第14話

疲労困ぱいの状態でふと上を見上げると、そこは崖になっていた。……しまった! 吾輩ともあろうものがこんな単純な罠にかかるとは……。

落ちないように慌てて岩壁にしがみつく。……だが、そこで吾輩はあることに気づいた。

よく見ると目の前にあるのは崖ではなく、大きな洞窟の入り口だったのだ。……助かった。これで少し休むことができるぞ。

そう安堵した吾輩は早速中へと入っていった。

だが、この時すでに吾輩は気づいていたのだ。

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