3話 解いて進む、鎖と共に
3分ぐらいだろうか、階段を降り最下層に
辿りついた
此処には組織の上層部が危険、重要と判断を下した能力者がいる
私が欲しい"アイツ" も此処にいる。
少し進んで右側にに情緒不安定になった
お目当てが居た、未地と呼ばれる彼女は
栗の色をした髪を地につけ暗い檻で涙ぐんでいた
「いつまで見つめてるの、早くあたしを助けたらどうなの?💢」
叱責の言葉を放った彼女の口はにやついて
わざとらしく緑の目は涙を堪えていた
「あぁ 檻、切るから離れといて」
呆れて出た言葉と共に私は相棒を起動し、
強固な檻を切り開く
「おーすごーい」
完成を上げた彼女は目を輝かせて両手を
こちらに向け、
「今の剣捌きで腰、抜けちゃったみた〜い、
おぶってくれる?」
などと言い放った
不思議と苛立ちはなかった
いつか欲しいと思ったものに欲される
私の心はよく知らぬ満足感で満ちていった。
少し強引に彼女を背負うと痩せた彼女には思ったよりも大きい膨らみが背中にあたる
少し止まってしまった
「あ!あたしの胸、気にしちゃった?」
何故悟った人間が多い予知系能力者の一人が
こうなのか...
呆れていても仕方がない。
その膨らみを少しでも私と同じサイズにするべく、上下に揺れながら私は走って施設の出口に向かう、悲鳴を響かせて
「やはりこう言うのが楽しいな」彼女の口から漏れた、聞こえていたのだろう後ろの少女も共に微笑んでいた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます