盗賊尽くし


30人ほどの盗賊を瞬殺して、アジトを聞き出した仁は、アジトに到着した。


「相変わらず、盗賊のアジトは臭いな。」


「そうだね〜。」


ネムニを先行させる。罠を感知させるためだ。


奥に行くと、盗賊どもの生活用品と盗賊品であろう。

貴金属や武器、高級そうな家具があった。

かなり運がいい。


しかし、運が悪いことに、盗賊に性のはけ口にされたであろう3人の女性が捕まっていた。3人を水魔法で洗浄して、アリーが光魔法で、精神を落ち着かせる魔法をかけていた。


「教会に預けるか。」


「そうですね。」


この世界の女性は、精神が強いので、強姦されても1月休んだら、日常生活に戻れる。遺伝子的なものなのかな?それとも、教会でかけられる魔法が優秀なのか?

近くの町の教会で3人の女と小金貨3枚をあずけた。

300万損した。まあいいや。


「今日は、この街に泊まろうか。」


「そうですね。ゆっくりいきましょう。」


この街を回って練り歩いた後、町の外で、収納から家を出した。


「便利だな、収納は。」


「そうですね。まさか家を収納できるとは。」


俺は思った。早く、娼館に行きたいと。


「お前らは、先に寝てていいぞ。俺は、運送屋だから眠くないし。」


これは事実だ。荷運び人でもそうだったが、運送屋になってより顕著になった。

睡眠時間が人より少なくなった。大体、4時間で十分だ。


「はい、分かりました。」


この町の娼館はまあまあだった。安かったし、値段相応だったな。

家に帰って、風呂に入って、四人が寝ている部屋の布団で寝る。

ついでに、エルザとカーリー、ネムニと体を触っておく。

成長してるな。


「でも、家族みたいに感じて全然興奮しないんだよな。」


アリーは怖いのでやめておく。

今度、さりげなく手でも繋ごうかな?

