第28話「螺旋」
「ケーイ。ほら、じゃーん。」
–––––––––母さんの声、、、?
「お母さん、これ何〜?」
–––––––––これは、俺?小さい頃の。
「何って、これ、ケイの大好きなキャラクターのお人形!お母さんが作ったの!」
「え〜全然似てない!」
–––––––––おいおい、ひどいこと言うなよ俺。
「え〜せっかくケイのために作ってあげたのに〜。そんなこと言うならあげないぞ〜。」
「嫌だ!欲しい!お母さんが作ったんだもん!」
「お〜よく言ってくれたな〜。うん、しょうがないなぁ、ケイが偉い子にしてたらあげるね。」
「分かった!偉い子にする!」
「それじゃ、ケイ、行こっか。」
–––––––––行こうって、どこへ。母さん、俺はどこにも行きたくないよ。もうどこにも–––––––––。
「母さん、、、、。」
「ケイ!!!」
「はっ!」
さっきまでおぼろげに聞こえていた声が、ユウナのものであると気づく。それは、俺の意識がここにはなかったことを示していた。
「大丈夫?ケイ。何かにうなされているようだったから、心配したよ。」
「問題ない。なんか、夢を見ていた気がする。」
「夢?大丈夫そうならいいけど。夏目先輩と春人くんは相馬くんの機兵に乗っていったよ。今は街に配置していた機兵数機でなんとかタイタンを抑えてる。私たちもここにいたら巻き込まれる。まずは車で避難しよう。」
ユウナの声は焦ってはいるが、目の前で起きていることを考えると少し落ち着いているようにさえ感じる。俺の様子がおかしいことで、自分がしっかりしなければという気持ちになったのだろうか。
「あ、あぁ。」
ユウナを助手席に乗せ、安全なところまで向かって車を出した。
共存計画を進める中での人類側の条件として、万が一に備え、搭乗型機兵を地下に格納しておくことが認められた。この4年間、整備目的以外で一度たりともその機兵が地上に姿を表すことはなかったが、ついにその時を迎えてしまった。そして、相馬たちは今、タイタンを相手に戦っている。俺は、それを車の窓から見ていることしかできないのか。それも街から遠ざかりながら。
こういう事態を全く想定していなかったわけではない。何かしらヘルシャフトが動いて、この街が危険にさらされる可能性は考慮していた。そして、武力として抗えるのは惑星人類から持ってきた搭乗型機兵のみだったため、それを扱える者たちだけが今こうしてタイタンに抗っている。俺たちヒューマノイドが戦う力を持つことは条件として禁止されていたために、この状況でも逃げることしかできない。
果たしてこのままで良いのか。暴れるタイタンに対抗し、退けたとしても、目的を暴けず不安を残したままでこの世界が維持できるとは思わない。何もできない歯痒さが、ハンドルを握る力を強めた。
「ケイ。」
ここ数分口を開かなかったユウナが俺の名前を呼ぶ。たった2文字なのにその声が震えているのがすぐに分かった。
「どうしたユウナ。」
「1回車止めて。これ見て。」
言われるがままに車をとめ、ユウナのスマホを覗く。
–––––––––映っていたのは、暴れ狂うタイタンの姿だった。そしてそれは、この街のものではなかった。
『人類エリア=十一より中継です!ドロイド兵機であるタイタンが、街を破壊しています!見えますでしょうか!タイタンが今、大きく手を振り下ろしました。ものすごい風圧が周囲に–––––––––。』
中継が切れる。
SNSでは、タイタンの動画が多く上がっていた。それも、世界中で。襲撃されているのは俺たちの街だけではなかったんだ。人類エリアまで襲撃されている。どうしよう、人類エリアは搭乗型機兵がないところばかりだ。
俺とユウナで数多くアップされている映像を見ていると、急に画面が止まった。
突然、ユウナのスマホからアラームが鳴り始めた。するとすぐに俺のスマホからも同じ音が鳴った。
「なんだ!?」「なんなの!?」
俺は自分のスマホのロックを解除する。すると、画面は一瞬の砂嵐のあと、すぐに映像へと切り替わった。
そこに映っていたのは、俺たちの計画に最も近くで協力していたヒューマノイドである『色摩タクト』だった。
画面の中央にひとり映るその男は、俺たちが見たこともない表情をして話し始めた。それはまるで悪魔のような、全てを『支配』する者のような顔つきだった。
