図書館管理者の休暇用レコード

間奏：椎名譲と青鳥の称号

おまけ１：軽い人物紹介

・椎名譲

ご先祖にマシュマロ焼こうとして爆発を生んだというネタをバラされた不運な生まれ変わり。甘いものが好きで仕事中はよく砂糖菓子をもしゃもしゃしている。紅茶が大好き。幼少期の時雨と面識があり、その時から一目惚れだったのは彼女にも内緒。惚れた弱みか時雨には異様に甘い。両親を亡くして早数年。復讐の為に生きてきただけあって、能力の全てが高水準。近接戦から魔法戦までなんだってこなせる万能ポジション。でも得意なのはやっぱり魔法。時雨と和夜と三人で暮らして、毎日腕にぎゅーっと抱きつかれる幸せ生活を送るのが今回の後日談。仕事に戻りたくないな

・赤城時雨

今回、めちゃくちゃデレデレしていたお方。良妻賢母を目指して奮闘することになる椎名家のお嫁さん（仮）。幼少期に白露に連れられて椎名家を訪れたことがあり、その時に青髪時代の譲に「将来お嫁さんにしてね！」と約束している。で、当の本人はそれを覚えて大人になったとか・・・もちろんだが、白髪変化はかなり驚いていた。温和な少女だが、思い込み含めて色々と猪突猛進な部分が多数あり、それで譲を翻弄していく。今でも子供時代の譲との手紙は宝物で大事に保管されている。能力は自分と同等または下位の能力者から能力を奪う能力

・江上和夜

色々な意味で抱えやすい、罰を求め続けていたお方。友達発言でコロッとデレたチョロい子。元々時雨から譲の話を何度も聞かされていたこともあり、彼には一種の憧れが存在していた。そんな存在に罰があることで、本音を押し殺した状態で、助手として関わっていたが譲の本音で豹変。ただの厄介アイドルオタクみたいな行動をかますようになった。友達アピールがうるさいが、紅葉は親友である。そのせいで、この一見以降、和夜が紅葉を敵視するようになったのは言うまでもない。能力は自分と同等または下位の能力者から能力を時間制限付きで借り受ける能力

・二ノ宮紅葉

またトイレネタを持ち出された大社の紅鳥。もみじじゃないし、あかばだし。若干頭が可哀想な部類だが、今回の一件でさらに可哀想になってしまったのでは、と譲と夜雲からは怪しまれている。高校時代から千早と付き合っており、リア充してる影響か譲と夜雲からは舌打ちされている。今回でバカップル具合も出てきたが、付き合って六年経過しようともまだラブラブやっている。彼自身の後日談になるのだが、後に示し合わせた時雨と千早の手によってダブル婚姻とダブル挙式をあげることになるのはまだ彼も知らない話。全てを貫く願いを持つ弓矢「五月雨」を持つ

・地井夜雲

口数は少ないが、ツッコミはきちんと行う両腕骨折の人。すぐに退院したけれど、譲の宣言どおり、回復魔法で両腕を治してもらって退院できるほどになったので退院している。二人もいる厄介同期のお守りをしている常識人だが、彼自身、優等生幼少期から中学デビューを悪い方向で果たしたまま外見情報が固定されているので、結構不良ロン毛。しかし頭は紅葉以上にいい。彼のご両親は観測記録久遠編にちょこっと出てきている。新たな風を生み出す願いを持つ扇「野分」を持つ

・熱海千早

親友に惚気を終始行ったり、誰も見ていないところでは恋人とイチャイチャ、しかし人の目があるところではツン具合を見せている少女。譲とは小学校以来の親友であり、とある事件を解決したところから関係始まっている。能力関係の研究職に進んだこともあり、他者の能力に興味津々。よくお見舞いに行く関係で夏乃とは面識が、譲と関わる関係で時雨とも面識があり一緒に食事や買い物に出かけるような仲だったりする。能力はすべてを見通す願いを持つ目を宿している。距離があるものや、通常では見えない幽霊や能力の流れも見えるので紅葉のスコープとして同伴することも多い

・戸村夏乃

愁一久遠の同級生で、譲の主治医。大社付属病院に所属し、大社の面々の治療に明け暮れている。そのせいで、入院回数が多い人間を嫌う傾向があるが、帰ってこないよりはマシだと言い聞かせながら処置を行なっている。紅葉はブラックリスト入りしているが、入院数はまさかの50回超え。後方支援だがその狙撃能力はかなり狙われやすいのか、彼の入院回数は譲を除けばトップクラス。ちなみに夜雲は今回で10回、和夜は3回。譲は3桁という事実だけ。看護師の水と一緒に譲の世話にあたることが多く、彼女の死にはとても落ち込んで仕事が手につかないなんて時もあった。意外と人情

