第27回 音楽と創作

 カクヨムのフォロワーさんと聴いた音楽からインスピレーションをもらって小説を書いてみたいねというお話をしました。そういうインスピレーションをもらうことはよくありますよね。最近だとキタニタツヤの「青のすみか」、少年漫画のオープニング曲で、清々しい夏のイメージと爽快そうかいなメロディ、青春を思わせる歌詞、とても良い曲です。ふと過去の記事を思い出しました。1年前の記事です。


 カクヨム公式Twitterが執筆がはかどるプレイリストを募集しています。図書カードプレゼントというこの企画。〆切は7月5日までだそうです。執筆中に音楽を聴きながら執筆する人って意外と多いんですね。周りにも何人かいてびっくりです。かくいう私も小説を書き始めたころは音楽を聴きながら小説を書いていましたね。

 当時は、アニメ「Re:CREATORS」の主題歌「BRAVE THE OCEAN modv」やアニメ「アルドノア・ゼロ」の挿入歌「No differences」などを聴いていました。澤野弘之が多いですね。イメージを膨らませるために聴いていたような気がします。また別の創作論でも触れていますが、プレイリストを作るのはシーン毎にテーマ曲を決めて、全体の構成を考えていました。


 懐かしいです。


 今は無音で原稿を書いています。

 どうして無音でやっているのかと言えば(単純に音楽に聞き入ってしまうこともあるのですが、)


 執筆中に生まれるリズムや呼吸と音楽のリズムや歌手の呼吸がズレてくるからです。ここはドライブ感やスピード感を重視してとか、丁寧ていねいに描写を重ねていきたいとか、シーン毎に盛り上げ方があるので、聴いている音楽と原稿との温度差や不協和音がどんどん辛くなってくるわけです。


 それくらい、執筆中はリズムと呼吸に重点を置いている気がします。もちろんこの原稿もそうですが、すらすら打てているわけではなく、時に休符して、また書き出すとか、いろいろです。


 執筆中は音楽を聴いていると五月蠅うるさく感じます。


 自分が音楽を聴くときは寝る前が多いです。

 最近ダウンロードしたのは「God knows…」。曲との出会いは高校生の時ですが、ずっとYoutubeで「涼宮ハルヒの憂鬱ゆううつ」の劇中歌として捉えていて、買うというかあれは見るものだと思っていました。なので、最近お金に余裕が出来たので、買うことにしました。


 もちろん音楽を聴きながら書くのは自由です。音楽を聴きながら書いた小説が面白くならないとか言ってはいません。


 無音の場合はその理由も聞かせてくださいとカクヨム公式Twitterにあるのですが、その理由を感性ではなく140字ツイートで伝えることはほぼ不可能だったのでここに書くことにしました。


 現在は久石譲の「アシタカせっ記」。あら、書けるじゃないの。他にはマックス・リヒター「On the nature of daylight」、これ難しいですね。この曲「あなたの人生の物語」を映画化した「メッセージ」の劇中曲なのですが、やはりストーリーが蘇ってきます。書いている物語と違う物語が前景化ぜんけいかしてくるからでしょうか?

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