要だから、見知った物の方が色々細かく実現し易いんだよ。
更に言えば、1度作った物は2度目以降は多少作り易くなる。
だからと言って消費魔力が激減する訳じゃ無いので、校舎の様な大物を作るのには1棟作るのに何分割かで日を跨ぐので結構な日数を掛ける事になる。
最初の1棟目は初日に大雑把な構造を作って、2日目からはそれに色付けと言うか、階段や廊下や床や屋根等を付加して行く感じに仕上げて行く。
一応、鉄筋コンクリートの代わりでは無いけど、ダンジョン産のトレント材を鉄骨代わりに利用している。
更に屋根や床等はリブや筋交いのトラス構造等を設ける等構造で剛性を出したり、強度を上げる努力をして居る。
最後の3日目に仕上げ工程と念の為の追加の硬化の駄目押しして、再度、地盤との完全一体化で完成。
それでも1棟で3日はやっぱり早いよね!
幾ら早くても手抜き工事じゃないからね! だけど不安なのは実際にこの校舎の耐用年数がどれ位なのか、全く判らない事である。
元の世界なら設計図としよう素材で強度計算とか出来るんだろうけど、この世界にはそんな物は無いからね。
重要な事は授業を受ける生徒達が床ごと崩落しなければOKって事なのだけど、その確証が欲しかったりする。
やはり一度は土嚢とかで実際の人数分の重量を教室に入れて確認すべきなんだろうな・・・。
土嚢を100袋や200袋作るって考えると、面倒臭さで気が遠くなるな。
寧ろオーク100匹やミノタウロス100匹を倒して持って来る方が楽に感じてしまう。
まだ解体に出して無いオークとミノタウロス合わせれば200匹ぐらいのストックあると思うけど、それ使うか?
オークやミノタウロスだったら、1匹で人間2~3人分の体重ありそうだし、万が一床が抜けて倒壊しても俺のストックが消える程度だからな。
無駄に土嚢をセッセと作るよりも楽だな。 と未解体の魔物亡骸で代用して耐荷重試験を行う事にしたのであった。
校舎1棟目が完成した翌日、各教室に想定される収容人数の魔物の亡骸を出して廻る。
折角時間停止の空間で保管していた物なので手早くチャッチャと済ませたい所である。
過剰な程に各フロアーに詰め込んで3時間程様子を見たが罅1つ軋み音一つしない。
実に頑丈に出来て居る。これなら何かの災害があっても大丈夫なんじゃないだろうか。
無事に試験を終えて、ホッと安心して急いで魔物の亡骸を回収して廻るのであった。
これだけの魔物の亡骸、本当に末端価格にすると一財産処じゃないんだよね。
まあオークはそこそこの金額だけど、ミノタウロスは市場には出してないから、出れば莫大な金額になるのは間違い無いし。
◇◇◇◇
担当分の建設にあれやこれやで約1ヵ月掛かってしまったが、俺の担当した王立魔法学校の建物は完成し、後半に追加された寮5棟の建築が終わって、内装等を職人に頼むべくジェシカの手に委ねるのであった。
特に研究棟や実験棟は、お約束の爆発を起こす奴とか居そうなので内部構造をより頑丈な物にしたり校舎以上の強度を持たせたりしたので時間が掛かってしまったのだ。
今回、校舎等の建設をしてみて思ったんだが、これくらいの労力で上物が出来上がるのであれば、次の自宅は俺が作るのもアリだなと。
何しろ、生まれて来る我が子に「この家はお父さんが魔法で作った家なんだぞー!」って言える様になるのがポイント高いんだよね。 と、まだ見ぬ我が子に思わず頬が緩むのであった。
気になるアリーシアの方は順調そうで、罅大きくなるお腹を愛おしそうに擦っている姿が尊い。
俺の請け負った魔法学校の建築も終わったので、一休みしたら、そろそろ新しい自宅の建築を始めようかと思って居る所である。
