旅行

旅行に日程は余裕を持って、二週間としている。

2つほど国を跨ぐが、今の俺たちにとって、そこまでの距離じゃない。

そんなに遠出して何を目指すかというと、温泉を目指すのだ。

温泉が出るというのは噂なのだが。


「それにしても子供を二人産んで、もっと綺麗になったなアリー。」


「はい。ありがとうございます。」


アリーは満面の笑顔で応えてくれる。

実際、アリーは結婚してから、オシャレに気を使うようになって、より綺麗になった。ついでに、もう3人の嫁もほめとく。

子供を産んでから、落ち着きが増して、さらに綺麗になった。

あの子供達がなぁーと感慨に耽りながら、温泉を目指す。


「お前ら、途中、竜の谷に行くぞ。」


「竜の谷?なぜそんなところに?」


「単純に、竜の卵を盗んで、テイムすることともう一つは

最近、ドラゴンがよく家の近くに落ちていくるだろう。何か原因があるのかもしれないとおもってな。」


「そうですね。確かに合計でドラゴン5匹ぐらい降ってきてましたね。」


「ああ、調べても情報が回ってこないし。一応な。」


仁は、竜の谷で何か良からぬことが起きているのではないかと、、、



ーーーーーー竜の谷ーーーーーー


竜の谷に入った瞬間、周りが霧に囲まれた。


「矮小な人族よ、この竜の谷に何ようだ?」


気配も魔力も感じなかったが、急に重厚な声が頭に響く。


「最近、ドラゴンが家の近くに落ちるから、その調査にな。」


ドラゴンの卵を盗むことは伏せておいた。

だって、怖いし。


「今の時期は、試練の季節ゆえ、ドラゴン達が争う季節なのだ。」


「試練の季節とは?」


「数十年に一度、自分のパートナーにをめぐって殺し合うのだ。」


「そうか。ところでお前は誰だ?俺は仁、運送屋だ。」


「我が名は赤竜王ドラグーン。竜の谷の長だ。」


仁は思った。帰りたくなってきた。

ここまで、自分の強さを隠せるなんて、もはや人外に入っていると思ったからだ。

竜王の称号を持つ竜は世界で10匹らしい情報もあったからかもしれない。


「失礼を承知で尋ねるが、ドラゴンをテイムするコツとかあるか?」


「貴様、ドラゴンを従えたいのか?貴様には無理だろう。才能がない。」


「そうか。子供の時から面倒をみればいけると思ったのだがな。」


「それなら大丈夫かもしれん。その場合は従えるのではなく、主従という関係でなく家族の関係になるが。」


「実は、竜の谷にドラゴンの卵をもらいにきたんだが、もらえるか?」


「いや、無理であろう。ドラゴンの両親を殺せば問題ないだろうが。」


「それをお前は許すのか?」


「許さんな。我の庇護下にある竜ゆえ。で、お前はどうするのだ?」


「いや、もうようは済んだし。出てくよ。色々ありがとな。」


「ああ。」


すると、霧が一瞬で晴れ、竜の谷に入る前の風景になっていた。


「仁さん、今のやりとりヒヤヒヤしましたよ。」


アリーが愚痴る。


「いや、欲しい情報ももらったし、それに赤竜王とやらは今、竜の谷にいないんじゃなかったのか?」


「それはなぜですか?」


「多分だけどな。試練を乗り越えたドラゴン達が子供を作るんだろ。

そしたら、身重のドラゴンもいるだろう。そいつらを俺たちが襲ったら、

守りきれないと思ったんだろう。」


「それだけで、赤竜王がいないと?」


「霧だよ。俺たちを威嚇するには、赤竜王が直接現れて、気配と魔力で圧倒すればいいだろう。でもしなかった。」


「だからいないと?それだけ?」


「後は、俺の質問に素直すぎたことかな。」


「確かに、そうですね。それで仁さんこれからどうするんですか?」


「温泉に行く道中に、ドラゴンの情報を聞いて回って、盗める卵は

盗んでいくさ。」


ーーーー温泉にてーーーーー


この温泉は、店をやってないから。

ただの大自然にみんなで混浴してるだけなんだが。


「いざ温泉に来てみたら、臭いだけだな。」


「そうかもしれませんね。外でお風呂に入りたかったら、仁さんの収納を使えば

いいだけですから。」


「それいいな。どこかの山に行って、露天風呂の施設でも作るか。」


「そうですね。それならみんなで行けますし、安全なところに作りましょう。」


「なるべく星がよく見える場所もいいな。」


「それはいいですね。」


「お前らもそこがいいか?」


俺の逸物(異世界に来て25cm程に肥大した)を仲良く愛撫していた3人もそれでいいらしい。


「そうか、じゃあ、さっさと帰るか、ドラゴンの卵も手に入ったし。」


仁達は一つだけドラゴンの卵を盗んでいた。


「ドラゴンって何を食べるんだ?」


「お肉じゃないでしょうか?歯が尖っているので。」


「そうかもな。ドラゴンは肉を食う歯をしている。それにしてもドラゴンの卵って魔力吸うんだよな。」


「魔物にとって魔力は生命力だからというのも関係していると思います。」


「そうだな。おい3人とも体で受け止めろよ。」


3人に大発射して顔と髪、体に大量にかける。


「相変わらず、すごい量ですわね。」

「仁、かけすぎだぞ。」

「また、お風呂に入らないと行けないよ〜」


文句を言いながらも、残りを吸い出してくれた。よく出来た嫁達だ。


ーーーー家に帰ってーーーー


「みんな、この卵に魔力を入れていってくれ。」


このドラゴンの卵にみんなで魔力を注入してもらう。

ドラゴンの卵の孵化の方法は調べてもわからなかった。

今になって、ワイバーン盗賊団の凄さがわかった。なんであいつら、盗賊団

なんてやってたんだ?


露天風呂作りを頑張りながら、

一週間みんなで魔力を溜め込んだら、赤い子ドラゴンが孵化した。

こいつの母親は赤ドラゴンだったのでこいつは母親似なんだろう。


「よし、お目の名前は赤いから、シャアだ。」


「いえ、その名前は不吉なので、リンダにしましょう。」


このドラゴンの名前はリンダに決まった。


竜人のメスガキ、リンダシルから取ったのだろう。

そのリンダシルが言うには、ドラゴンは肉と魔力を食うらしい。

その日から、ドラゴン育てが始まった。

ついでに肉ダンジョンにガキどもを連れていった。

ドラゴンもスキルを覚えるらしく、一緒に訓練してた。主にガキどもが。

後輩ができて嬉しいらしい。

最近は、アリー達にバレずにメイドに手を出すことにハマっていた。

(別にバレても問題ないが、奴隷だし)

メイドは奴隷達なので、道具のように扱える点がいい。

もちろん、相手も気持ち良くするが。

メイド服は横乳、スカートは短く、ガーターベルト、ノーパンノーブラ。

いつでも俺が手を出せるようにしている。

後、俺の好みはロングなので、髪を伸ばさせている。

こいつらにも戦闘技能は仕込むようにしている。

顔と胸と尻で、メイド達を選んで買ったが。

流石にメイド達とは避妊をしている。こいつらまで子供を産んだら、

子供の面倒を見る奴がいないからな。


アリー達にメイド服を着せてHするのも楽しかった。

アリーは肌の露出が多い服をあまり着ないので、恥ずかしがってて普通にエロかった。


俺はメスガキ5人が12歳になったから、旅に出した。


「お前ら、何かあったら、移動結晶か伝心の魔道具を使って、逃げるんだぞ。

分かったな。」


「分かりました。お父様。」


5人娘のリーダー竜人のリンダルシアが答える。

俺はガキどもに自分のことは父親と呼ばせている。

あくまで、立場を明確にするために。

立場って重要だからな。

5人娘には、もしもの時のために色々な知識と装備、道具を持たせているから

まあ、大丈夫だろう。

最後に、こいつらの頭を一人づつ撫でて、出発させた。


「お前ら、1年に一回ぐらいは帰ってこいよ。」


ガキどもには、悪人と盗賊を皆殺しにしてこいと教えている。

元々そのために、こいつら育てたわけだし。

5人娘を見送った後、新たに5人の10歳娘を購入して、

同じように育てていくこととした。


1月後、最近はお姫様コスプレHにハマっている。

それにしても、最近暗殺者っぽい奴らが、俺の屋敷によく来る。

まあ、この屋敷は防衛に金(主に魔道具)をたんまりかけてるから、問題ないのだが。

屋敷は森の中にあるから、そんなに見つかりやすくないんだけどな。

俺は、暗殺者を合計600人ぐらい皆殺し、リンダに食わせる。

暗殺者によると、俺が相当金を溜め込んでるのを知ってて、その溜め込んだ金を奪うために、暗殺者を寄越したそうだ。

正直、人に恨みを買うようなことはしていないので、心当たりがない。

だって、俺に恨みを持っていそうな奴は、事前に暗殺してるし。もしくは、

話をつけているから。


「可能性があるとしたら、あの5人娘が何かやったかだな。」


どうやら、あの5人娘この国の第3王子を殺したらしい。


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