ラッキー(にチャァ)

情報通りに進んでいくと本当に国があった。(石器時代みたいな風景)

ゴブリン達だけで暮らしていた。

ホリー教は人類絶対主義の宗教なので、アリーはゴブリンの赤ちゃんだろうが

妊婦だろうが殺してOKらしい。むしろ推奨されるらしい。

まあ、生存競争だよな。


「ゴブリン王らしき気配が感じられるところに行こう。」


5人が近づいていくと、木と藁でできた立派な建物があった。

その中から、女性の喘ぎ声が聞こえる。

性交渉中らしい。簡単に殺せる俺はそう思った。

実際、ネムニが気配を消して近づき、一発で殺した。


「あっさり終わったな。財宝どこだろ。」


でかいちんこを晒しながら死んだゴブリンの近くにいた5人の女達を介抱している間に、女達に財宝のありかを聞いた。

聞くと、そんなものは知らないらしい。

もしかしたら、冒険者を集めるための子爵の嘘なのかもしれない。

確かめようにも、ゴブリンに言葉は通じないから、しらみつぶしに探すしかない。


「とりあえず。他に人間が捕まってる場所があったら、教えてくれ。」


俺とネムニが人間を回収して、他3人は人間を安全なところに案内する役割だ。

生死を問わずに、100人程確保した。

男は奴隷に女は子作りに遣わされてたらしい。

アリーがすごい怒っている。


「とりあえず、最後に大きな魔法打って帰るか?」


「そうですね。許せません。」


それから、範囲攻撃のないネムニ以外は支援魔法で貯めて、最高打点で魔法を使った。

あらゆるところで、家と死体が燃え、ゴブリンの地獄絵図ができていた。


救った人達は、教会に丸投げした。白金貨1枚(一億円)お布施したら喜んで、埋葬や回復をしていた。

アリーはなんか祈ってた。死者の魂が〜とか言ってた。


翌日のゴブリンとの戦争はゴブリン掃討作戦になっており。

ゴブリンの財宝が出なかったことから、冒険者達が文句たらたらで働いていた。


「まさか、本当に財宝がなかったとは。何に使ってたんだ?」


「ゴブリンのことです。価値がわからなかったのです。」


アリーはゴブリンに無茶苦茶怒ってた。人間以外が人間を奴隷みたいに扱ってたからだろう。四肢欠損してたやつもいたし。


「そうかもしれないな。」


同意しておこう。

それから、辺境伯領にいくことにした。

子爵領の隣の辺境伯領には肉ダンジョンがあるらしく

寄り道することにした。

カーリーが楽しそうにしている。


「それにしても、なんであそこまでゴブリンは増えたんだ?」


「子爵が巡回を怠っていたからでしょう。いい噂は聞きませんし。」


「そうか。もう一悶着ありそうだな。」



ーーーーー肉ダンジョンの街にてーーーーー


「無茶苦茶人がいるな。何かの祭りか?」


「この一週間は肉祭りらしいですよ。」


「肉祭り?」


「一番美味しい肉料理を決める祭りです。」


「へ〜、じゃあ、1週間は祭りに参加するか。ここ最近はいろんなことがあったし、たまには長期休暇が必要だろう。」


「そうですね。特にカーリーは喜ぶと思います。」


「アリー人が多いからはぐれないように手を繋ごう。」


「はい。」


アリーの手は柔らかいな〜そう思ってたら。3人娘とはぐれた。


ーーーー3人娘ーーーー


「ねぇ、私たち二人とはぐれてない?」

エルザはネムニをおんぶしながら、カーリーに聞く。


「そんなことより、エルザ。この串焼き美味しいですよ。」

カーリーはもぐもぐ食べながら答える。


「どうしましょう。カーリーはバカだし、ネムニは寝てるし。」

消去法で3人のまとめ役になっている、エルザは困っていた。


適当に歩き続けて、さらに迷う。


「そうですわ。冒険者ギルドに向かいましょう。」

エルザひらめく。


カーリーはもぐもぐ食べながら、頷く。


それから、エルザは自分より年齢が下の子供に、冒険者ギルドの場所を聞き出し。冒険者ギルドにたどり着く。

受付嬢に目つきの悪い男と金髪のスタイルのいい女性の二人組について聞いた。


「あれ?もしかしてあなたがエルザちゃん?」


「なぜ、あなたが私の名前を?」


「目つきの悪い男の人が、あなたに伝言だって。『やすらぎ亭』に来いだって。」


「安らぎ亭ってどこですの?」


「このまちの門入ってすぐ右にある宿だよ。」


「分かりましたわ。行きますわよカーリー。」

絡んできた冒険者をボコボコにしいてカーリーに叫ぶ。


「分かりました。すぐに行きましょう。」


ーーーー安らぎ亭に入ってーーーーー


「やっと来たか、お前ら。お前らを探すために銀貨1枚も使っちまったじゃないか。」



「なっ!!あなたがはぐれたせいでしょう!!」


「はいはい、そうだな。」

仁がエルザの頭を撫でる。


「子供扱いしないでくださいまし。」


エルザは照れる。


「はいはい。」


仁にとっては手のかかる妹みたいなものなので、適当にあしらう。

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