ドラピオン侯爵

「それにしても、リンダがこんなにすぐ育つとは。」


「おそらく、一気に大量の魔力を吸収したことが理由ではないでしょうか?」


子ドラゴンのリンダは、毎日腹一杯食わせてたら、3月ほどで俺たちを

背に乗せられるほど大きくなった。


「乗り心地ちはそんなに良くないな。次からは籠でもつけるか。

まあ、移動しながら、イチャイチャできるのはいいな。」


「そうですね。ん〜」


アリーがキス顔するのでキスをする。


「そうだな。ただ、とんでもないほど風が強いな。どっかの街でドラゴンに乗せる籠でも買うか。」


「そうですね。ん〜」


また、アリーがキス顔をする。可愛いからキスした。

エルザ達ともいちゃつきながら、街に寄って、でかい籠を買い、

その籠をリンダに持ってもらうことで、風と揺れ問題は少し解決した。


「それにしても、お前ら胸が大きくなったよな。」


子供を産んでから、母乳が出るようになって、みんな胸と尻が1サイズが大きくなった。

アリーとエルザは爆乳爆尻にエルザは巨乳巨尻にネムニは普乳爆尻に。

侯爵領に着くまでに、母乳を堪能した。おいちい。


「それにしても、暇だな。いちゃつくしかやることがない。」


「そうですわね。でも私はこんな時間も嫌いではないわよ。」

エルザが俺に頭を撫でられながら可愛いことを言う。

「そうかもしれないな。」


まあ、これから侯爵と敵対するから、いちゃついてる場合じゃないんだけどな。


ーーー侯爵領にてーーー

侯爵領の近くに下ろしてもらい

リンダにそこらへんを散歩するよう命令を出しておいた。


「さてお前ら、今回ドラピオン侯爵は今回何を目的にしてるかというと、

魔王復活だ。」


「魔王教ということでしょうか?」

アリーが質問する。


「ああ、魔王教だ。単純に魔王の庇護下に入って、利権が欲しいのだろう。」


「なるほど、悪者ですね。」


「ああ、そうだ。そのために娘を利用してるんだしな。娘は魅惑の魔眼を持っているらしい。」


ドラピオン侯爵の娘は体は弱いが、魅惑の魔眼を持っっているため、利用されているらしい。なので、娘は助けることにした。


「魔王教と敵対するのは、怖いが魔王復活を事前に阻止するか。」


魔王が復活しても、魔王に世界が征服されるということはないと思うが、

俺の金蔓のこの王国が打撃を受けるのは避けたい。


ドラピオン侯爵邸はセキュリティが厳しいので侯爵が外に出るまで待つ。


「よし、監視しやすいところを探すか。」


ーーーー3日後ーーーー


「やっと出てきた。3日も引き篭もりやがって。推し、みんな馬車を襲うぞ。


人目がつかない場所で、顔を隠して、侯爵の馬車を襲う。

護衛や執事、侍女はなるべく殺さないように眠らせておいた。


「さて、侯爵少し話をしよう。」


「貴様らは誰だ、我をドラピオン侯爵と知っての狼藉か。」


なんか、腹立ったので2、3発殴った。


「エルザ。わかっているな。」


「分かっていますわ。」


そう言って、エルザは侯爵から伸びている魔力の線を切った。

すると、糸が切れた人形のように侯爵は気絶した。


「なるほどな。魅惑の魔眼で娘が侯爵を動かしてたのか。侯爵は利用されていた方なんだな。」


「おそらくそうですわ。そういう魔力でしたわ。」


エルザが爆乳を揺らしながら、肯定する。


「よし。娘に話を聞きに行くか。と言っても、そいつ外出てこないからな。

どうするか、、、後、俺たちのこともバレたし。もう直接行くか。」


侯爵邸に凸って、娘のいる寝室まで、押しかけた。

そこには、深窓の令嬢と呼ぶにふさわしい美人が布団で寝ていた。


「あんたが侯爵を魔眼で操ってたのか?」


「あなた達は先ほどの。しかし、バカですね。私の魔眼にわざわざ、かかりにに来るとは。」


