第40回 実際に書籍収録

 私、じつは小さな出版歴があります。印税いんぜいからまない企画でしたが面白かったです。これはそのときの記事です。


 Twitterを数年ほどやっていると面白い創作の話題は尽きません。作家同士でお話しする機会もありますし、じっさいに会うこともあります。

 パソコンのまえで座っていると面白そうなものを発見します。創作談義もよく沸き起こっています。ジャンルの話題もよく聞こえてきます。

 それにTwitter小説もそう。

 140字で勝負したいろいろなユーザーの作品が読めます。#twnovel や#マイクロノベルなどがあります。こうした流れのなかで、とくに出版社のTwitterを介した公募も珍しくないです。こうした大喜利型公募おおぎりがたこうぼは楽しくみんなでやれるのがいいです。たとえば公募ガイドが主催した「#書き出しSF小説賞」、サンクチュアリ出版が主催の「#書き出しだけ大賞」、企画作家の氏田雄介うじたゆうすけ氏の企画した「10文字ホラー」といった公募に参加したのが思い出深いです。

 戦歴はというと、いわゆる「あと少しで賞」をひとつ、星海社せいかいしゃの書籍掲載がひとつでした。このときはじめて書籍掲載という幸運に恵まれました。実情はどんな感じかというと、まずエントリーをして、(このエントリーの方法はじつに様々。画像出力だったり、ハッシュタグで応募だったりします。)そのあいだは複数投稿可の場合が多いので作品を量産します。

 それから期限まで書き続けます。できれば出版社の出版記念の場合があるので出版された本は手に入れておきます。なぜならちょっとしたヒントが隠れているかもしれないからです。もちろん楽しむためという意味もおおきいです。

 結果を待ちます……。

 発表とともに「10文字ホラー」は書籍化にあたって編集者がTwitterのダイレクトメールを送ってくるのでそれを期待しながら待ちます。このときダイレクトメールの制限ははずしておきましょう。編集者からもし連絡が来たらよろこびます。そして書籍化を待ちます。

 出版社から献本けんぽんが来ます。Twitterでシェアします。そして自分の作品が載っているページを探します。店頭で売り出されたらとりあえず布教用ふきょうように一冊ほど手に入れておきます。

 どこか目立つ場所に飾っておきます。本棚でひっそりと置いておくのもいいですね。

 こんな感じでお祭りをたのしみます。こうしたSNSを介したお祭りはやっていて楽しいし、いろいろな作家の作品が読めるのでおもしろいです。もし書籍に載らなくてもきっと自分の糧になっているはずです。

 いまも本棚にその本があります。眺めているとたのしい気分になります。Twitterの公募、一度やってみるのもいいかもしれませんね。それもきっとあなたを進ませてくれる道を作ります。

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