ダンジョン探索
ダンジョン
魔道具、金銀財宝、モンスターから得られる素材、ポーションなどの回復薬
武器防具
人の欲と死体が集まる場所。
「アリーはダンジョンに入ったことはある?」
「初級ダンジョンならありますよ。」
「それにしても混んでるな。」
「そうですね。このダンジョンは中級ダンジョンですから、旨味が多いんでしょう。」
「とりあえず、一階層だけでも行ってみるか。」
「そうですね。行ってみましょう。」
ダンジョンいる口付近で、雑談していると男5人組が絡んできた。
「むっちゃ美人じゃん。俺たちと冒険しない?そんな弱そうな男じゃくなさ〜」
「そうだぜ、俺たちこれでも、5層まで進んでいるパーティーなんだぜ。
絶対俺たちの方が強いから。」
「何かあった時、俺たちなら守ってやれる。体験でいいから入ってみないか?」
仁は心の中で思った。乙女ゲーが始まったと。
アリーはどう答えるんだろうか、どう答えても、刺激してしまおう気がする。
「お誘いありがとうございます。しかし、私たち2人はなさねばならぬことがあるのです。それに、仁さんは弱くないです。」
仁は、一言余計だと心から思った。絶対これはあの流れになるそう思った。
「ほんとかよ?じゃあ、決闘しようぜ決闘。」
絶対こうなると思った。圧倒的にめんどくさい。なのでここは、うやむやにする。
「冒険者の数は基本,男女比率は1:1なんだぞ。そんな状況でパーティー全員
男5人。これが答えじゃないのか。」
俺の答えは簡単で、お前らが強さを主張しても、女性が一人もいないということは、何かしら理由があるんじゃないかということ。
案の定、5人が切れてきたので、アリーと逃げた。
決闘なんてやったら、多分負けるのでしょうがないっちゃしょうがない。
「アリーあまり、挑発しないでくれ。恨みを買ったら、俺が死ぬ。」
「すみません。でも、許せなかったんです。」
「そうか。まあ、切り替えて、ダンジョン冒険に行こう。」
ダンジョンの中は草原だった。そして、この草原には逞しい牛と、
燃えている羊しかいなかった。
「本当に、ダンジョンの中に太陽があるんだな。冒険者も多いし。
とりあえず、近づくのはやめよう。」
「そうですね。ダンジョン内では結構争いになると言いますし。」
「とりあえず、牛と羊を1匹ずつ狩って帰るか。」
「はい。」
アリーの光の矢と俺の毒矢で弱らせて、アリーはメイスで俺は剣で。
いつものスタイルで魔物を買って満足したので、とりあえず、その日は帰った。
そうして、ゆっくり1〜3層を一週間で攻略し終えた。
4層からは、出現する魔物の数が多くなるため、断念した。
「アリーお金もある程度貯まったし、戦闘奴隷の一人買おうよ。」
「強い戦闘奴隷は高価ですし、私たちで育てられる子供を買いましょう。
いうことも聞いてくれますし。」
「そうだな。奴隷商に行くか。」
ーーーーー奴隷商にてーーーーーー
「ようこそ、おいでくださいました。本日は何をご所望で?」
品のいいおっさんが出てきた。
「子供の戦闘奴隷が欲しい。」
「子供ですか。わかりました。ちなみにご予算はどれくれいで?」
「金貨1枚までで」
金貨一枚は1千万ぐらいの価値
「わかりました。それで少々お待ちください。」
品のいい男は家の奥に入って行った。
「アリーって奴隷はいいんだな。」
「はい。奴隷にならないと死んでしまう人は多いですから。
ただ、違法奴隷はダメですが。」
「そうだな。奴隷に人並みの生活をさせないと、持ち主の責任になる
契約魔法をするんだろう。」
「そうです。それに奴隷を扱うには、領主の許可が要りますし。信用がないと。」
品のいい男が帰ってきて、3人の子供を連れてきた。三人とも女の子供だ。
髪の色は信号機みたいに、赤、黄、青だ。
「この三人は、元貴族の子供達でして、血筋から素養は確かですよ。
赤髪の子がエルザ、黄色の髪の子がカーリー、青色の髪の子がネムニです。」
「一人いくらだ?」
「一人金貨3枚にございます。」
3000万だった。全財産使えば足りなくもないが、高いな。
「安いやつはいないのか?」
「いません。戦闘職で才能のある子は高いですから。それに、それぐらい払えないとこの子達を任せられませんから。」
「一人ずつ話せるか?」
「かしこまりました。それではエルザから。」
「エルザ、君は何ができるんだい?」
「私は魔法士で、火の魔法が得意よ。私を買いなさい。」
赤髪ののツインテールを揺らせながら自信満々に答えた。
「カーリー、君は?」
「私は剣士です。魔法の才能もあります。」
黄色のポニーテールを靡かせ、まっすぐ答える。
「ネムニ、君は?」
「僕は、盗賊だから色々できるよ。」
この中で一番身長の低いネムニは青髪を垂らしながら、眠そうに答える。
「品のいいおっさん。とりあえずみんな。保留にできるか?」
「そうですね。1月までなら、その代わり、先に金貨一枚、後に金貨9枚
合計で、金貨10枚いただきますが。」
「ああ、それでいいよ。」
奴隷商館を後にして、アリーに聞かれた。
「どうやって、そんなに稼ぐんですか?」
「簡単だよ。悪いやつを殺すのさ。油の乗った羊になりすまして。」
「羊?」
「そう羊だよ。ダンジョン内で冒険者を襲う冒険者がいるだろう。あれを誘うのさ。」
「そういう冒険者はいるとは存じていましたが。どうやって?」
「雷虎の装備を見せびらかしてたら、あっちからくるだろう。二人だし。
明日から、ダンジョンで雷虎の防具をつけよう。」
「私より強かったらどうするんですか?」
「そこは秘密兵器を使うさ。」
そうして、襲ってくる冒険者を誘っていて最初に襲ってきたのは、
アリーに絡んできた5人組だった。
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