《あ、あ、マイクテストマイクテスト。みんな聞こえてるかな?地球にいる大体のヒューマノイドのスマホをジャックしたつもりなんだけど、できてるかな?人類の人たちにも見て欲しくて、頑張って空中に映像を出すようにしてみたんだけど、見えてる?あ、戦闘中で見たくても見れないか。一回タイタンの動きは止めておくよ。これでどうかな?僕の話に集中できるでしょ。
これでよしっと。あ、まずはみんなに挨拶しないとね。僕の名前は『ドミナシオン』だ、よろしくね。全地球にいるヒューマノイドも、人類のみんなも、『僕の世界』へようこそ。あ、ヒューマノイドには聞こえないか、『一部』を除いてね。
みんなの今の気持ちを代弁してあげるよ。『一体何が起こっているんだ。』だよね。もちろんこれから説明するよ。だけど、1人じゃつまらないから、ゲストを呼ぶことにするよ。みんなもお馴染みの、『久坂ケイ』選手です!どうぞ!》
突然画面に俺の顔が映し出される。状況が全くわからない。だが、今画面に映っているのは、動揺した今の俺だ。ユウナの画面を確認すると、その様子がそのまま画面に映し出されている。
《あれ?久坂選手?聞こえてますか?画面には映っていると思うんだけど。出演拒否かなこれは。ん〜、でもまぁ、
僕が話せば君は必ず話すよ。
ねぇ久坂ケイ。君はもう勘付いていると思うんだけど、今こうして、まぁ今の今はタイタンは止まってるけど、世界中の街が襲撃されているのはもちろん僕が原因だ。そこまでは良いよね?じゃあなんで今になってこんなことをしていると思う?》
色摩の姿をした『ドミナシオン』が俺に問うてくる。お前がヘルシャフトの能力を奪い、地球に誘い込んだ人類を絶滅させようとしているからに違いない。だが、俺は答えない。奴の術中にははまらない。
《3、2、1、ぶぶー!遅いよ久坂ケイ。しょうがないから僕から言ってあげる。この僕、『ドミナシオン』が新たなヘルシャフトだから!どう?びっくりした?あれれ、あんまり驚いた顔をしないね、君は。じゃあ、これを観たら驚いてくれるかな?》
ドミナシオンがそう言うと、画面がすぐに切り替わった。その映像に俺は、思わず声を出した。
「なんだ、、、、これは、、、、?」
そこに映し出されていたのは、人と人が殴り合い、蹴り合い、時に道具を使って殺し合う姿だった。目にしたことのないその光景に、身体が全く動かなくなっていた。微かにユウナに揺すられている感覚がある。大丈夫かと問う声が聞こえる。
「ケイ!」
「はっ。」
「大丈夫!?ねぇ、色摩さん、これは一体どういうことなの。あなたは本当にヘルシャフトなの?」
《あらユウナさん、こんばんは。友情出演だね、素晴らしい。》
「馬鹿にしてるの?ちゃんと説明して!」
《もとよりそのつもりだよ、ユウナさん。ねぇ2人とも、さっきも言ったはずだよね。僕は『新たなヘルシャフト』だって。この意味、ちゃんと理解してる?もし理解できてるんだったら、今映っているこの映像の意味、分かるよね?》
俺は、理解してしまった。いや、理解したとは言わないのか。まだ受け入れようとしていない。目の前の事実が、十分に最悪な真実を俺に突きつけているというのに。
奴は、ドミナシオンは、『新たなヘルシャフト』だ。そして、ヘルシャフトがやることといえば、一つだ。
『人類の殲滅』と、『新しい人類の創造』。
そして、目の前に映像として流れているそれが、本当の『新人類大戦』だ。ヒューマノイドと人間が殺し合っている。ついに、ついに起こってしまった。実行されてしまったんだ。俺たちが絶対に阻止しようとしてきた、そして、阻止できたはずだと思っていたことが起きてしまった。
「『プロジェクト=ケイ』が、実行されてしまった、、、。」
《ははっ、ハハハハハハハっ!大正解!さすがだよ、『新人類の祖』である久坂ケイくん!僕は本当に君に感謝しているんだ。君の感動的な動画のおかげで、世界中のヒューマノイドがリベレーションを実行してくれたよ。そのおかげで『僕のネットワーク』にヒューマノイドたちを接続することができたんだ。あ、僕もちょっとだけ動画に手を加えたんだけど、まぁそこはいっか、うん。
そして、惑星での君のスピーチも素晴らしかった!本当にあれがなきゃ人間が地球に来てくれなかったよ。人間が惑星にいると色々面倒だからね。君の活躍は素晴らしかった、尊敬に値するよ。
ねぇ、ところで、『憎しみのヒューマノイド』を野ざらしにし続けたら、君たちが創り上げてきた共存世界はどうなってしまうかな?惑星で状況を注視してる人間たちはどう思うかな?
