「日本選手権競輪だよ！！魔法使い集合！！」編 『ペルソナ・ノン・グラータ②の続き』

あとがき

　というわけで、『日本選手権競輪だよ！！魔法使い集合！！』編が終わりました。季節感をガン無視するようなタイミング（1月）での完結です。お話の舞台（季節）はゴールデンウィークなので本当に季節感がないですね。

　完結まで時間はかかっても、やりたい話（物語）をできたので満足であります！

　そもそも、『ペルソナ・ノン・グラータ』シリーズは、魔法の本と魔法使いのファンタジー・・・。なのですが、そんな『ファンタジー』を無視して、『競輪』を掛け合わせた奇想天外な今作は、作者たる私の趣味以外の何物でもありません。

　ただ、そういう物語を作りたいと思うほどに、『競輪』というやつは面白いのであります！

　今作（こんさく）を構想する際、舞台となるGI『日本選手権競輪（ダービー）』でのエピソードを一次予選からにするのか、ピンポイントに決勝戦のエピソードにするのかで迷いました。そして、結果的に後者の方を選びます。

　前者の場合、凄まじく時間がかかる可能性があり、それを考慮して、今回は準決勝戦と決勝戦のお話に絞りました。それくらい作品で取り扱うには時間がかかり、そして面白いということなのです。

　さて、競輪というものは、選手が自転車に乗って競走します。しかし、主役たるは『選手（人間）』であります。今作において、競輪の『ライン』の話が何度も出てきましたが、このように選手と選手が『ライン』として連携し、勝利を目指すのが競輪の醍醐味です。

　また、昨今の『推（お）し活（かつ）』のような楽しさがあるのも競輪の魅力。

　競輪場は日本各地にあるので、もし興味がある方は郷土の選手を応援することから始めればいいでしょう。そうすれば、競輪や競輪選手へ愛着が湧いてきます。それに自分が応援している選手が勝ったり、優勝したりするのは何よりも嬉しい。それくらい競輪ファンが選手を応援する熱量は大きく、競馬や競艇のそれに負けないと私は考えます。

　競輪の話題は私のコラム『競輪の道』でも取り扱っておりますので、興味のある方は読んでみてください。

　とりあえず、日本選手権競輪を取り扱った今作はこれでおしまい。しかし、それ以外のGIレースや通常開催のお話も、『ペルソナ・ノン・グラータ』シリーズでやりたいなと考えています。

　やっぱり書いていて面白いんだもの。競輪のお話を書いていると、実際にレースを観に行くような気分になるので、本当に楽しいです。

　今作を読んでいただいた皆様、コメントをいただいた皆様に感謝いたします。次回作でお会いしましょう。それでは、また。　　　　

　　　　　　　　　　　2024年1月18日（木）　鉄弾