第24話

 シースルーすぎないかな…


「ランドさん、こっちの寝巻きってこんな薄いのが当たり前なんです?」

「⁉︎ これは…婚姻した夫婦が初夜をする時に着ると言われてる夜着に似てるね…(ジャスティンめ!キリアを見てデザインしたんだろうが!…くそっ)」


 初夜!?なるほど…?で、なぜ買わされた?かって言うと、多分、あたしが選んだ下着が原因よね…


「大丈夫です?」

「あ、あぁ…」

「?」

「今日はそれ、着るの?」

「あーどうしよう…、これじゃぁ隠れて欲しい所は隠れないし…」

「じゃぁ僕のシャツ、着る?」


 おぉ…?彼シャツってやつ?


「あ…か、借りても良いなら貸してください」

「キリアにあげるよ?じゃ入ってきな」

「はーい」


 キリアがシャワーに行ったのを見て、ランドはため息をついた。


「ふぅ…、全くジャスティンには帰ったら文句を言わなきゃ…こんっなエロい夜着なんて作りやがって。どうしてくれようか… 今日は僕のシャツ、着てくれるけど…はぁ。僕の理性、持つんだろうか」


「上がりました〜。シャツ、ありがとうございます」

「…あぁ(やばいだろ!)」

「? どうしました? ほぁっ!」


 抱き締められてる…?あ、パンティ見えてんのかな!?


「…はぁ、やばいね?」

「何がです?あ、あたし、シャツ初めてなんですよね。似合ってます?」

「…初めて?」

「そうですよ?前は彼もいなかったし、結婚もしてませんしね。あ、下着見えてないですよね⁉︎」


 オロオロするキリアが可愛い…。下着くらい見えても大丈夫だけどね? 僕の理性が危ないってだけで。


「見えても良いけど?」


 ギョッとして、ランドさんを見た。この下着もエッロいんだよね… ジーンさん!


「おおぅ…今着てる下着もジーンさんの最新だったんですけど、着たらやばいんですよ」

「それは見せてもらう訳にはいかないね…帰ったらジャスティンに文句言わなきゃ…」

「そうなんです?可愛いんですけどね…あ、さっきの夜着と合わせるといいってメモが…ちょっとあっちで合わせてみますね。って下着、見たいって言いました!?」

「あ、気のせい…かな?」

「ん?ま、いっか…」


 脱衣所でミラーの魔法を作って姿見を作る。彼シャツを脱いで、さっきの夜着を着た…着たんだけど!なんだこれ!エッロ!

 ちょっとヤバくない?なんでこんな組み合わせバッチリなの!?


「キリア、どう?」

「ひゃっ!本気でヤバいです…組み合わせがバッチリで…」

「ちょっと見せてくれない?」

「…え!?」

「ダメ?」

「うっ…ダメじゃないですけど、恥ずかしい」


 この夜着と下着、絶対ジーンさん、わざとだ…

「ちょっとだけですよ…?」

「ぐっ…わかった」


 恐る恐る、ランドさんの前に出る…


「きゃぁ!」

「はぁ…その組み合わせはヤバいね?ジャスティン、わざとだな…」


 可愛い…って言いながらぎゅうぎゅうに抱き付いて来てるんだけど…


 え、どうしたら…?

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