第12話
吾輩はしばらくの間、呆然としてその場に立ち尽くしていたのであった。
それからどれくらいの時間が経ったのだろう。不意に背後から何者かに抱き上げられた。……しまった! 油断した!……そう思った時にはすでに遅かった。
気づいた時にはすでに遅く、吾輩はあっさり捕まってしまった。
しかも暴れても全く歯が立たない。……なんて力だ。
このままでは危ない!
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