間奏:エドガーと懐中時計
おまけ1:アイリス・トーレインとプロトタイプ
アイリス「嘘でしょ」
シエル「どうしたの、お母さん」
アイリス「私、死んでる・・・」
シエル「ちっちっち。いいかい、お母さん。これはプロトタイプ。設定が固まる前に書かれたものだから、本編とめちゃくちゃ齟齬が出てもおかしくない代物なんだよ!」
アイリス「そ、そういうことでいいのかなぁ・・・」
シエル「そういうことにしておかないと」
おまけ2:現在と比べてどうですか?
エドガー「ん?ああ・・・そうだな。アイリスの家が地主じゃなくてなんか偉い貴族になってた。階級は忘れた」
アイリス(伯爵家よ。忘れないで)
エドガー「俺の流れは基本的に変わっていないな。将来脚が吹っ飛んで義足になるのもワンセット。むしろなぜ最初から何一つ変わっていないんだ?」
アイリス(そもそもこの物語は貴方の生涯を書いているからよ・・・貴方の人生はすでに確定されているものだから、周囲は変わるけれど、貴方は変わらないし、変われないのよ・・・)
エドガー「それから、シエルとエクレ・・・まあ、子供が二人になっているな。もっと頑張れというのか、アイリス」
アイリス(こっちを見ないでもらえるかしら!?)
エドガー「でも一つだけ変わった事がある。この懐中時計のこと」
アイリス「貴方が死ぬ前に作るものよね」
エドガー「ああ。これ、将来孫に関わる代物になるらしくてなぁ」
エドガー「今はたしか・・・シエルが東洋で子供を育てる金が欲しくて、懐中時計を骨董屋に売って」
エドガー「それが海外に出回り、ある金持ちの依頼で狼が買い叩いて・・・」
エドガー「今は、その金持ちの家に保管されているはずだ」
エドガー「動かなくなったそれを修理できるのは、俺の血が混ざっている技師だけだ」
エドガー「君はもう出会っているかもな。俺と同じ、白髪に青目を持つ技師にさ」
・・
エドガー編に関して
こちらは前回分から時間が巻き戻り、私が高校三年生の時に書いたものとなります
もしかしたら、今投稿しているものでは書いた時期が一番古いものかもしれません
こちらは散文部門で出したものですね。入選とかしていませんが、空気は結構気に入っています
ただ、未だに気になることが一つ
帰り際に顧問の先生から「何か作品について話がなかった?」って聞かれたことなんですよね。一体何だったんでしょう
しかしそんなことよりも、靴擦れが非常に痛くてですね・・・考える余裕とか全然なんですよね・・・
そんなこんなで答えが出ないまま五年ほど経過していました
まあ、今となってはどういう意図の言葉なのか・・・やはり気になりはするのですが、聞く手段もありませんから。どうでもいい話ですね
本作は非常にシンプルで「空を飛びたい」から連想した作品となります
この時代ではよくて気球・・・飛行機はまだ完成していない頃だと思われます
短編の方ではエドガーの存在自体がファンタジーなので時代設定とか考えてはいませんね
エドガー一人で時代を数十年進められる程度の技量がありますので、その辺りを考えていると無茶苦茶なことになってしまうので・・・
しかし長編にしたものの前ではそんなことは言えません
ファンタジー込でも、なるべく時代背景に沿ったものを・・・と思いまして書いているのが同タイトルの「技師と花束」アイリスが生きてエドガーを看取る本編になります
本作はエドガーの一生・・・三十年という時しか生きられない彼がかつてアイリスと結んだ夢を叶える物語となります
短編でも流れこそ同じですが、アイリスが生きているか死んでいるかの違いがあります
大きく流れが異なる本編も、いつかは完成させたいところです
ちなみにですが、エドガーの容姿には若干のこだわりがあります
彼の血筋は「アルフの民」と呼ばれる、女は知能が高いが制限ができるので人の倍以上生きる長寿。男はそれ以上の知能があるが、制限が効かないので短命な種族としての設定をしています。簡潔に言えば「色素の薄いエルフ族」みたいな存在です
この種族に羽は元々ありません。とにかくエドガーはガチフェアリーです
この血筋に連なる存在は皆「白髪」に「青目」をしています
ハーフで該当するのはシエルと・・・後のレコードに出てくるラトリアになりますね
彼らは妖精と人間のハーフみたいな扱いです。ファンタジー!
もちろん血が繋がれば自然とクォーターも出てくるわけでして・・・
現代・・・具体的には2030年の設定ではラトリアの子孫は存命こそしているけれど、系譜はすでに血がかなり薄くなっており、人間と遜色が無い
シエルの系譜はこの時代だけ見ると、すでに途切れていますが・・・クォーターに該当するシエルの息子でエドガーの孫に当たる存在は時間旅行をしてきます
一体誰なんでしょうね(棒)
そういえば、エドガーは掃除が出来なくてアイリスをめちゃくちゃ困らせていたようですね・・・
本日はここまでにしたいと思います。ではまた次回!
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