そうそう、先日のバカ5人組の事件あったじゃん。あれで身を挺してラズさんを庇って一時期はヤバイ負傷を負ったジェキンスさんだけど、あの事件唯一の功績と言うのか、2人が付き合いだしてね。
そんな話を伝え聞いたソフィアがウッキーって唸っていたよ。 いや、襲われたい訳でで無くて、カッコ良く庇われて恋してみたいって事だろうけどさ。
ソフィアの職場には年下の男の子しか居ないからな。流石に恋愛対象って感じにはならないか。
それに
じゃあ、丁度良い年頃の青年をアンテナショップに雇い入れるか?って言うとそれはする予定が無い。今は孤児院出身の子とソフィア達で綺麗に纏まった絆や信頼関係あるからね。
下手に余所者を新規で入れて調和を乱す必要が無いし。
諸々の忙しいのが落ち着いたら憂さ晴らしも兼ねて魔物狩りにでも連れて行かないと駄目かも知れない。
今はアリーシアのお産とか色々あって、俺の方ににそんな心の余裕が無いし・・・。
それとは別で今はまだ構想段階程度だが、アンテナショップ以外にも飲食店舗を出す事を検討していたりする。そうなれば、そこを完全にソフィアが切り盛りする新事業部門にして丁度良さげな青年を入れても良いし・・・。
アリーシアのお腹を子供がポコポコと蹴っている。お腹の中に居る可愛い我が子。
お父さんはここだよ! 早くお前に会いたいよ!
「アリーシア、元気の良い子だね! 男の子かな? 女の子かな? ふふふ。 ほら、またポコって蹴ってるよ!」とアリーシアに言うと、
「どっちでしょうね? トージさんに似た強い男の子でしょうか?、元気に産まれて来てくれれば、男の子でも女の子でもどちらでも私は嬉しいです。」と言って自分のお腹に手を置いて語りかけるアリーシア。
「そうだね、でもそろそろ名前を考えて置かないと!どちらでも良い様に男の子と女の子の名前の候補を2人で決めておこう。」と俺が言うと「まあま、気の早いパパですねぇ~。」と優しい笑みを浮かべるのであった。
数日の休みを取った後、俺は取り敢えず、自分の敷地を塀で囲んで余計なトラブルを防止する事にした。
門の鉄柵部分は鍛冶屋に頼んで置いたけど、現在鍛冶屋のオヤジもてんてこ舞いでフル稼働中である。
しょうがないので、鉄柵と同程度の強度があるトレント素材で鉄柵ならぬ木柵を暫定で作って付けて置く事にした。
子共も出来るし、新しい家には子供部屋も欲しい。
子供部屋で思い出したけど、この世界には保育所的な施設や場所が無い。
孤児院に来る子供の多くは伴侶が何かで亡くなって、片親状態となり結果働く上で子共が枷になって、最終的に子共を捨てるケースが非常に多いらしい。
つまり、片親になっても、保育所的な施設やそれを公的な補助でサービスを受けられる様になれば、両親と離れ離れになって孤児院送りとなる子共の数は減るんじゃないかと思うのだ。
この世界でも元の世界でも碌でもない親や大人は数多くいるが、少なくとも片親になっても、頑張って何とか子育てしながら親子共々生きて行こうとしている人は居る。
と言う事で、マッシモ様に、先の道路の工事料金や王立魔法学校の建築費用料金をそう言う保育所の建設と運営に充ててくれる様に提案してみたのだった。
俺の提案に直ぐさま首を縦に振ってくれたのは幸いであった。
ヤケにアッサリ提案が通ったなと思ったが、理由は簡単で、俺に支払うべき莫大な料金と長年に渡る支払い完了までの利息を考えると、利息分だけで軽く運営出来るぐらいの見積もりだそうで。
そう言う細かい所まで計算して無かったけど、結局利息無しにしてそれを年間の運営費用に充てる事で折り合いが付いた。
貴族として、道路や学校の建築費用まで全く支払わないと言う事は立場上拙いらしい。
だが、実際に(一時預かりも可能な)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます