穢れた色に染まらないように
何色にも染まらない大きな自然が好きだ。
平凡が一番と謳う人達のことは嫌いだ。
様々なことが起こる世界で何色にも染まらない自分で居たい。
個性が尊重されるこの時代で、私なりに私の色を輝かせれるように努力した。
自分の色を失った個性のこの字もない人達に感化されそうになりながらも逃げ続ける。
追いつかれてしまってそちら側に行ってしまう事、
それは凄く情けない事だと考えた。
皆が、このありきたりで溢れた世界に酷く潰され穢れた色を並べるそこで
私は潰されない何色でも無い色で輝いていく。
個性を謳いながらも皆と同じを強要しているこの世界に黒い溜息が出る。
先人らが培ってきた'当たり前'に流されてきた大人が言う'普通'が理解出来ない。
誰かと同じ色に染まらずに
皆が言う当たり前に当てはまる人間になりたく無くて
普通とは逆の道を歩もうとするが、
普通に染まった色のない大人たちが言う 若いから その一言で足を止められる。
お前らの穢色を混ぜてくるな。
色のない大人が、恰も色を分かった様に語るな。
私を認めて貰えなくて苦しくなって来た道を戻ろうと考えるがそれは凄く勿体ない事に感じて振り返らないようにした。
汚い色に染まりたくないから余計な物は目に入れないようにした。
広くて大きい世界を知る事、それは生きていく上で重要な事だとは理解していた。
全てを知ることは大切、だがそれは時に棘に変わる。
その棘は大きく膨らんだ夢の風船を破り、私に傷を付ける。
全てが見えそうになる時、目を瞑る。
こうしていると、もう誰とも関わりたく無くなる。
穢れた色には染まりたくない。
自分の色を大切に生きていきたい。
そう心に決めて生きていたらいつの間にか私の周りから人は去っていった。
もうこれで何色にも染まることはない。
果たしてそれは良い事なのだろうか。
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