第83話 巻き込まれた子供達 その2(※注意残酷シーンあり)
何時もお読み頂き誠にありがとございます。
昨日は家電の搬入があり終日バタバタが続いた為、日替わりギリギリまで掛かって書いては修正を繰り返し漸く投稿出来たのですが、
寝落ちギリのボケた状態で書くとやはり駄目ですね。 結構変な誤字等があって、今朝コッソリ修正致しました。大筋に変更はありません。
早く愛機(PC)を広げられるパソコンデスクを決定しないといけないのですが、迷いに迷ってまだどうするか悩んでおります。
机が部屋の中で一番場所を取って、部屋の中の配置に一番影響を及ぼす場所でして。
ある意味寝床以上に過ごす時間が長い場所なので余計に悩んでおります。
一度買うと、そうホイホイと変更効かないので。
ちなみに、当方の引っ越し先、何か以前に住んでいた所よりも異常にゴミに五月蠅いんですよ。
机なんかはおそらく粗大ゴミ扱いになるのでしょうが、気に入らないから捨てる!ってなるとまた面倒そうで・・・。
とは言え、今週末までに完全に環境を整える予定です。
多分、それ以降は日々の更新がスムーズになるんじゃないかと、期待。
では、今後も宜しくお願い致します。
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※本話には残酷シーンが含まれます残酷シーンが駄目な方は読み飛ばしてください。
子供らから受け取った手紙には、ご丁寧に『脅し文句』と色々と持って来る物が書かれていた。そして、子供とブツを交換する日時である。
つまり、『営利目的の誘拐』と言う事だ。
俺にはは良く判らないのだが何故?いや、いつの間に俺に恨みを持つ貴族が出て来たんだろうか?
俺、王様以外に(身分的に)偉い人と接触してないんだがな? 俺には全く心当たりが無いのだ。
てか、
まあ、俺が制裁して良いって言ってたし。目に物を見せてやろう!
指定の時間まで余裕もあるし、中二っぽくて作ったものの封印していた黒装束の出番だな。
取引の場所はマッシモはマッシモでも俺も殆ど行った事の無い貴族地区で何度か領主様にお呼ばれして渋々訪れた事が数回だ。
貴族地区にそんな場所あったっけ?って言うのが俺の素直な感想である。
てかさ、結構長く住んでる俺ですら、貴族地区の事なんて良く知らないのに、その冒険者だかチンピラは良く知ってたな?
確か?貴族地区に入るには検問所を通過する必要があったと思うのだが?
よく子供らを積んだ竜車で検問を通過出来たな?
通常なら、引っかかると思うのだがな。
もう裏に貴族の手引き無いと無理な計画やん!?
誰にも言うな!って言っておきながら、一般市民が入れない様な地区を指定して、俺にどうやって入れと言うつもりだったんだろうか?
計画自体もガバガバだな。
バカな犯人の粋な計らいで、心おきなく暴れても街の一般市民に迷惑の掛からない地区を選んでくれた事に感謝しよう。
まあそんなバカ共だけに不安が過ぎるが、目的のブツを手にするまで大事な人質には手を出さないだけの思慮があると信じたい。
まずは子供らが幽閉されて居る場所の特定だな。
実行犯の身なり人相に関してはキャス君がかなり詳細に教えてくれたので大丈夫だろう。
幸いな事に魔力感知と気配感知を最大限にまで広げれば貴族エリアぐらいは優にカバー出来る。
要は子供の気配を察知出来れば良いのだ。
俺は黒いシャツに黒のズボン、そして、黒のローブを纏って即座にゲートでマッシモ上空へと飛び出した。
そして直ぐさまマッシモ上空を滑空して奴らの指定した取引場所である、あれ?何だっけ?『ガッテン承知の助』の様な変な名前の子爵の邸宅跡地を見つけよう。
幾つかある貴族の立派な邸宅が並ぶ中、一際広い面積を持つ荒れ地の様なエリアを発見した。
庭も何もかも荒れ放題で雑草だらけである。
ぶっちゃけ、この貴族エリアの中で面積だけはマッシモ様の邸宅に次ぐ広さなのに勿体無い。
屋敷自体もまだ建材で、雑草の踏み敷かれた車輪の跡を見るに最近この屋敷に出入りしたらしい跡が残っている。
ここでビンゴだろう。
てか不気味な事にこれだけの事をやっておいて全く見張りや警備の哨戒も行っていない。俺を嘗めてるのか?
俺は滑空速度を殺しつつそっと屋敷の屋根に音を立てずに着地した。
上から見ると割と立派で廃墟には見えなかったが、接近して間近に見ると、手入れをされてないが故に蔦が絡まり、外壁の漆喰をガッツリ蝕んでおり所々漆喰が剥がれ堕ちて落ちている。
そのボロい屋敷の中を察知すると、
中に数人の気配があった。
3階のバルコニーまで付いた一番良さげな部屋に8人の気配がある。
これが実行犯と首謀者か?
ただ、子供らの様な気配が無い。
別の場所に幽閉しているのか? いやそんな面倒な事はしないだろう。別棟の納屋や竜小屋か、もし区は地下室か?
竜小屋? と屋根を移動して屋敷の裏を見たら竜小屋はあるが、見張りが居ないし、気配も2匹の竜のみである。
そうか、一番面倒な屋内か。
そうだ!地下室があるか、ダンジョンで身に付けた新技の魔力によるアクティブ・ソナーを試してみよう。
ムンっと魔力波を地面に出力して空間を探すと、屋敷の真下にそこそこの空間を発見した。
そして、そこに3人の弱い魔力の反応も発見した!!!魔力の反応があると言う事は生きて居ると言う事だ。
良かった!!早く助け出さねば。
直接見える場所ならゲートで移動出来るのだが・・・。
窓のガラス越しに内部が見えればゲートで移動が出来る訳だが、面倒だな。
早く子供達の安否を確かめたいので力業で地下室まで穴を掘る事にした。
どうせ、子供らを救出した後は、ただでは済まさないのだし、大穴の1つや2つはどうって事ないだろう?
半ば考えるのが面倒になって、グングンと子供らの反応がある方向へと斜めのスロープで直径2m程のトンネルを掘り下げて行く。
こう言う時本当に魔法は便利である。魔法が使えれば、脱獄でもゲリラ戦でもやりたい放題である。
斜めに30m程掘った先に建物の地下室の壁にぶち当たった。
特に見張りの気配は無いが、音を立てない様にそっと、指で障子にあなを開ける様に魔法でズボリと地下室の壁に穴を開けて、まずは地下室内に防音のシールドを張った。
これで少々の声や音でも外部に漏れる事は無いだろう。綺麗に俺の通れるサイズの大穴を開けて、みみを済ますと子供らのしくしくと泣く声と、一生懸命に励ます男の子の声がしていた。
おお、元気だな。良かった・・・・。
と心の底から安堵して。驚かせない様に声をかけた。
「おーい、助けに来たぞ!今から明かりを付けるから、少し目を閉じててな!」と言ってライトをフヨフヨと漂わせて、真っ暗な地下室を明るくしてやった。
「もう良いぞ!ユックリ目を開けてご覧。」と言うと、「あ!お肉のお兄ちゃんだ!」と嬉しそうに叫んで、他の子から、『しーー!奴らが気付くだろ!!」と注意されて叫んだ子がアワアワしていた。
「ああ外に声が漏れない様に魔法を掛けてるから、今は大丈夫だぞ!」と教えてやるとホッとした表情をしていた。
「3人共良く頑張ったな!今からここを抜け出すから、あ!縛られているのか! 今ほどいてやる。待っててな。」と言いなが手足のロープを解き、おそらくトイレにも行かせて貰えなかったからだろう・・・粗相をした痕があり、女の子が恥ずかしそうにモジモジしていたので、ウォッシュ&浄化をして、綺麗にしてやった。
「うわぁ~サッパリした!!」と頬を赤くして微笑む子供達。
一応、大丈夫だと思うが怪我とか無いかは不明だが、3人に回復魔法を掛けておいた。
これで良し。
俺は片膝を床に着けて3人の目線に合わせ、「よくお肉を持って来るトージ兄ちゃんだ。よく頑張ったな。今から脱出するから、『良い』と言うまで目を瞑っていてくれるかな?
さあ、じゃあ、手を繋いで目を瞑って!良いかい?」と言うと3人はしっかり目を瞑ってお手の手をぎゅーっと握っている。
「よし良い子だ。もうちょっとだぞ!」と言いながら、ゲート発動して、俺の自宅の裏庭へと繋ぎ、3人を先導してゲートを潜ったのであった。
「よし、もう目を開けて良いぞ!家の中にロンジー君とキャス君が居る筈だから、中に入ろうか。」と言うと、「「「はーい」」」と元気に返事をするのであった。
家の中に入ると心配そうにしていた女性陣と子供達が一斉に駆け寄ってきて、大泣きして無事を喜び合っている。
「アリーシアさん、ちょっと子供らを頼むわ! 俺ちょっと後始末残してるから。悪いけどさ、冒険者ギルドに孤児院の護衛依頼出して置いてくれるかな?当面後腐れ無い様に処理するまで念の為ね。」とお願いすると、「承りました、お任せを!」と言って直ぐに冒険者ギルドに向かったのだった。
俺は、子供らの事をソリアさん達に任せ早速後始末にその何ちゃら子爵の廃墟へと向かったのであった。
どうしてやれば一番苦しむだろうか? もう俺の中で拷問は確定なのだが在り来たりの拷問だけでは気が済まないぐらいに怒っていた。
誤解はしないで欲しい。俺は元々温厚な平和主義者なんだぜ?
残虐性も猟奇的な嗜好もない至って普通の元日本人だ。
でも世の中には有耶無耶に許しても流してもいけない事ってあると思うんだ。
今回奴らはそれをやった。
己のやった事、そしてその背後関係まで洗い浚い吐き出させないと気が収まらない。
二度とこんなバカが伝会い様にするのが俺の勤めだろう。
ゲートで子爵廃墟に戻った俺は不用意に殺してしまわない様に細心の注意を払いながら、奴らの屯している部屋の壁を破壊して中に入った。
「ギャーー!ん、何ごとじゃーー!むかえ撃て!いや、」生かしたまま捕らえろ!ここをガンテン
「お前が子供らを攫って物を集ろうとした命知らずの乞食の黒幕か!? 」と俺が問うと急い黙り込む偉そうなオッサン。
「な、何を? お前がトージか? 子供の命が惜しくばブツ(お金とマジックバッグ等)は持って来たのだろうな?捕らえろ!」と再び勢いを取り戻し叫ぶオッサン。
俺は、普通に会話するのが馬鹿らしくなり、まずは全員を大人しくさせる事にした。
全員の足と肩に魔弾をスパパンと打ち込み「ギャーー♪ 痛ぇ~!」と転げ回る手下の冒険者風のチンピラとそのリーダー格なのかガタイの良い30代ぐらいの老け顔のオッサン。
せ、セバス!ぽ、ポーションを持てい!痛いのじゃ!ポーションを急げ!と」喚くその何チャラ貴族のオッサンが執事の方を向いて叫ぶもそのセバスとか言う執事は足をやられ、床に倒れて絶賛絶叫中で動ける訳がない。
「無理です旦那様、足をやられますた・・」と叫び返す執事。
もう部屋の中は阿鼻叫喚の地獄絵図と言った所だろうか?
「おい、お前ら黙れ!」と言って、まずは若いチンピラ1人を回復魔法で治療してやると。
「ああ!治った!痛くねぇ~!」とそのチンピラが叫ぶ。
「おい、わ、儂も治癒するのじゃ!と叫ぶ貴族のオッサンを無視して、チンピラをもう1人治療した。
途端にこれまで泣き喚いて居た奴が急に静かになって、天国に居る様な清々しい表情になる。
これをチンピラと執事の全員に施した後、「儂も儂も治すのじゃ!早う!ほれ!」とか』抜かして居る禿げ豚貴族様は丸っと無視である。
実際のところ、一番うるさいこいつの怪我が一番浅く出血も逸れ程では無いのだ。
だって、真っ先にくたばられたら一番困るのがこいつなのだ。
だから長く苦しむ様な手加減をしている。
「で、この天国と地獄ゲームの良い所はこれからなんだよ。全員が正解するまで続くんだよ。」と言って悪い顔で笑って見せて、ホッと一息着いている全員を見回して、もう一度魔弾を同じ場所に撃ち込んでやった。
それも先程よりも痛い様にと。
ギャー♪ 止めろーー!何でも言う正解を言うから治してくれーー!」と叫ぶチンピラ共
「ほら、男なんだから、もっと我慢してみせろよ!こっちは何周でも付き合ってやるから、焦るなよ!」と言うとギャーギャーと騒いで居る。
そんなチンピラ共の様子を愕然とした表情で見つめてパクパクと朽ちを動かすだけで声を出せない禿げ豚貴族様。
「良いから早く聞いてくれ!何でも喋る!何でもする。」と質問を急かすチンピラ共。
そこで、俺はチンピラ共に子供らをどうする『予定だったかを正直に言う様に尋ねた。
「ブツを受け取ったら、即殺す予定だった。そう言う風に指示されていたからな。」と言いながら禿げ豚貴族様の方へ視線を流すチンピラ。
「お前達はどこかの組織に属する者か?」と聞くと、王都の闇ギルドのメンバーであるとの事だった。
「じゃあ今回の事は王都の闇ギルドが作戦から何から全て把握しているのか?」と何処まで俺の情報が漏れていて、今後も子供らを盾に取られて要求してくる可能性を探ると、
「ああ、元々王都の闇ギルド内で作戦参謀が立案した内容だったからな。」と言う非常に
良くない情報をくれたのだった。
その闇ギルドの作戦参謀の名はギャレットと言うらしい。
