普通に死闘

ワイバーンと赤いドラゴンが火球をボンボン打ってくる。

アリーとエルザが障壁で守る。

その隙にカーリーがワイバーンに斬撃を飛ばす。俺は、毒矢でワイバーンに対抗する。

正直言って、空から降りてこないワイバーン盗賊団はかなり有利。

俺たちは不利。


すると突然、周囲からが降ってくる。


「やっぱりな。」


俺が光魔法の障壁で全て防ぎきる。

すると。毎日物質強化しまくってる状態異常耐性の


「やっぱりそうか。まあ、地上の奴らはネムニに任せるか。カーリー、お前はこの剣を使え。」


矢も斬撃もドラゴン達が障壁を出してるせいか、届かない。

火力が足りないので、カーリーに雷虎の剣を渡す。

カーリーにドラゴン達を任せよう。


そうして戦闘は1時間経った。

しかし、まだ戦闘は続いていた。


「普通、疲れたんだが、あいつらなんで退かないんだ?」


「お仲間さんをたくさん殺したからでしょう。」


ネムニが森に忍んでいた盗賊団30人ぐらい殺していた。


「そうだな。でも消耗戦になって負けるのはあっちだぞ。」


あいつらの戦法としては、ドラゴンに気をひきつけてるうちに、

毒矢もしくは無味無臭の毒で俺たちを殺したかったんだろう。


「もしかしたら、ワイバーンが出現するっていう情報をくれたやつもグルだったんだろう。ていうか盗賊の会合ってこいつらが原因で開かれたんだろうな。」


「そうかもしれませんが、今はこの状況をどうするか考えましょう。」


こっちの対空手段が、全て防がれてるからどうしようもない。

魔力がなくなってもこっちは、魔力回復薬を俺が収納から出せるから、

まだ余裕があるけど、相手は辛そうだ。

消耗戦しかないな。


「せめて降りてくれれば、俺の毒作戦が使えるかもしれないけど、

全然降りてこない。めんどくさいにも程がある。」


それから更に1時間


ドラゴン達が炎球を吐き、エルザとアリーが結界で守り、

俺とカーリーの攻撃は防がれるし、ネムニは対空手段がないから、暇してるし。


「お〜い。一時休戦にしないか〜。」


仁は盗賊団に話避ける。


「ふざけんな!!俺たちの恋人を殺しておいて何言ってんだ!!」


ネムニが殺した中に、こいつらの恋人がいたのだろう。

なんでこいつらは、盗賊団なんかやっているのだろうか?

普通に冒険者やればいいのに。

指名手配とかされてそう。


「分かった〜」


泥試合になってきた。俺の予想では、1時間もあれば勝てると思ったが、

ドラゴンの持久力が半端なかった。


「お前ら、もういい逃げるぞ。」


仁の号令で、5人は一斉に逃げ出す。

それに驚いた、盗賊団は一瞬驚いたがすぐに追ってきた。

もちろん、逃げ込むのは森の中だ。

盗賊団は俺たちを見失った。


「くそっ!!ずらかるぞお前ら!!」


リーダーの一声で、彼らは帰っていった。

地上に降りてきたら、ネムニが仕掛けた罠で殺せたんだがな?


「やっぱり、リーダーは賢いな。なんで盗賊やってんだ?」


「盗賊の気持ちなんてわかりません。」

「そんなことより、腹が減ったぞ仁。」

「私は早くお風呂に入りたいです。体中ベトベトです。」

「僕は、早く寝たいよ〜。」


「ネムニ、寝るより先にあいつらのアジトを教えろ。」


ネムニは俺の言いつけをよく守ったらしい。アジトを聞き出していた。


「お前ら、今日は徹夜で、あいつらを殲滅しに行くぞ。」


アリー以外から不満の声が上がった。

3人娘には、今度何か奢ってやろう。


ーーーー夜ーーーー


盗賊団のアジトでは、男達はアホみたいに寝てた。今日の先頭は相当消費したのだろう。

恋人が殺されて、やけ酒して寝たんだろう。

酒臭いし。


「まずは、あの赤いドラゴンを殺すぞ。次にワイバーンだ。」


赤いドラゴンとワイバーンに俺の毒作戦をかました。

ワイバーン達は毒にすぐ気が付いたが、うまく動けなく、3分ほどで

絶命した。

赤いドラゴンは状態異常対策をしてたのか、あまり効いていなかった。


「やっぱり、対策してたか。無茶苦茶金がかかっただろうな。

第二ラウンドだな。カーリー、エルザ。」


「任された。」

「さっさと終わらせるわよ。」


盗賊団はネムニとアリーに任せたから大丈夫だろう。


「まずは、飛べなくしてくれ、まずはそれからだ。」


「ギャァァァァ!!!!」


赤いドラゴンとの戦いがまた始まった。










  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る