第5話 せかいさいきょーになった(自称)

職業スキル それは特定の職業を設定した人しか使えないスキル

とあの本には書かれていた。


その下にはアビリティというものがある。

謎の普通隠蔽とかいうアビリティを最初から持っていたみたいだ。


職業スキル、言いにくい?のでスキルと略すが、

スキルとアビリティーは、簡単に言うと

    スキルは特定の職業を設定した人しか使えないファンタジィィ!

 アビリティーは  誰でもLPを使うことで取得できるファンタジィィ!

というような感じであの本に書かれていた。


「あのぼったくりな1万円のガチャを引いたから

 職業カードとかいうやつを持っていたけれど、

 引けなかった人(というか初見で引きたいと思う人は少ないだろ!)は

 どうするのだろう。」


あのガチャは、なにかツヨソウな職業カードを出してくれるのなら、

1万円は妥当なのかなぁ。


そんなことを思っていると、「グ~~」

とおなかが鳴った。


あれれ、そういえば今何時だっけ、


うん? 時計の短針は1を指しているぞ。

あはは、もう、暗くないのにな、壊れちゃった、のカナ・・・。


現実を見ましょう。


「学校、始まっているわー-!」

高い声が響く。


そして、リレーで流れるような音楽が脳内再生し始める。

ちなみに、多分彼は頭の中で夢ではないという結論を出しています。


一日の始まり(もう13時です。)は顔を洗うところからスタートする。

ということで、一階にある洗面台へ DUSH!

でも、どうやら身長がちっさくなっているみたいなので気をつけてね。


その全力疾走中に、こんなことを思っていた。

 一つ

そういえば、母さんや父さんは二人そろって海外に出張中だったな。

世界のシステムが変わったがどうのこうの言われてしまったけど、

だったら海外も同じようなことになっているのだろうか。

 二つ

・・・いや、急いでいるのなら顔を洗う必要ないのでは?


そんなこんなで、洗面台に到着した。

うん、洗面台にはギリギリ届く。

そして鏡を見た。自分が映っていた。※当たり前


「上ではしっかりと見れなかったけれども、これが今の僕?」

そこに移っていた僕は、

白色とも色がついているとも見える髪、それも背中あたりまで伸びる長い髪。

なめらかそうで、美しい。

あと、やはり背が小さくなっている。あと、アレもなにか小さいと思う。

かおは丸っぽくて、プニプニしていそう。

そして、目の色が黒から緑がかった色になっていた。


そして気づいた。あれ、ズボンはいていない・・・。

パンツはぶかぶかのシャツで見えにくいが、

そのパンツは今の体にちょうどいいサイズだった。

あきらかに外見も変わっていた。

あれれぇ、おっかしいぞぉ。どうして下着が変わっているのだろぉう?


かわいい・・・(パンツのことじゃないぞ)

ブンブン、 ハ! そんなことやっている暇はないのだった!


ここから巻いて、

顔を洗い、昨日残っていたごはんを食べて、がんばって高速歯磨きをした。

 (やはり、違う身体は違和感があった。)

もちろん、まだ服は変えていない。


どうしよう、この体格に合う服なんて持っていないよ。

多分制服も着れないだろうし。

と思っていたのだが、あの本を最後まで読んだときに、

初心者持ち物パックというのをストレージに入れられたのを思い出した。


何かあるかもしれない。


ということで、脳内でストレージを開き、

確かにあった初心者持ち物パックというのを出してみる。

(わざわざステータスを開いてストレージから物を出し入れするなんて煩わしいことをしなくても、ストレージだけは脳内で開けるってあの本が言っていたもん。)


そのパックを取り出すと、ヒョンと目の前に現れた。

「うおっと。」声が漏れる。

クリスマスの赤いおじさんが持っているような袋が出てきたが、


その中には、下の者が入っていた。


初心の装備上下セット。

アメリカの農園で見そうな格好。(僕談)

上は半そで、下は長ズボンといった具合だ。


初心の剣。

明らかに金属でできた刃、重みを感じる。おっと、これは

銃刀法二十二条(刃体の長さが6センチメートルをこえる刃物の携帯の禁止)

何人も、業務その他正当な理由による場合を除いては、

内閣府令で定めるところにより計った

刃体の長さが六センチメートルをこえる刃物を携帯しては・・・。

失礼しました。


初心の盾

木でできていて、丸い。


そして、職業カードが入っていた。

3枚も入っていたのだが、どれも緑色のカードだった。

職業は剣士と魔法師、タンクマンだった。

なんだかなぁ、職業名からどんなものなのか

見当がつきやすいのやらつきにくいのやら。

多分緑色より金色の職業のほうが強いはず。(そうであってくれ。)


ということで、剣と盾はストレージにしまい、装備を着てみて、

カードは机においておいた。ストレージはどうやら無限には入らないみたいだから

要らなさそうなものはね。


なんか達成感を感じるなー。

ブンブン、 ハ! 学校に行けていないのに、達成感感じていてどうする!?


こうして学校に行くことになったのだが、

果たして、よくわからない格好で、子供っぽい見た目の人が、高校に入れるのだろうか。




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筆者の服への心得がない故、初心の装備の見た目を

とても偏見のような言い方になっていること、

見た目の想像がつきづらいこと、

先に謝罪申し上げる。



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