第88回 ワープロソフトの選び方

 ふだん執筆に使っているワープロソフト、カクヨムに直書きという人もいるかもしれませんが、ワープロソフトを持っていると執筆に便利です。代表的な4つのソフトを挙げてみます。有料、無料、ともに紹介します。まずは無料で使えるものから紹介します。


 一つ目はGoogleグーグルドキュメントです。Googleアカウントを持っていれば誰でもデータを作成し、編集できます。便利なのはオンライン環境であればデータの自動保存ができることです。クラウドにデータを保存する形式なので、手元にデータを持っていないと不安な人にはおすすめできませんが、いちばん手軽に小説のデータを保存できるのではないでしょうか。文字数表示もできるため、各話の文字数管理も出来ます。


 二つ目はLibreOfficeリブレオフィスWriterライターです。LibreOfficeはフリーソフトです。サイトでダウンロードしてからインストールします。基本的で最低限のワープロ機能を備えています。このソフトの兄弟ソフトであるApache OpenOfficeアパッチ・オープンオフィスを使っている人はすぐに使用法には慣れると思います。


 では有料ソフトを紹介しましょう。


 Microsoft Wordマイクロソフト・ワードです。世界的シェアを持つマイクロソフトが開発したワープロソフトです。会社員や学生にはお馴染みだと思います。ワープロソフトの代名詞でしょう。ワードは横書き、縦書きにも対応し、日本語フォントも多様で、文書を飾る機能もあり、印刷物にも向いています。文書を書くなら、ワードをまずおすすめしますが、問題はその価格と日本語入力機能でしょう。価格は決して安くはなく、日本語入力も間違いだらけで、海外ソフトなのでそこは仕方ないというものです。またインデントという字下げ機能があり、これが文章を打った通りに表示されない原因でもあります。

 正確な日本語入力を目指すなら、これから挙げる一太郎をおすすめします。


 ジャストシステムの一太郎。このソフトとマイクロソフト・ワードが一線を画すのは、日本語入力の柔軟性です。ATOKエイトックというサブスクの日本語入力システムは多くの小説家を魅了しています。実際にATOKはユーザーの入力状況を逐次ちくじレポートして更新をし続けます。このATOKだけでも小説を志す者であればマストだろうと思います。またデータを形式にとらわれずに扱えるのもポイントが高いですね。テキスト形式を基本にしてデータを保存でき、マイクロソフト・ワードに特有のインデント機能がないので、文章を打った通りにデータを作成できる利点もあります。


 ところでカクヨムに直書きユーザーも多いことでしょう。カクヨムの記法ではルビの指定など慣れておいた方がいいカクヨム記法が存在します。カクヨムの原稿に直書きする場合はサイドバーをクリックしてどんな記法が存在するかは一度見ておいたほうが良いでしょう。ちなみにカクヨム記法で書いた原稿はピクシブの編集画面で自動的にピクシブ記法に直せる互換性が存在します。

 いろいろなシーンで作品を発表している作家はカクヨム記法を一度マスターしておくと後々便利になるはずです。

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