第2話「疑念」


 

 

 シヴァの襲撃直後、ヘルシャフトの主導によって、大型ドロイド襲撃に備えた防空壕の設置が各国で同時に行われた。それらの設置は驚くほど迅速に進み、襲撃から一年が経った今では、全世界の人口の84%が襲撃時にすぐに避難することが可能であるという。

 だがしかし、あの『シヴァの恐怖』から一年間、一度も襲撃が来ることは無く、人々の頭からはあの悲劇が忘れ去られようとしていた。


––––––––そう、彼らを除いては。

 

 

 『奴』から逃げ切ったあの日、俺たち3人は、後に駆けつけた救助隊によって救助・保護された。それからの数日間は、あまり覚えていない。おそらくユウナも今中も、そんな感じなんだろう。人の命が、あんなにも簡単に踏み潰されるなんて考えもしなかった。いや、今でも夢ではないかと疑ってすらいる。吐き気のする悪夢であって欲しいと、そう思っている。だがこれは紛れもない『現実』だと、嫌なほど冷静な面をした別の俺がそう突きつけてくる。『夢は、こんなにはっきりしたものではない、もっと曖昧なものだ。お前は見ただろう、踏み潰され燃やし尽くされる家々を。最後に「助けて」の一言さえ言う暇もなく死んでいく人々を。お前は鮮明に覚えているだろう?』と。

 あの日、あの街から逃げ切ったのは俺たちだけだったらしく、回復した俺たちを待ち受けていたのは、数多の事情聴取と無数のカメラ、そして目を輝かせた記者たちだった。

 事情聴取は数時間にも及んで行われた。それは、退院を真近にしたとはいえ、病院で横になっている一患者に対して行われる時間とは到底思えなかった。

浴びせられる質問といえば、『どのように街が焼かれていったのか』だとか、『なぜ絶望的な状況から君たちだけ逃げ切ることができたのか』だとか。

 〈悪夢から逃れた三人の高校生〉の存在は、テレビやネットの報道によって瞬く間に拡散され、SNSでは今回のドロイド襲撃の黒幕だ! とかいかにもゲームや漫画でありそうな設定を噂している者も大勢いた。

 俺たちの噂ばかりが先立って大きくなっているせいか、『奴』がどこから来たのか、何を目的に街一つを全壊させたのか、という本質的な疑問を口にする者は少なかった。いや、誰も次も襲撃が来るなんて思わなかったのだろう。ましてや、自分の番が来るだなんて。

 だがしかし、ヘルシャフトだけが状況を深刻に捉えていた。その超高性能コンピュータは、『この謎の襲撃には目的が見えない。それ故に、真の目的が達せられるまで襲撃が来る可能性が高い』と判断し、ドロイド襲撃時、人々がすぐさま避難できるような政策を各地域に提案した。各首脳は迅速に対応し、世界中に次々と防空壕が作られることとなった。

 俺たちは、自分たちが手にしていたあの赤い塊から『ドロイド=シヴァ』が出現したことは言わずに、あらゆる事情聴取を終えることになった。それは決して三人で示し合わせた結果ではなかった。ただ、あの時あれが赤く光った瞬間を思い出すと、顔は青ざめ口が動かなかった。

 

 

 【退院後】

 

「おーい久坂! 早くしないと遅れちまうぞ〜」

「そうだよケイ! 早く行こっ」

そういつもと変わらない二人に急かされて、俺たちは大学の入学式へと向かった。もともとユウナとは同じ進学先だったが、今中が進学するはずだった大学は全壊してしまったため、特別編入という形で、俺たち二人と同じ大学への入学が認められた。

 あの日から、何度か二人と会っているが、あの日あの瞬間について話したことは一度もなかった。それを口にすると、またあの時と同じことが起きてしまうのではないかと、そんな気持ちにさせられるからだ。他の二人がどう思っているかは分からないが、俺と同じような気持ちだったのかもしれない。

 大学が見えてからも、正門を探すのに苦労した。人が一際多いところを見つけそこに向かうと、大きく大学名が書いてある門まで辿り着いた。おそらくここから入れば入学式の会場にすぐ行けるだろう。

 大学の敷地内へと入ると、満開の桜が大量の新入生を出迎えていた。俺は下を向き、なるべくそれらが視界に入らないようにして歩いた。だが、落ちている桜の花びらたちが、目を背けることを許してはくれなかった。

