第93回 カクヨムコン序盤の最適解

 これまで第四回にわたり、カクヨム以外の話題をお送りしてきました。カクヨムコン9も充分に会場は温まっている印象です。作品数も10,000作品となりました。今年も飽和ほうわ状態のカクヨムコンとなりそうですね。


 では今回はカクヨムコンの序盤の最適解と題しまして、やっておいた方が良いことや過去のカクヨムコンでやるべきだったと思っていることなどを書いてみたいと思います。

 

 カクヨムコンのこれからのロードマップとしてはおそらく今週中にはコンテストのランキングが公表され、トップページからランキングの結果に応じた作品のピックアップが始まるでしょう。ここでスタートダッシュができた作品とそうでない作品の明暗が分かれます。準備や宣伝がうまく功を奏した作品のみが次のトップ争いへ駒を進めるという理解でいいと思います。


 いっぽう、このときにやっておくべきだったと思うことは自主企画への参加でしょう。最初の週でよほどランキングで目立たない限りは、次の日や次の週までで★評価やフォローは集まりません。なので多くの作品はこの段階で★評価をなんらかの形で確保しておく必要があります。このときに準備できる余裕があなたを救います。カクヨムのコンテストランキングや普段のランキングは、自主企画主や参加者からの★評価はカウントしない仕様になっています。


 しかし、たとえば同じようなタイトルが並んでいたとき、読者にとって決め手になるのは★評価が多いことだったらどうでしょう? この点で差がついてしまえば自ずと評価が高い方へと流れる可能性だってあります。ですから序盤のあいだでランキングで目立てないなら、中盤からの読者票への投資に賭けていいのです。実際、ランキング戦は作品の評価やフォローの伸びがないと、正直焦りますし、苛立ちもありますよね。なのでそのときはしたたかに中盤の戦いへの準備をしておくのがいいでしょう。


 じっさいに、この頃にある自主企画には★30以下の作品を募集する自主企画なんてのも存在していて、中途半端に★の伸びがある作品が入れない枠があります。なのでそうした評価が低いうちにしか入れない自主企画で作品の評価を伸ばしておく戦略もアリですね。


 また繰り返しになりますが、原稿のチェックはしましょう。応募要項を満たしているかといった基本的なケアがのちのあなたを救います。字数はオーバーしていないか? あるいは足りているか? 内容がきちんと通っているかの確認ですとか、タグは充分内容を説明できているか? そうした原稿へのケアをきちんとこの時期に済ませておくと年末年始にバタバタせずに済みますよね。

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