第7話

『そう言って頂けて嬉しい限りでございます』

「だが、やはり俺は伊達政宗を殺したい」

『それはどうしてでしょう?』

「奴は強いからだ、それに俺を楽しませてくれる……だから殺してみたい」

『そうですか……わかりました!それでは、2ヶ月目開始でございます!引き続きイベントをお楽しみください!』

「うむ」

ゲームは2ヶ月目に突入した。伊達政宗は織田信長を探すためにダンジョンを進んでいた。

すると、伊達政宗の前に人影が現れた。

その人物は織田信長だった。

伊達政宗は織田信長に話しかけた。

織田信長はニヤリと笑った。

織田信長は僕に襲いかかってきた。

僕はとっさに防御姿勢をとった。

しかし、織田信長の攻撃は僕には当たらずに空を切った。

織田信長は後ろを振り向いた。

そこに立っていたのは伊達政宗だった。

伊達政宗は僕に向かって言った。

よくやったね、後は僕に任せて君は下がってて。

伊達政宗は織田信長に飛びかかった。

しかし、その攻撃もまた避けられてしまった。

織田信長は後ろに下がった。

すると、そこには伊達政宗がいた。

伊達政宗は刀を抜き、構えた。

僕が合図を出すと、伊達政宗は走り出した。

「何故だ!?なぜ伊達政宗が2人いるのだ」

と、織田信長は叫んだ。

一体は僕の作り出した幻影だ。そして、もう1人の伊達政宗は本物だ。

本物の伊達政宗は、織田信長の背後に回った。

そして、刀を横に振った。

織田信長の首は飛んだ。

織田信長は死んだ。

織田信長討伐完了。

『はい!織田信長が死にました。そして、今回のイベントでの勝者は伊達政宗です!おめでとうございます!!』

「ありがとう」

「おめでとう」

僕は、ゲーム世界から現実世界へと戻ってきた。

パソコンの画面には

『今期のレイドイベント勝者は伊達政宗!』と表示されていた。

イベント運営からの通知が来ていたので見てみることに

『今回のイベントありがとうございました。今回はかなりの人が参加してくれていましたね!では、今回の企画案に対する報酬をあなたの口座に振り込んでおきましたので確認をお願いいたします』というものだった。

