第2章 ツンデレ幼馴染みライハイツ君とお人好しな俺

第1話 マジで、大嫌い・・・・

「また、緑色の髪が生えてる・・・・」


 現在、俺は自分の家にいる。

 洗面台の鏡を見ると、緑色の髪が根本から生えていた。

 俺は、カラートリートメントを使って、髪を黒く染めた。

 何回染めたとしても、緑色の髪は生えてくるけど、その度に染めるしかない。


「おい、髪を脱色する必要があるか?」


 洗面台の近くにいる、スクイアットロが俺に声をかけた。


「普通でいたいから、染めるんだよ。


それに、緑色の髪でいても平気なのは、ライハイツ君とそのお母さんだけだ」


 そう、ライハイツ君の父親は人間であるために黒髪黒目だけど、ライハイツ君とそのお母さんは緑色の髪と緑色の瞳だった。

 本人はきにしてなさそうだった。


 俺と、俺の母さんは、髪も黒く染めて、黒のカラコンもつけている。

 緑色の髪と、瞳なんて、人間じゃないように感じるから。


「髪を染めるなんてことは、人間しかしないし、自然の摂理ではありえないことだが」


「俺は、れっきとした人間だから、髪を染めてるの。


しかも、俺のこの目・・・・」


 俺は、鏡に映る、自身の緑色の瞳を見て、



「マジで、大嫌い・・・・」


 これから、カラコンにより、黒の変えられる緑色の瞳だ。

 寝る時は、カラコンを外して、朝になってから、毎日のようにカラコンをつけている。


「そいえば、あの子も、よく緑色の髪を黒く染めておったな」


 スクイアットロが、そう呟くものだから、


「何の話?」


「こっちの話だ。


平行世界での、記憶はどうだい?」


「徐々に、かな。


平行世界に来た時は、何がなんだかわからなくて、戸惑っていたけど、その時の記憶が情報として脳に流れ込んでくるとか、ラッキーって思った」


 平行世界に来て、しばらくすると、その場所で過ごした記憶が流れ込んでくる。

 俺が過ごした記憶ではないけれど、平行世界ではそれが真実となる。


「思ったより、適応能力が高くて、関心した。


それで、学校の方はついていけているのかい?」


「中学一年の勉強なんて、ばっちりだからさ、中学二年の勉強から始められて、俺は最高にハッピネスとしか言いようがねえ」


「お主の喋り方も、平行世界になってきておるな」


 俺は、第二の人生をスタートさせる気持ちでいた。


「忘れてないだろうな。


お主は、はっきり言ったんだ。

三人の美少女を助ける、とな」


「助ける、時間がどのくらいかかっても、助ける。


ぜってー、約束は破らねえ。


だからさ、もーちょいだけ、待ってくれね?」


 俺は、機嫌がよかった。

 俺は、小学校からで、幼稚園や保育園の経験がなかったけれど、こちらの世界では幼稚園に行ったことになっていた。

 他の人には何気ないことでも、俺には幸せなことなんだ。

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