第13話

そう感じた吾輩はすぐに反撃に出た。……とはいえ、こちらもあまり効果はなかったようだ。

やはりこのままでは分が悪い。

こうなったら仕方がない。ここは一旦退却しよう。

そう判断し、隙を見て逃げ出すことに成功した吾輩は一目散に駆け出した。

そしてそのまま全速力で走り続ける。

しばらく走ったところで後ろを振り返ると、幸い追ってくるような姿は見られない。……なんとか撒くことができたみたいだな。だが安心はできない。

一刻も早くここを離れなくては。

そうして吾輩は再び歩き始めた。

――どのくらい歩いただろうか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る