僕は『その先』が楽しみなんだ。新人類と、本当の憎しみを宿した人間たちは、どんな世界を壊し、創ってくれるかな?ねぇ、君もそう思うでしょ?久坂ケイ。》
「黙れ!!!」
《あらら、怒っちゃった。まぁでも、こうやってずっとタイタンを止めてても面白くないから、そろそろ動かしちゃおうかな。君たちはどうやって僕に抗ってくれるんだろう。楽しみにしているよ、じゃあね。》
映像が切れた。
声が出ない。
身体も動かない。
ユウナが何か言っているんだろうか、何も聞こえない。
いや、聞こえてはいるんだろう、頭がその声を聞かせてくれない。
もう、何もしたくない。
もう、どこにも行きたくない。
このまま目を閉じて、死ぬことができたらどれだけ楽なんだろうか。
でも知っている、それじゃ死ねない。
俺は人間じゃないから。
いや、人間でも無理か。
そんなことはどうでもいい。
大事なことは一つだけだ。
俺はこの世に存在していい者じゃない。
人間とか、ヒューマノイドとか、新人類とか。
そんなことは関係ない。
今まで、俺はずっと被害者だった。
幼いころは、実験に付き合わされた。
記憶を奪われ、新たな人類だかなんだか知らないが、利用された。
高校以降なんて襲撃されてばかりだ。
大事な友人だって失った。
俺は頑張った。
この世界をなんとかしたかった。
何度も壁にぶち当たった。
後悔もある。
許されない過去もある。
でも、それでも。
–––––––––俺はずっと被害者だった。
その免罪符が、壁を上るハシゴをかけてくれた。
失敗した時の言い訳を、俺に与えてくれた。
–––––––––でも、俺は加害者だった。ずっと、加害者だったんだ。
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
ねぇケイ。
ダメみたい。
すぐそばにいるのに、声が届かない。
鼓動が速い。
呼吸が荒い。
私たちは作り物のはずなのに、どうしてこんなにも繊細にできているのかな。
そこにいる君に声が届かないことが、こんなにも苦しいなんて。
私は、ただ伝えたい。
君は悪くないよって、伝えたい。
君が考えていることくらいわかる。
もちろん同じ気持ちにはなれない。
君と同じ人生ではないから、同じものを背負ってきてないから。
でも、違うよ。
絶対に君は悪くないよ。
気づいたんだよ、私。
君に私の声が届いたら、伝えたいことがあるの。
好きとか、そういうのじゃないよ。
大事なこと、この世界がなんでこうなっているのか、分かったんだよ。
あんま頭良くないのに、私の割にはすごいんだよ。
だからお願い、目を開けてよ、ケイ。
ごめんね、ケイ。
『ラストにする』って言ったの、撤回するね。
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
意識が朦朧としてきた。もしかしたら死んでいるんじゃないかと思ったが、そう考えている時点で死んでいないことにはすぐ気が付いた。
ただ、夢を見ていた。人もヒューマノイドも楽しそうに暮らしていて、そこに俺もいる。あんまり幸せな夢って、見たことなかったのにな。これはなんだろう、走馬灯って奴か?最後に良い思いして死なせてやろうってか。こんな夢を見る権利、俺にはないのに。
あぁ、ユウナが俺に喋りかけてくる。夢の中でもおしゃべりだな、ユウナは。分かった、分かったから。
「分かったよ、、、ユウナ。」
急に視界に映る世界が変わった。唇に、微かに記憶した感触が残っている。身体がうまく動かないことが、現実に戻ったことを俺に気付かせた。
ユウナが両目に涙を浮かべている。その涙が俺の顔に落ちてくる。ユウナの膝の上であることに気づくのに、少し時間がかかった。
彼女が心配そうに俺を見つめているのを、申し訳なく思う。俺はそんな目をされるような存在じゃない。彼女と今こうして一緒にいて良いはずもないんだ。仰向けのまま手を伸ばし、彼女の涙を拭う。
「ごめんな、ユウナ。俺、いなくなれなかったわ。こんな大罪人が死ねないってのは、世界は厳しいもんだな。」
俺が今生きている理由は、たった一つ。加害者は加害者同士で仲良く死ぬだけだ。
ドミナシオンと接触し、俺とともに消える。やり方なんて知らない。何日、何年、何十年かかっても。俺がやってみせる。ヘルシャフトと協力して、奴のネットワークを乗っ取り、俺の感情データを消去する。
–––––––––そして、俺も消える。
俺から生み出されるものが、全ての原因だ。過度にネガティブになっているつもりはない。目が覚めてから、思考はクリアだ。これが最善だと、客観的にもそう言える。でも、ユウナを巻き込めない。だから–––––––––。
「ダメだよ、ケイ。そんなことしちゃ絶対ダメ。」
俺が説明をする前に、彼女が真剣な面持ちで告げる。
「どうしたんだよユウナ、俺はまだ何も–––––––––」
