第8話 テレビ
「・・・津波の心配はありません。」
テレビをつけて、最初に飛び込んできたニュースだった。
どうやら今朝(昼)の大きな揺れによる津波の影響の話だ。
そして、全国同じタイミングで大きな揺れが一回だけ起こったと報じていた。
チャンネルを変えてみると、電源に繋げていないのに、電化製品が使えるということを報じていた。
CGか、とも思ったが、今はスライムが湧くビックリ仰天の世界だ。それぐらいはおかしくないのかもしれない。
もしかしてうちの電化製品もとも思ったが、今は試さなかった。
他に僕が気になったニュースに、
全国各地に確認されたダンジョン(ニュースでは洞窟と言っていたが)を、自衛隊が調査するとのことだ。
もし同じようなものを見つけたら、近寄らず、
今テレビに表示されている番号に通報して、とのことだった。
うん。近寄らないどころか、さっき思いっきり入ってきたよ。
僕は夜ご飯を食べながらそう思った。
食事を作っている暇などないので、昨日から余っているご飯を食べているのだが、もう余りはない。明日の食べるものは作らないといけない。
最後に明日の天気を確認しておいた。
今日と同じで晴れのようだった。
そしてテレビを消すころには、もう食べ終わっていたので食器を片付けようとした。
みんな、食器はシンクに置いておくだけではなく、しっかりと洗うようにしようね。
※誰に言っているの?
う~ん、う〜ん。届かない。
この身体だと家の洗面台では届くものの、シンクのレバーには頑張って伸ばさないと届かないのだ。
悪戦苦闘してなんとか終えた。
もう疲れた。。。
しかし、今日という日の締めくくりに相応しいビッグイベントが残っていることから目を背けてはいけない。
「・・・やっぱりお風呂に入らないといけないよな。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます