7話 非日常とブッコロー (後半)

 ブッコローは色々なことを教えてくれた。意外と物知りなのだ。わたしの知らないことをいっぱい知っている。


 有隣堂の社員さんたちについて話してくれたこともある。ブッコローが話を盛っているのかは直接会ったことがないからわからないけど、それはそれはキャラの濃い人たちであるそうだ。


 楽しそうに話しているのを聞いているとできっといい人たちなんだなと思った。


 その他にもわかったことがある。

 ブッコローはお酒が好きだ。あと少し図々しい。家にあるビールやワインをお父さんがあげたら遠慮なく飲んでいた。しかも何杯飲んでも顔色が変わらない。(鳥だから毛でわからないだけ?)


 あと結構字も綺麗。どうやって、ぺんを持っているのかはわからないが、すごくすごく綺麗に書く。冬休みの書写を変わってほしいものである。


 あと競馬も好きみたい。いろんな話の例えとかにも出てくるだけど、わたしは知らないからいまいちわからない。


 他にもわかったことがあるけど、まあこれくらいにしておく。


 ブッコローとの日々はいつもを覆すことでいっぱいだった。

 1番年下だからという理由で譲られていたテレビのチャンネル争いは何故かブッコローが見たいものになっているし。


 ブッコローの部屋がないからってことで、わたしの部屋をとりあえずブッコローに貸して、わたしはまたお姉ちゃんと同じ部屋になった。


 別に嫌ってわけではない。

 ないのだ。

 ないはずなのだ

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