 

――こうして、俺たちの大学生活が始まった。

 

 

  【十月】

 

「大学生活にはもう慣れた?」

「はい、少しは。ただ、大学ってこんなもんなんだな、というのが正直な感想です。」

「はははっ! 文系は大体こんなもんよ、みんな入る前から分かってるもんだと思ってたわ。」

あ、はぁ。と聞こえるか聞こえないかギリギリの声で返事をする。

 二つ上のサークルの先輩である夏目先輩は、どうも俺がお気に入りの後輩だそうで、よく気にかけてくれる。俺は、そんな彼女が作った『ドロイド研』というサークルに所属している。というのも、彼女は俺たちと同じ街出身らしく、彼女が大学で補習をしている間にドロイド=シヴァが襲撃し、その時両親を亡くしたのだという。

俺は自分の境遇を隠しつつも、ヒューマノイド事件をはじめとしたドロイド研究を有志で行っているサークルに加入し、彼女と一緒に活動をしている。サークルの人数は十七人とそこそこいる。やはりロボット系の研究に惹かれる人は一定数いるようだ。

 ここでは、主に『ドロイド=シヴァ襲撃事件』の全容を明らかにするため、被害にあった街を訪れ調査を行っている。被害区域は、当初は危険地区として立入禁止であったが、2ヶ月ほど前から自治体の許可をもらうことで街内を巡回することが可能になった。ドロイド研では、家屋の焼け方や潰され方から、ドロイドの性質や作りを研究している。しかし、『奴』は跡形もなく消え去ったため、奴らの正体を突き詰めるにはあまりにも情報が少なかった。サークルの実態としては、少ない情報をもとに妄想を膨らませ、『シヴァ』を題材に二次創作をするようなサークルになっていた。

 夏目先輩は最初は呆れていたが、情報の少なさから考えるとそうなるのも仕方ないと諦めていた。彼女だけが、毎日真剣に取り組んでいた。俺はそんな彼女の研究を毎日手伝っていた。ただ、研究の内容に関しては、まだ確定情報じゃないからとはぐらかされて知ることができなかった。俺は俺で、個人でも研究じみたことをしていたが、基本的には彼女の手伝いをすることが多かった。俺にとっては、それが楽しかったから。


 そして、今日も変わらずサークル活動をしている。来ているメンバーは、7、8人くらいか。いつもよりは少し多い。

「ケイはどうしてドロイド研究なんかに興味を持ってくれたの?」

彼女から急な質問がきた。シヴァの襲撃から生還したことは言いたくなかったから、俺は適当な返事をした。

「小さいころ、そういうアニメが好きだったので。まぁ、好きなロボットが今はこの世界を壊してるんでモチベーションとしては普通逆ですけどね。」

適当に返事をしたのが災いしたのか、矛盾した答えになり慌てて言い訳をした。

「そうなんだ、ロボットアニメ好きだったんだね。意外だ!」

「そうですか?子供の頃の男子なんて大体そんなもんと思ってましたけど。」

小さい頃にそういうアニメが好きだったことは本当だった。でも、あんな悪夢のようなニュースを聞いて、今の今までロボットヲタクをやっている人間以外が、このサークルに入るなんてことはあり得ないのかもしれない。冷静に考えるとそうだ。

「まぁ、男子はみんなそういうの好きか。」

無理矢理には感じたが、少しは納得してくれたみたいだ。

「はい。ていうか、ドロイド研究『なんか』って、先輩にとっては大事なものなんですから、そんな言い方しないでください。」

「あれれ?もしかして元気付けてくれてる?大丈夫大丈夫、私は自信持ってやってるよ。でもさ、ケイはほら。他のみんなみたいに『ヲタクくん』には見えないから。」

彼女は最後の一言を他のメンバーには聞こえないように小声で言う。

「その言葉、みんな聞いたら泣いちゃいますよ。」

「だ〜から小声で言ってんのさ!」

「そんな自信満々に言うことじゃないですって。」

「そだね。でも私は、みんなと居ることができて嬉しいから。みんながいるから頑張れるから。それはほんと!」

「はぁ、そうですか。」

「な〜んだその反応は!私のこと信じてないでしょ!だから、ケイも一緒にドロイド研究続けてくれると嬉しいな。」

夏目先輩は、みんながいるから頑張れるというが、俺たちも一緒だった。彼女のその笑顔と、人を元気にする言葉の数々が、サークルのみんながこの研究室に集まる理由になっていた。