即僕は

自分の銀行アプリを立ち上げてみた。そこには

株式会社タイダルオペレーション(運営のことである)様よりお振込みがありました。

金額は

300万円だった。まあこれくらいは当たり前だよな。


僕は、とりあえず今日は寝ることにした。

明日は仕事だはやく寝るか。

朝になった。

昨日はあまり眠れなかった。

疲れが取れていないせいだろう。

僕は会社に行く支度をして、家を出た。

すると、僕の携帯に電話がかかってきた。相手は上司の鈴木課長だった。

「おう!佐藤!お前、社長に呼び出されているから早く会社にこいよ」

「はい!すぐ行きます!」

どうやら昨日の件が早速社長に伝わったらしい。

急いで出社しないと、まずいな。

それから僕はダッシュで駅に向かい電車に乗った。

そして、何とか遅刻をせずに済んだ。

僕は会社のドアを開けた。

すると、みんなが集まっているところに案内された。

「おはようございます」

すると、全員が僕の方を向いて挨拶を返してくれた。

僕は社長の前に立った。

「君にやって欲しいことがある」

「はい!なんでしょうか?」

「あるゲームの監督になってもらいたい」

「え?どういうことですか?」

僕は理解できなかった。なんでこんな僕なんかが選ばれたのかを……。

「この前のイベントで優勝した君の力がどうしても必要なんだ」

そう言われても僕はこの前のイベントで優勝しちゃいけないと思っていたしなぁ。

まあ優勝する気満々でしたけどね……。

「どうして僕なんですか?」

「君の能力の高さだよ」

僕の能力はたかだか知れてると思いますけどね……。

「僕、そんなすごい人じゃないですよ?」

「いや、君はすごい人だ!なぜなら あの企画は、僕たちが作ったものだからね」

「そうなんですか!?」

「そうだ!だから僕は君の実力を知っている」

そうだったのか、だから僕に頼んできたわけだな。納得だ。

「でも僕なんかがやっていいんですかね?僕、自信ないんですけど……」

「君は自分が思う以上に才能があるんだよ、だから頼む!監督にならなくてもいいから制作陣に入ってくれないか?お願いしたいのはそれだけなんだ」

うーん、そこまで言われたら仕方ないか……。それに断るのも気が引けるしな。ここは受けておくか。

「わかりました!お引き受けします!」

「本当かい!?よかった〜これでなんとかなるよ〜」

「そういえば、どんな作品なんですか?監督は」

「ああ、まだ発表していいって許可が降りてないんだけどさ タイトルは『戦国乱世オンライン』っていう作品でね……」

タイトルを聞いた瞬間

(あ)

と思った。

まさかその作品は…………

「そう、その『戦国乱世オンライン』というのはオンラインゲームのタイトルだったりするんだ」

まじですか……?

(これはやばいことになったぞ……)

僕は、心の中でそう思った。

「そのゲームの名前は、なんですか?」

「それは教えられないよ〜まだ発表されてないし」

ですよね。

実はあのゲーム自体本格的な発表はなく実はこの間のイベントも僕たちは選ばれてプレイしていたのだ。

(はあ……)

内心すごく嫌だった。

「その監督をやるにあたっての、注意事項とかないですかね?」

「ううん……ちょっと待ってくれ……あった、これだよ」

鈴木課長からその書類を受け取り僕は目を通した。

そこには

こう書いてあった。

1、この作品は、全年齢向けゲームです。なのでR18のシーンは絶対に入れないようにすること 2、このゲームに織田信長と上杉謙信は出ません。織田信長と上杉謙信を登場させた場合 この作品自体が終わってしまいます。

3、この作品には、歴史上の人物のキャラは登場させず、オリジナルのキャラクターが活躍する話になります。

4、この作品では織田信長と謙信は、他の作品にも登場することになりました。織田信長と謙信のファンの皆様ごめんなさい。

5、このゲームに登場する人物は全員人間です。モンスターなどのキャラクターは出てきません。

と、書かれていた。

最後のところは普通にありがたかった。信長様や謙信様に迷惑をかけるのは嫌だからな。

そして僕は、こう言った。

「わかりました!それで大丈夫です!」

「おお!良かったよ!では早速仕事を始めてもらうよ!今日中にいまの仕事を終わらせてくれ!そして明日からは監督の仕事に集中してほしい」

「わかりました!」

「では、頑張ってくれたまえ」

「はい!では失礼いたしました」

こうして僕は、監督の仕事を引き受けることにした。

はぁ〜、大変なことになってきたな……。どうしよう……。とりあえず家に帰ろうかな……。

僕は家に帰ってきた。

「ただいま」

「にゃー」

「ロキソニン」

「にゃ?にゃーん」

ロキソニンにご飯をあげる。嬉しいそうに鳴く。

「明日からまさかのゲームの監督とはなぁ」

パソコン画面を見ると通知が来ていた。

開くと同時に僕は騒然とした。

『この度は、私たちの会社のゲームの監督となって頂けるとのことで

お喜び申し上げます

つきましては、このゲームの資料をお送り致しましたのでご確認お願いいたします』

なんで僕が担当だと知ってるんだ?この運営は……。個人情報保護法に違反していないのだろうか。少し不安になるな。まあいいや。とりあえず資料を見てみよう。

『戦国乱世オンライン』と書かれた題名の下には説明が記されていた。

〜概要〜 本作品は戦国時代をモチーフにしたゲームである。プレイヤー達は天下統一を目指して日々戦いに身を投じることになる。

このゲームの特徴の一つは、スキルシステムを採用している点である。スキルシステムは簡単に説明するならば、プレイヤーが覚えられる技能のようなものであり、職業によって異なる能力を得ることができる。

そしてもう一つの特徴として、プレイヤーの人数に応じてNPCの強さが変わるというシステムである。つまりプレイヤーが多くなればなるほど敵が強くなっていくということだ。

そして最後に重要なことを書いておくと、このゲームの世界に信長様や、謙信殿といったような歴史上の偉人は登場することはありません。あくまでもこのゲームの主人公は現代人であり普通の学生という設定になっています。しかしゲーム内で出会うことになるキャラクターたちは全てオリジナルでございます。ゲームを楽しんでいただければ幸いでございます。

