第6話 ライハイツ君をどんな方法で、助けたいかい?

 スクイアットロは、静かにゆっくりと俺に問いかけた。


「お主は、ライハイツ君をどんな方法で、助けたいかい?


もう一回死んで、平行世界へ向かい、全く別人であるライハイツ君に会いに行くか、

それでも、お主の死に寄せの能力で死んでいくがな。


息子を授かり、自身の子に同じ名前をつけさせるか。


転生したライハイツ君を捜して、生まれ変わりを愛するか。


おいらのような種族のペットを飼い、動物に同じ名前をつけるか。


まだ氷の美少女と、岩の美少女が封印をされているから、一人だけを助けて、性別は違うけれど、ライハイツという名前にするか。

もちろん、戦闘美少女の間に息子を授かるという選択肢もあるぞ。


ここの選択肢で、お主が今も求めているライハイツ君とやらの運命が大きく左右されるのだぞ。


さあ、どうする?


どうしたい?」


「ライハイツ君を生き返らせるという選択肢はないのか?」


「それは、ありえないね。


その選択肢をお主が選んだとしても、一度死んだ生物が生き返ることなんてない。


それができる世の中だったら、どんな極悪犯も生きられるっていうことになるから、死刑も存在意義がなくなるし、戦闘美少女がやってきた功績もすべて無駄になる。


これは、変えようがない事実だ。


一度、死んだ生物は例外はない。


このまま、天に召されるか、地の果てまで落ちていくか、このまま現世で幽霊と呼ばれて時を過ごすか、この三択しかない。


生き返らせる選択肢を探すやつは、どんな手段であっても、理由が論理的でも、必ず失敗で終わる。


あとは、人間の誰もが一度は憧れる不老不死という目標も無駄な行為でしかないさ。


不老不死になれた者は、一度もない。


例外があるとしたら、意識がない状態で封印されることだけど、これは幸せと呼べるかい?


だから、おいらの選択肢以外を探そうとするんじゃなくて、おいらの提案した中から選んだ方が適切だと思うのは、おいらだけかい?」


「それは・・・・。


他にも可能性があるかもって探したかったから。


パラレルループとかじゃなくて、ただの時間を巻き戻す能力だったらよかったなって思っているから」


「時間を巻き戻す能力かあ。


すごーくいいね。


だけど、この能力をおいらはおすすめはできない。


なぜなら、これは何回でも使おうって思えてしまうからさ」


「何の根拠があるのさ?」


「根拠も、証拠も出るわ、出るわの状態だ。


時を巻き戻す能力を持てば、誰でも都合の悪い時にループする。


よく、ループ物の作品とかは、主人公が何回もループしていたりしないかい?」

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