第2話 幽霊画
俺の女房は幽霊なんだ。
絵の修復を生業とする友人が笑った。
幽霊画を修復したら、絵の幽霊に似た女が現れ、惚れたのだと。
それから音沙汰が無く、友人の家を訪ねた。
横たわる男女に目もくれず、破れた幽霊画を修復していた。
「大丈夫…また直してやる…大丈夫…」
ぶぅんと蝿が飛んだ。
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