応援コメント

第41回 創作の味方(1)」への応援コメント


  • 編集済

    「シナリオのためのSF事典」と「シナリオのためのミリタリー事典」は所持していました。そこから、ミリタリーSFを書いてみようかなと思ったのですが、ちょっと気になったことがありまして。戦闘描写を書く時は資料を読むだけではなく、ミリタリー映画内での戦闘描写をじっくり観察する人もいるかと思うのですが、もう少し躍動感・緊迫感あるような描写を描きたくて、取材する、格闘技ジムに通うなど、自分で経験して一次情報を得るような方も結構多いのでしょうか?
    SFなのだからそこまで、リアルにしなくてもいいという人もいるでしょうが……

    作者からの返信

    枝林 志忠(えりん さねあつ)様

     たとえば「リング」を書いた鈴木光司氏は自らの描写を高めるために格闘ジムに通ったという話をどこかで目にしたことがあります。いっぽうでアクション描写のために護身術のプロや柔術家に教えを請う作家様も知っています。文章の躍動感を出すために描写は文章とで一致していないと気持ち悪い・居心地が悪いという読者もいると思います。それは文体の制御がどこかで出来ていない証だと思うのですね。
     ゲンロンSF創作講座(いちど検索してみてください)の昨年の最終課題で長谷川京さんの「ホモ・ミグラティオの伝令」の冒頭のアクションシーンと滝本無知さんの「リン・キャンベルを忘れるな」ではどちらがアクションをしっかりと書けているかという問いに対して後者に軍配が上がると思います。アクションの描写には適切な説明法や描写があることは理解できます。
     SFにおいてはそこまでのものを要求するかと言えば……と躊躇することもわかります。SFはミリタリーものであればアクションに傾倒する場合(虐殺器官のような)とアクションプラステクノロジーに傾倒する場合とがあると思うんですよね。ただ多くの書き手がミリタリSFを書こうとすると描写下手になる傾向もかなりあるのではないでしょうか。