「ケイの考えてることくらいわかるよ。絶対にわかる。だから、ダメ。君は、ドミナシオンと一緒に自分が消えれば良いって思ってるよね。そんなこと、絶対にさせない。」
毎度ユウナの俺の思考読みには驚かされる。
「でも、もうそうするしかないんだ。今は時間がない。別に今の俺は感情的にそう判断しているんじゃない、わかるだろ?そうすべきなんだ。でないと、人もヒューマノイドも、大勢が死ぬ。」
俺に時間的な焦りはあるが、それでも彼女に納得してもらえるよう冷静に話した。俺の言葉を聞いた彼女は一度深呼吸をし、再び俺に目を向けた。
「聞いて、ケイ。伝えたいことがあるの。」
その声と表情に、俺は黙って頷くことしかできなかった。頷く俺を見た彼女の表情は、急に柔らかくなり、すぐに話し始めた。
「ねぇ、さっきの映像で見たヒューマイドたちは、誰?」
急に問われるが、質問の意図を汲めない。
「誰って?分からないよそんなの。わかるのは共存エリアに住むヒューマノイドってことだけだ。」
ユウナが首を振る。
「あそこに映っていたのは、ケイ、君だよ。みんなケイなんだよ。」
やっと質問の意味が分かった。そうだ、彼らは俺の感情データを同期された、いわば俺の分身のような存在だ。
「そうだな、彼らは俺だ。だから、彼らを止めなきゃいけない。」
「うん。でもね、彼らは確かにケイだけど、『今の』ケイじゃないでしょ?憎しみに満ちていた『過去の』ケイの姿だよね。」
「過去の俺?」
やはり、彼女の真意が分からない。その優しさに満ちた表情が何を語っているのか、今の俺には理解できなかった。ただその表情に、昔を思い出した。
「よく聞いて、ケイ。今のケイを形作っているのは、間違いなく過去に積み重ねてきたケイだよね。そして、その過去には、辛い人体実験や、憎しみの感情が少なからずある。でも、今のケイは、とっても優しいんだよ。こんなに多くの人やヒューマノイドの心を動かして、一緒に暮らせるようになった。ケイがいなきゃ、絶対に叶わなかった。『憎しみの先に立つ』ケイの言葉が、みんなの心に響いたんだよ。」
「憎しみの先、、、。」
「そう。ヘルシャフトはそんなケイをみて、『人やヒューマノイドの本当の姿』ってなんなんだろうって、『憎しみ』ってなんなんだろうって、ケイに教えて欲しくなったんだよ。そして、ケイは『憎しみの先の感情』をもう『知っている』んだよ。」
「俺は、もう知っている、、、?」
「ケイの、私たちの目指した世界の姿。本当の意味で『共存』する世界のために、ケイがやるべきことは、ドミナシオンと一緒に消えることじゃない。そうでしょ?ケイは頭良いもん、悔しいけど、私より。だから、もう分かったはず。」
ユウナの言葉の一つ一つが、全て繋がった。その瞬間に、稲妻が走ったような衝撃と、歩んできた道の先が鮮明に見えたような気がした。
今、世界で暴れているヒューマノイドが持っているのは、『憎しみで満ちている過去の久坂ケイの感情』だ。
そして、ドミナシオンが持っている感情も、かつてヘルシャフトが抱いていた、『人間の本質が憎しみにある』って考えからくる興味だ。
だけど、俺たちは知っているじゃないか。
人間の、俺たちヒューマノイドの本質は憎しみだけなんかじゃない。
もちろん誰かを憎むこともある。
互いの想いがすれ違って、争い合うこともある。
でも、その先にあるのは憎しみの増大だけじゃない。
憎しみをきっかけとして、より互いを理解することだって起こりうる。
敵は友になることだってできるんだ。
憎しみは螺旋階段のようだ。
常に人の心にあり、今となってはヒューマノイドの心にもある。
だけど、それが生きるってことだ。
でも、階段は一つじゃないんだ。
喜びの螺旋、悲しみの螺旋、憧れの螺旋。
いろんな螺旋階段がある。
人は日々それらを飛び移って生きている。
飛ぶのが怖いとき、誰かが手を差し伸べるんだ。
一人一人、飛び移った回数が違う、現在地の高さが違う。
そんな違いが、それぞれの個性を生んでいく。
本当に人とヒューマノイドが共存できる世界があるとすれば、それは全員が同じ螺旋階段を認識した時に初めて誕生する。
だから、今世界中のヒューマノイドが持っている俺の感情データを消すだけではダメなんだ。
「なぁ、そうだろ?今中。きっと聞こえてるよな、待ってろよ。」
ユウナが驚いた表情をしている。俺がしばらく黙っていた後に急に変なことを言ったからだろう。
「ユウナ、ありがとな。本当に助かった。それでいて悪いんだけど、ちょっとこの後付き合ってくれないかな。」
彼女は目を輝かせて俺の両手を握る。本当に、本当に温かい手だ。
「任せてよ、ケイ。よし、行こっか!」
再び車を走らせ向かった先は、あの実験施設だった。
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