23 両手持ち用の杖は学校の教師をする
クラス内は大学の講義室の様な感じだった。
いやぁーでもまさか私が学校の教師をやるとは。
考えたこともなかった。
黒板の前に立ち自己紹介をする。
「メルア・ヴォン・スフェールドと言います。今日の午後の授業は私が担当させて頂きます、どうぞよろしくお願いします」
そう言うとクラスがザワっとした。
「んじゃあ授業を始めるけど……まず皆んなはどんな魔法が扱えるの?」
そう言うと生徒達は一斉に答え出した。
「炎の魔法が!」
「水が!」
「闇が!」
「へぇーじゃあどんなのか見せてくれないかな? えーとぉー……」
そう言って
そしてその時クラスにいた生徒達から『絶対に凄いのを見せる』という気持ちになっているのが伝わる。
「ルーザ・フィレさん。得意な魔法を見せて頂戴」
開いた時に一番最初に見つけた名前にした。
「はっ、はい!」
緑髪の眼鏡っ子が立ち上がった。
眼鏡を付けてても分かる、美人だ。
「でっ、では【
うんそれ前いた世界じゃまだ解明されてない物質だね!
てか見た目的に風系の魔法とかそっちじゃ無いんだ!? 暗黒系なんだ!?
めっちゃ意外だわ!
てかここでやったらとんでも無い事になる気がするんだけど!?
「それはこの教室でやっても大丈夫なやつかな?」
「威力は最小限にするので大丈夫かなと」
「分かった、やってみて」
そう言うと彼女は目を
多分あの人差し指の上にポワッと【
すると風が教室内に吹き始めた。
窓は……閉まってるな。
そしてなぁーんかあの指に向かって風が吹いてるなぁー。
……このままだとヤバい気がする。
どんどん風の威力が上がる。
「ちょっ、ストップストップ!」
そう言っても彼女が集中しまくってるせいかはたまた風がうるさすぎたのかは分からないが聞こえて無いようだ。
このままだとこの教室が壊れる!
他の生徒も声をかけているが聞こえていない。
何とか近づいて揺さぶる。
「もうやめて良いから!」
その一言で彼女の目が開き、風が止む。
「あっ! ……えと、ごめんなさい」
「大丈夫だよ、でも凄い魔法だね、びっくりしちゃったよ」
「あぁ、本当にすみません」
「大丈夫だよぉ〜」
ああいう眼鏡っ子系の子は相当強い魔法を持っているというラノベあるあるはマジだったようだ。
その後も順調に魔法を見ていった。
魔物を召喚したり、小さな炎を100個だしたりと様々な魔法があった。
……てかここの生徒達私より強くね?
私いる?
「メルア先生!」
一人の生徒が声を上げた。
「先生の魔法も見せて頂けませんか!?」
その生徒が言うと周りも見せて欲しいと言ってきた。
「分かった分かった。んーとじゃあ……【
そう言って【
「うわぁすっげぇ!」
「私もあんな風に浮きたい!」
クラス内が少し盛り上がる。
そして着地したところでチャイムが鳴る。
「じゃあ皆お疲れ様ぁー」
そしてみんな私に挨拶して教室を出た。
たまに拝んでいる人もいたが……。
てかここの生徒凄すぎん?
みんな魔法強すぎでしょ。
「メルア様」
声が聞こえた方向には校長先生がいた。
「あっ、校長先生!」
「ルルドで結構です。して、ここの生徒はどうでした?」
「凄い将来有望な生徒達でした」
「そう言って頂けて嬉しい限りです。本当に今日はありがとうございました」
そして校門まで送られて、【
「ふぅー疲れた疲れた」
そう言って扉を開いて館に戻る。
自室に入りベットでグダァーっとする。
疲れた。マジ疲れた。
疲れていたのが原因かは分からないが眠気が来て、そのまま寝てしまった。
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