3日目(ベッドイン)
彼女の名はラフィ。
今夜は扉も窓も厳重に鍵をかけた。
「これで今夜は安心でしょう。さて、明日も朝から公務です。そろそろ寝ましょうか」
「――こんばんは」
バサッ。
「あなたは……」
「どうも、僕です」
そう言って、男は布団の中から現れニコリとほほ笑んだ。
「……なにをしているのですか?」
「今宵は少し冷えますので、風邪をひかないようにベッドを温めておこうかと思いまして。これぞ忍法、『火遁:
「意味が分かりかねます……」
「では説明しましょう。『火遁:寝具保温の術』は人間が体内に持つ熱エネルギーにより――」
「結構です。お引き取りを」
「そうですか。しからば」
シュバッ。
「…………あ、温かい」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます