第10話 新たな力
「自身の名前は、大切にしてくださいね。
そして、ライハイツは能力をすべて解放しきれていないという報告もありました。
1パーセントという、無駄な電気属性を研究員の誤認により、覚醒させてしまったみたいですが、潜在的な2パーセントだけなら、わたくしの魔法で目覚めさせてあげることができます。
どうしますか?」
「します!
ですが、その能力はどんなものですか?」
「雷属性です。
ですが、それは電気ほどではないですが、非常に効率が悪いです。
そなたには3つの属性があって、そのうちの1パーセントが電気、2パーセントが雷、残りの97パーセントがすごく協力な能力ですが、あまりにも強すぎて、わたくしには解放ができません」
「俺は、これから戦わなくちゃいけないんです。
ですが、今のままだと戦うこともできません。
ですので、解放させてください」
「よかろう」
俺は、フードをかぶった人からの雷を浴びて、体から力がみなぎることを感じた。
「すごい・・・・。
これが新しい力・・・・」
「そうです。
その魔法で、これから戦ってください。
世界の悪と」
「はい。
戦います。
戦わせてください」
俺、ライハイツはこうして雷属性の魔法を解放させることができた。
ここから、俺はいじめ殺しの首謀者を見つけるための冒険が始まった。
下級のいじめ殺しだったら、俺の力で倒せそうだった。
何もこわくない。
あとは、もうひとつの強大と言われる力を目覚めさせるだけだった。
俺は、いじめ殺しと出会う。
怪物の姿をしていた。
「ほほう・・・。
下級しか倒せない、自称英雄のライハイツか」
「失礼な。
これでもくらえ」
怪物に雷を浴びせてもだめだった。
諦めるしかないかもしれないけど、諦めたくないのが俺。
「いじめ殺しを倒すことが正義だと思うか?」
「それって、どういうこと?」
スクイアットロは今、俺の近くにはいないので、わからないことを質問できない。
なぜかいつも姿を消すけれど、一体どこに行っているのだろう?
「いじめを人間が行っている。
この世界にいじめがある限り、いじめ殺しは何度でも再生をする。
それがわからないか?」
「わかる・・・ような、わからないような」
「自身のやっていることが、無駄だと気付かないのか。
なら、世界を滅ぼす以外に、いじめ殺しを滅亡させる方法はない」
「世界を滅亡・・・?」
言われてみると、そんな気がした。
世界を守り切れないし、いじめ殺しがいなくなっても、いじめなんてなくならない。
ここで、俺は呟く。
「そうだよね。
いじめがある、この世界なんてなくなってしまえばいいかも」
こうして、俺は世界を、地球を魔法で氷漬けにした。
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