ちなみに、闇ギルドのギルドマスターは別人で、ガストンと言う老人らしい。
「も、もう全部話したから。ち治療を!」とか言ってるが、ブーツで傷口をぐりぐりと踏んだり突いたりしてやると大層痛いらしく一際大きな声で喚いていた。
「で、今回の首謀者は誰だ?」と本題を聞くと、全員がビっと禿げ豚貴族様を指刺し、
そこの「ガンテン子爵さ」と吐き捨てる様に言ったのであった。
「ほうほう、やはり油の乗った豚が首謀者か。よう? 俺お前に恨まれる様な事なんかあったか? お前なんかに会った事も見た事も無いんだが?それとも何か? 落ち目だから何か恵んで貰おうとでも思ったのか? お前も貴族の端くれなら、俺に手を出す事の意味も俺に許可された権利もご存知だよな?」と言うと一方的に喚き始めた。
興奮し過ぎて何を言ってるのか良く聞かないとわかり辛かったが、漸く原因と因果関係を把握した!
此奴って、あの
しかもその一連の処罰を止め様と娘である即妃と一緒に企んで動いて居る所で王都のメインストリートで、竜車の事故があって、王様の逆鱗に触れた結果、伯爵から子爵に降爵され、財産も領地も大幅に没収されてしまったらしい。
『知らんがな!』だ!! そうか、あの竜車はお前だったのか!!「貴様よくもおれの家族を跳ね飛ばしやがったな!!」と忘れていた怒りが再燃し思わず両手両足に魔弾を痛い様に撃ち込んでやった。
ギャーー♪とガンテン子爵様がガマの油の様な汗を掻いて良い声で鳴いてくれる。
「ブーツで傷口を踏んだり蹴ったりしてやりながら、「で、お前は誰の指示で動いて居る? ほれ、吐け!! それとも痛みが足りないか?」と股の間ギリギリに魔弾をぶち込んだら
「言う言うから!!」と懇願された。
なんと、此奴、売国奴だったよ! 帝国と繋がって居たらしい。
第二王子が政権を取った暁にはって画策していたらしい。
ギャーギャーと五月蠅いので、一旦治療して、
全部自分の手で今自白した内容を全部紙に書かせた。
チンピラ共には闇ギルドの事を書かせ、闇ギルドのスポンサーや組みする貴族の情報問うを知る限り全部書かせた。
一応、王城に提出する分と俺が持って置くバックアップ用の2部を書かせておいた。
もうここまでで
お腹いっぱいなんだがここらで半端に終わらせるのが一番良くない。
俺は自白した告発文を収納して、ガンテン子爵様の両手両足を切り落とし、傷口に回復魔法を掛けて出血しないようにしてギャーギャー五月蠅いので、猿轡代わりに切り取った奴の手を咥えさせて上から布で縛って吐き出せない様にした。
それを見てチンピラ共が「あ、あんた狂ってるよ!人間の所業じゃない!」と騒いでいたが、
「おい、誰の所為で俺がこんな事しなきゃいけなくなったんだ? 誰の所為だ?お前の手に聞いてみるか?」と言うと青ざめて顔をブルブルと横に振って居た。
まあ、実行犯のチンピラ共に対して甘過ぎると思うだろう? 俺も襲う思うよ。
だから、最後に片方の手を手首からを切り落として、やはり出血多量で死なない様に傷口に回復魔法を半端に掛けて出血を止めてやったが、ギャーギャーと喚きながら罵られたのであった。
こんな感じで此奴らは勘弁してやろう。
まあ、あの王様がどうするかは知らんが・・・。
その後、王都の闇ギルドが壊滅し、多くの証拠の書類が残されていた。
闇ギルドの構成員348名が何者かによって殺されていた。
それと同時期に王城の庭(以前ドームと浴室が置かれていた因縁の場所に両手両足を失った)ガンテン子爵と実行犯だった、片手のチンピラ共がロープに縛られ自白書と一緒に置かれて居たのだった・・・。
子供らの救出から3日後、漸く一区切り着いたおれは、グッタリしながら、マッシモの自宅に帰って来て、2日間程爆睡するのであった。
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