2日目(ニンニン)
彼女の名前はラフィ。
王女であり、この地の領主も兼任している。
「ふぅ。今日もまた公務が忙しかったです。紅茶でも飲んで一息つきましょう」
「――どうぞ」
スッ。
「あなたは……」
「どうも、僕です」
そう言って、男は湯気の立つティーカップを差し出しながらニコリとほほ笑んだ。
「いったいなぜ……」
「
「そうではなく、具体的な方法の話です。昨日より警備を強化したのに……」
「僕の祖父は忍者の末裔ですので」
「忍者……おじいさまが末裔ということは、あなたも?」
「はい、忍者です」
「…………」(なぜおじいさまをワンクッション挟んだのでしょう……?)
「忍者、お好きですか?」
「別に好きでも嫌いでもありません」
「そうですか。しからば」
シュバッ。
「…………は、早い」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます