第5話

「苦手って言うより嫌いなんです。」

「じゃぁ僕もダメかな?」

「あー、ランドさんは…すみません、会った時、鑑定させて貰いました。悪い人じゃ無いので…、多分大丈夫です!」

「あ、そうなんだ…」(いつ見られたんだ?全く感知できなかった…)


 え、ショック受けてる?見ちゃダメだったかな…?


「えっと、すみません…」

「あぁ、大丈夫。僕も魔法使えるんだけど、いつ鑑定かけられたのか分からなくてね」

「そうなんですね」

「僕はいいけど、他の人にかける時は気を付けてね。わざわざ声掛けなんてしないだろうし」


 あーなるほど…普通は鑑定しましたなんて言わないか。

 そういえば、ステータスどうなってるんだろう?


   名前 キリア 性別 女 年齢 15

  種族 人族  LV 10

  HP 800 MP 2500

  攻撃力 300 防御力 300 魔攻 400

魔防 480 運 ∞

  収納 ∞ 魔法 全属性

火魔法LV6 風魔法LV8 水魔法LV4

 土魔法LV3 時空魔法LV9 聖魔法LV5

闇魔法LV8 MAP LV9 探索系LV10

 鑑定 LV6 魔力操作LV3 異常耐性LV5

物理耐性LV5 魔法耐性LV6 錬金術 LV1

  スキル (創造魔法)

  称号 (創造神の加護) (異世界人)

 (隠蔽されてます)


えー?あ、異常耐性なんか出来てる…LV高いな。耐性、だからいろんな耐性があるのかな?

 〝異常耐性を鑑定してみた。 身体と精神の異常状態が効かない〟


へぇ… そうなんだ。人に対するのも精神異常になるのだろうか… 分からんわ。


あ、ちなみに一般の人ってステータスどのくらいなのかな。


「キリア、どうかした?」

「あー、ステータスがちょっと…」


 ランドさんが首かしげちゃった…

なんか色々隠した方が良さそうなんだけど、どうしよう…


「キリア?ステータス、まずいの?」

「えっと、恐らく…」

「あーじゃぁ、町に行ったら冒険者ギルドのマスターに話しつけようか」

「えっと…」


 なんて答えていいか分からない…でもギルドマスターと話せるならその方がいいのかな?


「とりあえず、出発しようか」

 

安心させるように、穏やかな声で話してくれる。


「あ、はい」


 ちょっと待って!? もしやあたし、チョロい!?いや確かに不安なままで居るよりも助かるけど!チョロすぎないかい!?びっくりしたわ、自分に!

 

 でも何となく、ランドさんとは付き合いが長そうな予感がする…



〜〜〜〜〜〜〜〜


 少し気まずい雰囲気はあったものの、沈黙な時間は無かった!ランドさんが話しかけてくれたから!

 そして!町に着いたんだよ!


「並んでますね〜」

「あぁ、ああいうのは初めて?」

「初めてです。ぱっと入れないんです?」

「あそこで並んで犯罪者じゃないか確認されるんだよ」


 はぁ〜な〜るほど!じゃ、待つしかないね!


「次!」

「はいはい。身分証ね。」

「え!あたし身分証ないです…」

「嬢ちゃん、この町は初めてかい?」

「田舎から出て来たんです〜」

「おぉそうか…」


 何故か残念な眼差しだ… 失礼だな、おい。別に困ってないけど、イラッとするわ。あ、常識は無いから困ってるわ。


「じゃあこれ、持ってくれな」

「あ、はい」


 水晶みたいなのを持たされた。 ピカーっと青く光る。…何だ?これ…



「あー、犯罪犯してると違う色に光るんだ。とにかく嬢ちゃん、ようこそダンジョンシティへ!」


「あ、どうも」


 やっと町に入れる〜!あれ、門番さんダンジョンシティっつってた?ダンジョンあるの?


「じゃあ、先に僕に付き合って貰おうかな」

「あ、はい」

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