令嬢は、髪と同じ紫色の瞳をむけてくる。

状態異常対策のリングが光る。魔眼が発動しているのだろう。


「良かった。お前の魔眼より、俺の状態異常耐性の方が強いらしいな。」


もし、魔眼にかかっても、俺よりアリー達の方が強いので、問題ない。


「なっ!!私の魔眼に対抗できるとは!!あなた達は一体!!」


それから、この令嬢の話を聞くと、この令嬢は侯爵の子供として生まれたが、

弱い体と、魔眼のせいで人が近寄ってこなかったらしく、

唯一必要としてくれたのが、侯爵だったので、侯爵のために魔眼を使っていたが、その侯爵が自分の妹に自分にむけたことのない表情を向けており、

嫉妬が募って、やけくそになり、こんな世界滅べばいいと、魔王教に入信したらしい。


「結局、お前は誰かに必要とされたかっただけだろ?」


「分かった風なことを言わないでください。あなたのような人にはわかるはずがありません。」


「俺が、お前を必要としてやる。一生俺のそばに置いてやる。」


「自信過剰な男はこうも滑稽に見えるんですね。勉強になりました。」


「そんな選択肢のなさは自分の力不足だろ。それに、少なくとも俺は家族を幸せにする男だぞ。」


問答をするのもめんどくさいので、2時間ほどキスしまくった。

レベルが低いのか初級職なのか、すごい雑魚だった。

ちょろいとも言う。


「続きは、魔王教潰してからでもいいか?」


「ふぁい、、、。」


優しくキスしたのが良かったのだろう。

人に優しくされたことのない令嬢は割とすぐに素直になった。


「ところで名前は?」


「フェルと呼んでください。本名は長いですし。」


「そうか。これからよろしくなフェル。」


「はい。よろしくお願いします。」


それからことあるごとに、フェルにキスをしまくった。

ついでに魔王教のやつを拉致してアジトを聞き出し、

これからの仁の予定は魔王教潰しに決定した。


ーーーー1月後ーーーー


「それにしてもフェル、一月で随分と元気になったな。レベリングのおかげか。」


「そうですね。アリー様の回復魔法も大きいですね。毎日、高レベルの回復魔法

をかけ続けたことが良かったのかもしれません。」


フェルの職業は呪術師。

デバフ特化の職業らしい。


「綺麗になったな。フェル。」


健康的になったからだろうか、フェルは綺麗になった。


「ありがとうございます、旦那様。」


フェルは俺のことを旦那様と呼ぶ。チョロインだった。


「お前って本当は誰でも良かったんじゃいなのか?」


「そうかもしれませんね。でも、旦那様と出会えて私は幸せですよ。

たくさん家族もできましたし。」


「みんな仲良くがもっとーだからな。喧嘩したらHで黙らせるまでだ。」


「旦那様の言葉は気持ち悪いけど、実際優しいから、みんな好きんでしょうね。」


最近、仁は魔王教にアジトを襲撃しては、フェルの魔眼で新しいアジトを聞き出す、その繰り返しだ。中には、俺たちでは手に負えない奴らがいるので、

俺たちができるのは、魔王復活の邪魔ぐらいだ。


「それにしても、あの邪竜ってやつ強そうだったな。」


「あの竜は一応竜王ですからね。よく逃げれましたね。」


「超貴重な転移結晶使っちまった。魔王教の奴らが持ってたやつだけど。」


「リンダちゃんも成長したらああなるんでしょうか?」


「それは無理だろ。なんか生まれからして違うだろ。フェル、まだこの屋敷とその敷地内から出るなよ。魔王教から結構目をつけられたし。」


「分かってます。気をつけますよ。」


今度、邪竜を倒しに行く時は、他の竜王でも誘ってみよう。

仁はそう思った。





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