第43回 疲れの取り方

 みなさん、夏バテしてませんか? 少し前の記事になります。再掲いたします。

幽遊白書ゆうゆうはくしょ」や「ハンター×ハンター」で有名な冨樫義博とがしよしひろさんが連載をジャンプで再開しました。冨樫義博さんはTwitterで自身のネームの進捗しんちょくをアップしていてTwitterでは毎回おおきな話題になっています。10万いいねが毎回つくような熱のある世界です。彼の作品を心待ちにしているファンは日本のみならず海外にもいます。 

 冨樫義博とがしよしひろ先生が休載を続ける理由はひとつに腰痛持ちであるからというのがにわかに信じられていて、本当らしいです。彼は座るのでなく立ちながら机に向かっているというはなしです。作家としてのフィジカルを保つにはどうしたらいいでしょうか。

 

 作家仲間のTwitterで先日、興味深いツイートがあったので簡単に説明しますと作家は肌が触れるものから先に気をつかったほうがいい、ということです。

 たとえば、椅子。

 ゲームに使う椅子が数万円で売られていますが、長時間座っていて疲れない椅子は執筆のための信頼できる仲間となります。

 あとはキーボードなんかにも気を配っているひともいますね。

 腰を守るために長時間、座ったら休憩したりストレッチをするのもいいかもしれません。和室の場合ではたまに四股しこを踏むのもいいです。

 また、寝具も身体にやさしいものを選んだほうが無難です。人間は人生の三分の一が眠りで占められているという話ですから、首に負担をかけない枕や、腰に負担をかけないマットレスなんかも選ぶといいと思います。

 首は、たとえば子どもをおんぶしたときなどに頸椎けいついを痛めてしまうことがあるので、非常に重いものを持つときは腰を入れて持つのがいいです。重い物の持ち方を研究してみましょう。


 首と腰、肩などのメンテナンスを怠ると頭痛も起こりやすいです。作業に支障が出てしまうのでなるべく筋肉は温めて動かしたほうがいいです。お風呂あがりに執筆がはかどるなんてこともよくあります。

 また、ときには休憩したいときの椅子を用意するのも個人的にはおすすめ。というか実体験としていいと思います。デザイン作業やPCを長時間使う現場というか学校にいたので座りっぱなしはざらでした。なので家でIKEAのポエングという椅子を買ったときは非常に感動しました。

 

 生活習慣も考えてみます。たとえば夜に眠れないひとはドリエルのような高価な市販薬を購入するより医師に相談して睡眠薬などを処方してもらうのがいちばんコスパが高いです。不眠にはいろいろな原因が考えられますが、精神科や心療内科などを訪ねてみるのもいいですね。

 睡眠にかんしてはベッドに入るのが早すぎると熟睡度じゅくすいどが減るので、夜ふかしするくらい眠れなくても、もっとも眠くなったときに布団に入るのがベターです。

 朝日を浴びる習慣をつけましょう。これはふつうに生活を送っているひとは問題ありませんが、介護職や夜勤の多い職場では積極的に朝日を浴びるようにしてください。それだけでも体内の概日がいじつリズムが整うので、体調が崩れにくいです。

 私はメンタルの不調を抱えています。クリエイターのなかではうつ病や双極性そうきょくせい障害、統合失調症とうごうしっちょうしょうなどを抱えているひとは珍しくありません。現代医学ではメンタルは心の病気ではなく、機序きじょの分かっている脳病のうびょうです。脳の神経伝達物質の異常が心に影響をもたらすものですので、その不調を感じたら、速やかに病院に行くのがいいと思います。処方箋しょほうせんをしてもらいましょう。


 毎日、朝食を取るのも良いと思います。ついつい朝食を食べなかったりすることも多い現代ですが、基本的に昼の活動中の脳内の神経物質しんけいぶっしつは朝食から作られるので、しあわせな気分でいたいひとは特にそうしてください。

 温かい食べ物がおすすめです。パンも温めた方が美味しく食べられます。卵料理もいいですね。火を使わなくても、工夫すれば電子レンジで作れます。そのときは爆発に気をつけましょう。

 運動も習慣づけるといいですが、まずは自分のできる範囲でいいですからね。

 さいしょからフルスロットルで何者かになろうとしたり何かをやろうとすると失敗します。疲れてしまうのがいちばん危ない兆候ちょうこうだと言えます。

 そういうときは温かい風呂に入って体を温めてゆっくり休みましょう。

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