第2話 幼馴染
インターホンに出ると幼馴染の
てかやばい、学校の準備してなかったわ。
「ちょっと待っててくれ」
秋人「40秒で支度しな」
インターホンで返事をし、急いで学校の準備をする。
「ごめん夏希!もう行かなくちゃ!」
夏希「えー!まだお兄ちゃんとお話したい!だってお兄ちゃん明日から...」
「いってきます!」
夏希「もう!お兄ちゃんのばかー!私も早く高校生になりたいな...」
夏希がなんか言っていたような気もするが聞こえないふりをする。夏希に嫌われたら俺死んじゃう...。そんなことを思いつつ家を出ると予想通り秋人とその妹の紅葉の2人が俺を待っていた。
「ごめん!待たせた!」
秋人「遅ぇぞー、冬真。入学式遅刻はやばい」
もう一度紹介しよう。こいつは
?「急ぎましょう!あと5分で電車が来てしまいます!」
この子は
この2人とは物心ついた時から知り合いだった。家が近いというのもあり、親の付き合いで自然と俺達も仲良くなった。
そして秋人が言ったように今日から学校が始まる。他の学校も今日からというところが多いのではないだろうか。知らんけど。あれ?なんで夏希は家にいたんだ?
そんなことを考えながら3人で走っていると駅に着いた。
秋人「ぜぇ、ぜぇ、ま、間に合ったぁ」
紅葉「はぁ、はぁ、冬真さん、荷物を持っていただいてありがとうございます。」
「女の子に重いもの持たせながら走れないよ。」
紅葉「....///」
紅葉の顔が赤くなっている。熱か?大丈夫かと話しかけようとすると秋人が話し始めた。
秋人「あんだけ走ったのに疲れてないとか相変わらず冬真は化け物みたいなスペックしてるな。てかお前なんであんなに家出るの遅かったんだよ。」
「いやぁ、起きた後顔洗いながら夏希と話してたら遅くなったわ」
秋人「どんだけ顔洗ってんだよ」
「10分くらい?」
秋人「長ぇよ!あと起きるのも遅ぇ!」
夏希が話し相手ならあと何時間でも顔を洗っていられる。
紅葉「そういえば知っていますか?」
「ん、何を?」
紅葉「昨日私達が通っていた中学校、今夏希ちゃんが通っている学校ですね、で校長先生の不正が発覚して今、後処理が大変なんだとか」
秋人「まじか、あの人いい人っぽかっんだけどなぁ」
紅葉「私もびっくりです。冬真さんはどう思います?」
「いや、俺も秋人と同じ気持ちだよ。てか、だから昨日から夏希が泊まりに来ていたのか」
紅葉「夏希ちゃんの場合それだけが理由じゃないと思いますけどね...」
「?」
エー、ツギハシロガミネガクエン、シロガミネガクエン
秋人「お、次だぞ」
「高校か、楽しみだな」
前世では高校に入る前に死んでしまったので人一倍楽しみな自信がある。
紅葉「私もです。冬真さん、2人で!学園生活を楽しみましょうね。」
なんかイントネーションがおかしかったような気もするが気の所為か?
「?そうだな!みんなで楽しい3年間にしような!」
秋人&紅葉「...」
2人とも黙ってしまった。なにかまずいこと言ったかな?
シロガミネガクエン、シロガミネガクエン
電車が目的地に着き、ドアが開く。今世こそちゃんとした青春がしたい!!!
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