間奏:二ノ宮紅葉のスケッチブック

おまけ:鈴海大社の紅鳥べにどり

紅葉「えーっと「レコードの再生の合間合間を語りで繋いでおいて」?」

紅葉「相変わらずあいつは人使いが荒いな!」

紅葉「ん?ああ。すまないすまない。こんにちは、お客様。俺のレコードを手にとってくれてありがとうな」

紅葉「改めて、俺は鈴海大社特殊戦闘課所属、二ノ宮紅葉だ」

紅葉「大社でも名を挙げた能力者しか得られない「羽」の称号を賜り、二つ名に鳥を関することを許された・・・これでもそれなりに強い能力者なんだぞ」

紅葉「ちなみに趣味は絵を描くこと。任務中にスケッチしてたら、白露に怒られた」

紅葉「これでも美大卒だ。後方支援をしつつ、のんびり遠征先の風景をスケッチブックに収めては、それを手土産に千早のところに遊びに行っている」

紅葉「・・・これは、譲と夜雲には内緒な。あいつら、彼女持ちに厳しいんだ。知られたら能力訓練の的にされるから。頼んだぞ」


紅葉「しかし、何を語ればいいんだろうな」

紅葉「俺から語れることなんて殆どないし、大社のことも、星紋の事も・・・短編の方でやったしな」

紅葉「千早との出会い?それは俺が羽の称号を賜るきっかけになった事件があるんだ。それは、大社の機密案件の一つでな。深くは話せない」

紅葉「その話は俺が十六歳になった物語で・・・いつか、きちんとした形で語られると思う。それまであいつに「書け書け」言っておくから、待っておいてくれると嬉しいな」


紅葉「後は何を喋ろうか。尺稼ぎをしておけと言われたからな」

紅葉「譲に追い回されるのだけは避けておきたい。何回か死んだし」

紅葉「・・・譲の蘇生魔法で生き返ったんだけども」

紅葉「やっぱりさ、親友を魔法で殺して間髪入れずに蘇生させる行為って、冷静に考えたらめちゃくちゃ狂ってるよな!?」

紅葉「まあ、譲をそこまで怒らせるような事をした俺も悪いんだけど・・・」

紅葉「ご両親の遺品を無自覚とはいえ、踏んづけたことは流石に悪いと思ってる」

紅葉「着地の際、ちょうどよかったからあいつの家族であるピニャケルをクッション代わりにしたはいいけれど、衝撃が強すぎてピニャケルの骨を折った事も悪いと思っている」

紅葉「けど、流石に「後で楽しみにしていたケーキを食べたから」って殺すことはねえと思うんだよな・・・」

紅葉「ま、なんだかんだで俺と譲は同じ立場。喧嘩して、やりすぎることもあるけれどさ・・・きちんとあの復讐ばかりの親友様とは上手く行っていると思うんだよ」

紅葉「これからも、夜雲と三人でバカやりながら過ごしていければと思うぐらいには、あいつも、夜雲も俺にとっては大事な存在なんだぞ」


・・


二ノ宮紅葉編に関して


本作も有馬、西時同様のイベントですね

お題が西時と被ってはいますが、ノリで思いついたのでこちらも投稿しています


紅葉はなんだかんだで中学生の頃から一緒の友人ですね

譲が中学一年生の春なら、彼は中学二年生の秋。夜雲は同年の冬ですね

時間は空いていますが、この三人に関しては特に長い付き合いがある存在だと思っています

特に譲は創作を始めてから最初に形を得た存在であり、私の相棒であるセキセイインコ「ホーさん」を元にできた存在なので、特に思い入れがありますね


元々、譲も夜雲も紅葉も全員がそれぞれ別の物語の主人公でした

しかし、どれも鈴海または能力者もの

それに紅葉の性格上、厄介事に自ら首を突っ込むような男ではないので、どこか組織にいたほうが彼を動かしやすいのではないかと思い出来上がったのが、三人の物語を統合した本編「世界構成リブートライン」となります


結果としては、鈴海大社という舞台の中で紅葉が命令されながらもしっかり働く姿は結構しっくり来まして、彼が羽の称号を賜る事になった事件「高陽奈神社の呪詛」も、フリーで動き回るのには違和感がありましたが、仕事として動き回る姿は結構しっくり来たんですよね

鈴海大社の一職員として、譲の友達である千早が巻き込まれている事件だからと

それは最終的に「千早を救うために」と目的を変え、星紋に「浄化」能力が加わるのはまた別の話としておきましょう


恩返しの方でも呪詛関係の調査で紅葉が出てきています。高陽奈の事件を解決したことで、呪い関係の案件には引っ張りだこ。それに彼一人で浄化作業でもできますからね。便利〜

しかし、恩返し時間では譲が復讐を終える前に、とある戦闘で殉職しています

紅葉の腕に巻かれている血に染まったネクタイは譲の遺品です


ステラマイン時間では、恩返し時間とは異なり、譲が生存し、復讐を終えている違いがあります。ちなみにですがステラマイン時間が「本編トゥールエンド」になります

本編ベストエンドは譲とある人物らの関係性が重要になってきます

その人物は・・・これまた後日投稿の「椎名譲編」で判明すると思いますよ

最も、ここでも健気に甲斐甲斐しく尽くしてくれていたようですが


今回はここまで。また次の間奏でお会いできれば嬉しいです

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る