まあ、いいか寝よう。


「おやすみ。」


ーーーー翌朝ーーーーー

朝の支度をする。

ガキどもは奴隷のくせに起きるのが遅いため。

アリーと一緒に朝飯の用意をする。

今日の朝ごはんは、ミネストローネとウサギ肉の塩焼き、後、なんか硬いパン。

デザートはモモンのパイ。

冒険者は体が資本なので、栄養価の高いものを食べ続ける。

「おはようございます。仁、アリー」


カーリーが目を覚ましてきた。カーリーはセイバーなので、よく食べる。

無駄に飯を食う。

子供達には、1月、小金貨1枚あげてる。つまり、お小遣い100万円あげてるのだ。

そして、カーリーは大体、高級料理にお金を使っている。

味も特にわからないのに、馬鹿すぎる。

こいつは、大体の料理をうまいうまいと食うからだ。


「仁、味見させてくれないか?」


「歯を磨いて、顔洗ってこい。それで、後二人を起こしてこい。」


「分かった。それをしたら、味見させてくれ。」


「はいはい。」


それから、次に起きてきたのは、エルザだ。


「仁、アーリーおはよう。」


エルザは目を擦りながら、眠そうに挨拶してくる。

エルザは、朝が弱いから、刺々しい性格が緩くなる。


「顔洗って、歯磨いてこい。」


「はい。」


素直になったエルザはかわいいな。

それから、ネムニは基本起きてこない。

だから、わざわざ俺がおんぶして、顔を洗わせ、歯を磨かせて、

ご飯もご主人である俺が、スプーンで食わせている。


「ネムニ。いい加減、自分で起きれるようになれ。」


「ん〜」


空返事だ。まだ、半分寝ているのだろう。

ネムニは人より長い睡眠時間が必要なのだろう。


「でも、職業補正やスキルの体力回復と魔力回復があるから、長時間寝る必要

はないんだけどな。」


「ん〜」


こいつ絶対寝てる。


「さっさと出発しよう。この街は特に、名産品もなかったし。

でも、昨日聞き込みをしてたら、どうやら次の伯爵領で盗賊ギルドの会合があるらしいぞ。」


盗賊ギルドとは盗賊どもが情報交換をしたり、物物交換、人材派遣など悪人達の集合体だ。

聞き込み=娼館なのだが、結構娼館は情報が詰まっている。


「そうなんですか。悪人は殲滅しなければなりませんから、伯爵領に急ぎましょう。」


「そうだな、なるべく盗賊達にバレずに伯爵寮に入って、大人しくしてこう。

さあ、急いで出発するぞ。」


「分かった。」

「うん」

「ん〜」

「行きましょうか仁さん」


道中、赤毛猿の集団に襲われたが、ボコボコにした。

次に魔狼に集団に襲われたが、ボコボコにした。

最後に冒険者を装った、盗賊に襲われたが、ボコボコにした。


「移動するだけで、金になるな。1日で大体、1千万ぐらい稼いだ。」


「仁、そのお金で高級料理を食べましょう。」


「お前は、バカ舌なんだから、勿体無いだろう。」


「仁。服を買ってくださいまし。」


エルザは、月100万の小遣いをおしゃれに使い込んでる。

12歳のガキのくせに生意気だ。


「エルザ、服じゃなくて防具を買え。」


「僕は高級寝具かな〜。」


ネムニは小遣いを溜めてる。ためて、魔道具の高級寝具を買いたいらしい。


「それだったら少し金を出してもいいぞ。睡眠の効率が良くなることはいいことだ。いくらするんだそれ?」


「白金貨1枚だよ〜。」


白金貨一枚は1億円だ。無茶苦茶高い。


「そんなにするなら、その寝具が出るダンジョンに行った方が安上がりだな。」


「ダンジョンなら、肉ダンジョンに行きたいぞ。」


カーリーが食いしん坊発言をする。


「いつか行くか。」


「それなら、私は宝石ダンジョンに行きたいですわ。」


エルザが、おしゃれ発言をする。


「それもいつかな。宝石ダンジョンは金になるし。喋っているうちについたか。まずは情報収集だぞ、お前ら。」


ーーーーー伯爵寮にてーーーー


昼間、盗賊ギルドについて聞き出しても、情報は得られなかったが、夜の娼館

ではかなりのことが聞き出せた。

奮発して高級娼館に行ったのがよかった。

小金貨5枚つまり、500万したが。


「どうやら、盗賊ギルドの会合は明日の夜、高級娼館であるらしいぞ。」


「さすが仁さんですね。私たちじゃ何もわからなかったのに。」


「まあな。酒場を練り歩いただけだが。今回は俺一人で、娼館に入って、対処するから、アリー達は家でゴロゴロしてくれ。」


「大丈夫なんですか?お一人で?」


「ああ、場所が場所だけに、俺一人に方が怪しまれないからな。」


「分かりました。お留守番しておきます。」


ガキ3人は俺たちの話も聞かずに遊んでた。

3人曰く最強決定トーナメントをしてたらしい。


翌日、夜

高級娼館で500万ほど豪遊したのち、会合のある地下へと忍び込んだ。

なんか、50人ぐらいの気配があったので、ビビった。

俺は今、隠蔽のローブを使っているので、俺の気配はネズミぐらいにしか感じないだろう。


「どうしよう。帰りたい。でも、このまま帰ったら、1千万娼館で使っただけになるかもしれない。頑張るか。」


頑張ると言っても、いつも通り毒殺するだけだが。

無味無臭の毒をとにかく、物質強化しまくった。

物質強化はそれが本来持っている性能を強化するスキル。

たまに、アリーとエルザに手伝ってもらったが。

使っている毒は、合計すると、100種類あるかもしれない。

とにかく、毒という毒を集めまくったから。

風魔法で一気に吹きかける。

風魔法がほとんどにバレたが問題ない。

ほとんどの人間を一瞬で即死させたから、生き残ったやつも、程なくして死んだ。


「麻痺毒、神経毒、睡眠薬どれかひとつが当たればいいから、楽ちんなんだよな。相変わらず、しょぼい状態異常対策しかしてないな。」


盗賊の中には、状態異常対策をしているやつはいるが、全然、程度が足りない。

なぜなのか、一度アリーに聞いてみたことがある。

アリーによると、


「貴族になってくると、状態異常に敏感になりますが、一般人はそれほど気をつけません。後、仁さんは使っている毒に毎日、物質強化をかけてるからでしょう。気体を多くの人は知らないですよ。」


らしい。

俺が使っている毒が強くて、こいつらが状態異常対策をあまりしてない。

それだけなのだろう。運がいい。


「意識の問題なんだろうな。奪うことは想像できても、奪われることは想像できなかったのかな?考えてもわからん。状態異常対策に金をかけるぐらいなら、

武器に金をかける方が、稼げるのだろう。」


状態異常対策にはとんでもなく金がかかる。市場に滅多に出回らないからだ。

そんなことに金をかけるぐらいなら、部下にいい武器買ってやった方が、

金稼ぎを考えると効率はいいのかな?。


「まあ、いいや。結局こいつらが小物だったてことだろうな。」


そう、結論づけて、色々奪って帰った。

風呂入って寝た。アリー達と一緒に。


状態異常耐性頑張ろう仁はそう思いながらねた。





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