3話 解いて進む、鎖と共に

3分ぐらいだろうか、階段を降り最下層に

辿りついた

此処には組織の上層部が危険、重要と判断を下した能力者が収監されている

"アイツ" も此処に


 少し進んで右側に少し驚いた様な顔をした

お目当てが居た、千里眼と呼ばれる彼女は

銀の髪に緑の目、御伽話から出てきたような姿をしている

「いつまで見つめてるのよ、助けてくれるなら

早く出して欲しいのだけれど?」


少し呆れた様な声を聞き、

「あぁ、檻切るから離れといてね」

言葉と共に私は雨断で、強固な檻を切り開く

顔を上げた彼女は目を輝かせて両手を

こちらに向け、安堵の言葉を発した

「よかった、来てくれて」

共にいたいと思ったものに欲されていた

私の心はよく知らぬ満足感で満ちていった。

 彼女の手を取り、引き上げる

「行先も特に無いんだけど、

 着いてきてくれないかな」

二人は手を取り合い、出口に向かい、歩き出した

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