宝石ダンジョン

名前 佐藤 仁


職業 運送屋


レベル58


スキル 収納6 体力回復5 身体強化4  剣術3 盾術2 斧術2 槍術2 弓術3

魔力操作4 魔力感知4 魔力回復3 魔力隠蔽3 

風魔法3 火魔法2 水魔法2土魔法2 影魔法2 光魔法3 回復魔法3  

支援魔法2

気配察知4 気配隠蔽3

物質強化4 状態異常耐性4 


仁は自分のステータスを確認した。

(やっぱり、旅は成長速度が違うな。結構危険だが、宝石ダンジョンか、、、色々ありそうだな。多分。)


ーーーーーー宝石ダンジョンにてーーーーー


「宝石ダンジョンは、中級ダンジョンだが、稼げる分、他の冒険者が多い

お前ら気をつけろよ。」


宝石は魔法の触媒に使えるから、高い値段で売れる。

武器や防具だけでなく、実用性と宝石の美しさから、高級な服によく使われている。エルザも何着も持ってるし。


予想通り、宝石ダンジョンは冒険者でごった返していた。

魔物が現れてはすぐに取り合いになる。


「深い階層に行こう。ここじゃ魔物が倒せない。」


3日かけて20階層にたどり着いた。


「ここら辺までくると、冒険者は少ないな。よし、ここで狩りをするか。」


3日ほど狩をして、さらに下の階層へ

宝石ダンジョンは全30階層、下に行けばいくほど高純度の宝石が取れる。

つまり、いい触媒になって高く売れるのだ。


そうして1月程かけて、ゆっくり最下層へとたどり着いた。

11回襲われたが、皆殺ししといた。


「え、君たちは誰だい?」


王子系の女騎士が話しかけてきた。

仁はこいつ絶対レズだと思った。周りを見渡すと

胸にバラのマークがついた女騎士が30人ほどいた。


「俺たちは冒険者だが、何かあったのか?」


「いや、我々は、第一王女の命を受けて、虹の宝石を探しているんだ。」


「虹の宝石?」


「ここのダンジョンのボスを倒した後にごく稀に宝箱に入っているんだ。」


「つまり、あんたらはダンジョンボスを独占してるのか?」


「ああ、そうだ。だとしてどうするんだい?」


「別にどうもしない。ちなみに後どれくらいかかるんだ?」


「分からない。長くて3ヶ月かな?」


「そうか。ちなみに今は何ヶ月目だ?」


「今は、1月目だよ。ところで君、食糧とか持ってない?」


「高くつくぞ。」


「問題ないよ。必要経費として、国庫から出るし。」


「そうか。じゃあ、特別価格だ。」


仁は、女騎士たちの法外の値段で食料を売りつけた。


「君に提案なのだが、虹宝石が出るまで、食糧を届けてくれないか?」


「別にいいが、危険手当て込みで、さっきの3倍の値段になるぞ。」


ガタッ

黒い髪を後ろに束ねたポニーテールの女騎士が剣をむけてきた。


「貴様!!さっきから聞いていれば、ふざけたことを!!貴様みたいな平民が

隊長と口を聞くことすら烏滸がましいんだぞ。」


「やめるんだアイリス。剣を下ろしなさい。」


「いいえ、やめません隊長この愚か者にわからせなければなりません。」


急に女騎士が『分からせ』宣言をしてきた。だったらこちらも『分からせ』なければ!!天下の宝刀で!!


「隊長がそれだけ偉いが知らんが、これは見せればいいのか?」


昔、執事から貰った、公爵の紋章の入った剣を見せてやった。


「なっ!!」

「えっ!!」


後ろの女騎士どもも、ざわめいていた。


「その、紋章はアダムス公爵家の。もしかして君はアダムス公爵の客人なのかい?」


「さぁ?命を助けたことはあったかな?」


煽る、アイリスことポニーテールを煽る。


「アイリス、剣を下げなさい。無礼にあたるのは君の方だよ。」


「申し訳ございません隊長!!」


アイリスは、慌てて剣を下ろした。


「まあ、落ち着けよ。確かに3倍の値段は高かったかもな。良し、物々交換にしよう。」


「物々交換?」


「宝石と交換だよ、ボスを倒したら、虹の宝石以外は出るんだろ。」


「ああ、出るが。」


「そうだな。う〜ん。ボスを倒した時に出る宝石100個と騎士たちの食糧1週間分にしよう。」


「なっ!!宝石100個と!!それは、あんまりにも法外ではないかい?」


「何言ってるんだ?お前らにはがないんだろう?」


「なぜそれを!?いや、、、分かった。その条件を飲もう。」


「ああ、契約成立だな。とりあえず、地上に戻って入るだけ食糧を仕入れてくるさ。」


ーーーーー宝石ダンジョンの街ーーーーー


アリーが俺に質問してきた。

「仁さん。がないってどういうことですか?」


「簡単だ。あいつらは貴重な高レベルの収納スキルを持ったやつを死なせているんだよ。」


「高レベルの?どういうことですか?」


「あいつらの、計画では長くて4ヶ月ダンジョンボスを討伐し続ける予定だったんだろう。まあ、その内何回か地上に上がる予定だったかもしれないが。」


「はい。隊長さんの話ぶりだとそうですね。」


「その計画だと絶対に必要なんだよ、高レベルの収納持ちが。だが、隊長は俺に依頼を出した。」


「でもそれでも、収納持ちの人が動けないだけかもしれませんよ?」


「それだったら、食糧以外に回復薬かアリーに回復をお願いするかするだろう。

でも頼まなかった。必要がないからだ。それに、カマをかけたら、アホみたいに動揺してたし。」


「つまり、あの方達は埋め合わせの実績が必要だから、焦っていたいうことですか?」


「ああ、そうだよ。今回の取引は、俺たちの圧勝だよ。」


「そうですね。」


絶対人助けウーマンのアリーが反対しなかった。

長い付き合いで分かったのだが、アリーが人助けをする線引きは相手が弱者か

そうでないかだ。弱者が困ってたら助けるが、強者が困っていても助けない。


「アリー。宝石を使って何かおしゃれな服を着ないか?」


「いえ。私は修道服で大丈夫です。」


アリーはおしゃれに全然興味ないからな。

まあ、ガキどもの服でも作ってやろう。


それから、2月後、虹の宝石が出たのか、騎士団は帰って行った。

白金貨100枚(100億)は儲けたので、全員、装備を一新してやった。

後、ネムニの欲しがっていた布団(白金貨1枚)も買ってやった。

無茶苦茶寝心地がいい。

この布団で寝てから、睡眠時間が3時間で大丈夫になった。

逆にネムニは布団から離れなくなった。


「みんな、俺はこの街に住むことにしたよ。」

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