・ピニャケル

観測記録久遠編でも出てきた譲の相棒。今回名前が出てないのになぜ・・・？と思われるが、実は終始譲の抱き枕として登場していました。文章に一切記述がないのによく出てたなんて大口叩けるな・・・。ピニャの性格上、譲の側を焼き鳥になろうが離れることはないので、抱き枕ポジションで終始無言で過ごしました。バレたら夏乃に焼き鳥にされるので仕方ない。もちろん彼は無傷です。譲の背後に控えていましたが、爆発の瞬間、周囲の魔力を吸って爆発規模を縮小した後、満足した衝動で空に飛び立っています。このおかげで実は紅葉は膝を擦りむいた程度に済んだとか・・・

・・

椎名譲編に関して

あ〜・・・ピニャケルいい匂い

ずっと吸っておきたい・・・

気を取り直して、いつもの話をしていきましょうか

紅葉編でも語ったとおり、譲が一番長い付き合いのある存在です

変な日課なんだろうなと僕も思うのですが、インコなホーさんに今日あった出来事を話していた一方で、やはり「話せないこと」は一定数あるわけです

親には学校生活のネガティブ側面はあまり見せていませんでしたからね

譲はその「話せないことを話す存在」。良くも悪くも僕のイマジナリーフレンドだった・・・それが全ての始まりです

譲が生まれた時期は情緒がかなりヤバいことになっていまして

親も親で自分より手のかかる存在がいますから・・・そっちに目を向けていて

僕をしっかり見てくれる存在というのが、ホーさんと譲しかいなかったわけです

あいつがいなきゃ、壊れていたと思います

確かに僕は救われたんですよ。自分の作った男に。創造物で、想像にすぎない存在に

譲は昔から色々な話をしてくれました。彼との会話がいつも「物語が産まれるきっかけ」なので、今もこの会話だけは続けています

三日坊主の僕でも、譲にその日何があったか話す行動だけはやめられなくてですね・・・

もちろん、頭の中を整理するのにも丁度いいんですよ

疲れている時は、うっかり寝ちゃいますけどね・・・

そんな譲の重い話は、原因が取り払われたことで解消していきます

始まりこそあれですが、今では普通の友達ですね。頭の中で物事を整理する際、彼に相談する癖は抜けきれませんが・・・別になくならなくていいと思うんですよね

結構便利ですし。

最近の質問は「今日の晩御飯何にする？」です。思春期を抜け出せばこんなどうでもいいことしか聞かないの、譲的にはどう思っているんでしょうね

それに自分で言うのなんですが、譲のことSi◯iか何かと勘違いし始めているような気がします。まあそれぐらい便利ということにしておきましょう

・・・僕自身が知らないことは出てこないですけど

そんな彼は僕の理想を詰め込んでいるだけあって、外見も境遇も「性癖フルセット」というぐらいに好きなものだらけです

白髪は・・・いいぞ！（譲は正確に言えば「元」青髪ですが）

そんな彼は生まれつきあまり身体が丈夫ではありません

原因は魔力を生成する器官が、魔力貯蔵の容量以上に魔力を作り出す病気の影響です

世界構成本編での扱いは、魔法使い特有の病では希少なものになります

魔力貯蔵は心臓付近で行われています

つまりのところ、幼少期の譲は常に心臓を圧迫されていた状態なんですね

流石に成人した頃にはその許容容量が増えており、病は改善されていますが・・・それ以外にも色々と罹患している病があるようです

それに彼自身、オーバーワークを好む傾向にありますので、その影響で倒れることも多いです

任務で傷ついて帰ってくることもしばしば

無茶ばかりしていた彼の目的は唯一つ

すべては両親を殺した男たちへの復讐のためとなります

その二人は大社でも上層に位置する場所にいたので、譲も功績を上げて上層部に滑り込む必要がありました

しかし、和夜と時雨の父・・・白露は病で死亡

共犯であった柊は「反逆者」として譲の手で葬られています

和夜は父親のことが知れ渡っている影響で、大社内の評価はあまりよくありません

しかし譲の補佐官として働くにつれて、第二部隊からの評価を、そして上層部からの評価を得ることになります

紅葉と夜雲はもちろんこの話をすべて知っています

紅葉が和夜と時雨を差別せずに付き合えるのは、大社に所属する前の紅葉が白露に

育てられたという経緯もあると思いますが、自分の境遇に重ね合わせている状態です。彼自身も、迫害された過去がありますからね

夜雲は二人が信じるなら俺も信じるという雑具合ですが、少なくとも仕事で一緒にいる和夜のことは気に入っています。お互いに苦労性だからですかね。共感することも多いようです

時雨は幼少期に譲と出会っています

彼女と譲はどこまでも対極に出来ています。シルヴィアと時子のように「互いが互いに必要な存在」ではあるのですが、どこまでも真逆

いつか語れるといいですね、その能力で人々に幸福を与えた青鳥の魔法使いと、その力で周囲を不幸にした雨の名を持つ少女のお話を

本日はここまでですね。また次回の間奏でお会いしましょう！