以上が本作品の主な内容になっております。

『こちらの作品の監督として貴方には参加してもらいます

資料はこちらで用意したものを使用します。貴方には出演声優さんへのアドバイスと作品への熱意です』

まあそうなるか……。てかよくこんな情報手に入ったな……。この会社凄いな……。

そして僕は、資料に目を通しながら質問したいことがあった。それは、ゲームの舞台となる世界についてだ。

まず世界観だ。これは大事なポイントだと思う。これが違うだけで全く別物になってしまうだろう。これは是非聞いておきたいな。

そして僕はメールに返信をした。するとまたも意味深な文面が

『ご質問の件については、後々分かるでしょう それまではお楽しみに』

え?なにそれ……。まあ、とりあえず質問はこんなものでいいかな?あとはこの制作者たちを信じて任せるしかないか……。

よし!そうと決まれば早く寝よっと!明日も仕事あるしな! こうして、僕が監督を務めることになった作品の製作が幕を開ける。

(うー、うまくやれるかな)

不安だらけだったがなんとかするしかなかった。なぜなら僕の手にかかった責任はとても重いものだったからだ。

朝、起きていつものようにロキソニンにご飯をあげ、歯磨きをして着替える。そして僕は家を出て、電車に乗り、職場に向かう。

(はあ、緊張してきた)

僕は今とても緊張している。理由はもちろん監督を引き受けたから。昨日、社長との会話のあとすぐに家に帰り資料を読み込んだ。そのおかげで、大体のストーリーや設定などは理解できた。

(でも、まさか僕が監督をすることになるなんて……)

正直、引き受けたことを後悔していた。だってそうだろ?いきなりゲームの監督をしてくれと言われて、はいそうですかと了承できるわけがない。

(やっぱり断っておけばよかったかな……)

そんなことを考えているうちに僕は駅に着いた。改札を抜け、歩き出す。そのまま歩いていくと目の前から見知った人が近づいてきた。

僕は、挨拶しようと思い、その人の名前を呼ぶ。その人も僕に気づいたようで声をかけてくる。

僕が返事をしようとすると……

パシッと音がした。どうやら相手の方が早かったようだ。

僕は相手の顔をチラッと見る。するとそこには……。

そう。

僕の幼馴染みの男……常盤大輔だ。

「おい!お前、なんで先に行くんだよ」

常盤が言う。それに対して僕は、 はい、すみませんと謝罪する。

手を掴まれてどんどん進む

「ちょ!だ、大輔……手を離して」

「駄目だ!こっちへこい」

トイレまで連れ込まれ個室へ連れ込まれ壁に僕は大輔にキスされ舌を入れられる。クチュクチュと音を立てて濃厚に絡みつくように口内を犯していく。

「ふっ……はぁ……」

息ができない。苦しい。

「うぅ……ん」

しばらくして口を話された。

僕は必死に呼吸をする。

はぁ、はぁ、はぁ。僕は力が抜けたのかその場に崩れ落ちる。

そして、やっと落ち着けたので、

「い、いきなりなにするの!?」

「まだ足りなかったか……」

足をあげられて指を入れられた。

「ひゃ!」

「ここが弱いもんな?ほれ、もっと足あげな?」

「いやぁ」

僕は嫌がるが体は反応してしまう。

「あれ?感じてる?w」

「ちがぁぁ」

僕は必死に抵抗するが無意味に終わる。

「じゃ、そろそろいかせてもらうわ」

僕は恐怖を感じ逃げようとするが遅かった。

ズブっと鈍い音をたてて奥へと押し込まれる。

それと同時に快感が押し寄せる。

僕は体をビクってさせてイってしまう。

「なに?イッちゃったw」

笑いながら言われるが反論する気力もなく僕はただ喘ぐだけだった。

「あ……イきそ……中出していい?」

「だめだめ……それはだめ」

「大丈夫、孕むことはないさ。もし出来たとしても俺が育てるから。安心しろ」

僕は抵抗するが意味はなく中に出され、そして、またも深い快楽の底へと突き落とされた。

身体を綺麗にした後会議室へ。

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