 

 

  【二月】

 

 大学生最初の年が、あっという間に終わろうとしていた。俺はいつも通り授業を受け、そのままサークルへ向かうと、いつもに比べてメンバーが多く何やら忙しそうにしていた。

「何かあったんですか?」

そこにいた一つ上の山城先輩は、物珍しそうに何かを見つめていた。

「おー久坂。あのな、なんかあの街の中ではないんだけど、少し離れた森でこんなのが見つかったそうだ。」

「何すかこれ?」

「まだわからない。ただ、明らかに何か機械の一部だ。俺のバイト先のやつがさ、キャンプしてたら見つけたとか言って、俺に見してくれたんだよ。」

 それは見たことのないようなものだったが、機械っぽい何かであることは何となくわかった。おそらく、シヴァが街で暴れている時に飛び散ったものだろう・・・という希望のもと研究を進める気だ。今日のサークルは、ひたすらこの機械の破片の謎の解明に費やされたが、何かが明らかになることはなかった。次々と部員は切り上げていき、気づけば夏目先輩と俺だけになっていた。

「そういえばケイは、単位は全部取れそうなの?」

「はい、多分。大丈夫だと思いますよ。」

俺は単語帳を開き、明日の小テストの範囲を適当にめくりながら返事をした。

「そんなこと言ってられるのも一年のうちだけだぞ〜。」

『文系大学生は必修以外は単位を落とすものだ』と、誰かが言っていた。それを真に受けるような奴はいないし、みんなそこそこ単位は取れる。でもたまに、本当に落としてばかりの人もいる。別に勉強を一生懸命したくて大学に入っていないんだとしても、卒業できなかったら元も子もないだろと思う。まぁでも、大学で好きなことだけして卒業できなくてもいいや、って、そんな選択肢も無くはないのかな。

目の前にいる彼女だって、そんな感じだから。

「夏目さんは研究ばっかで単位落としまくりですもんね。」

「おーいおいおい、ケイ! 言うようになったなこの〜。」

俺より少し上背のある夏目先輩が、ちょっと嬉しそうに怒りながら両手を広げて襲いかかってくる。俺は逃げようとしたが、時はすでに遅く、先輩の両手はしっかりと俺の身体を捉え、暖かくもどこか冷たいような頬が、俺の耳に触れた。

「ありがとね、ケイ。辛いことがあったのに、こんな私の欠けた心を埋めるために手伝ってくれて。」

先輩の真剣な声と、その言葉に息を呑んだ。いつも冗談ばかり言っている先輩から出てくる言葉だとは到底思えなかった。でも、嘘ではないことは分かった。彼女はいつも、その冗談じみた言葉とは裏腹に、真剣にサークル活動に取り組んでいるから。

「辛いことって、何のことですか。」

「君、ドロイド襲撃から逃げ出した『奇跡の高校生』でしょ?」

突然の言葉に俺はその事実を否定しそうになった。しかし、先輩は自身の境遇を明かしてくれたのに、それに応えないのはフェアじゃない、と今更ながら思った。

「いや、、、はい。知ってたんですね、夏目先輩。でも、俺は先輩の力になれてむしろ嬉しいですよ、感謝しているくらいです。それに、心が欠けているのは、先輩だけではないですから。」

先輩は、「そっか」と囁き、また俺を強く握りしめた。それにしても、いくら先輩とはいえ、二月とは思えないほど無防備な服装で抱きしめられると、どれだけ冷静な俺とはいえ流石に心拍数が上がる。

「先輩? そろそろ離れてもらってもいいですか? ほら、あの目が見えないんですか、先輩!」

「あらら、見られちゃった、ははは。」

「ケイくぅん・・・な〜にしてるのかな?」

迎えにきたユウナが研究室のドアを開き、人間ではないものを見るような目でこちらを睨みつける。さすがに俺に向けてはいないと願いたいところではあるが、どうも目が合ってしまう。

「ユウナちゃん、こんばんは。お宅のケイくん少しお借りしてたよ〜。」

「それはどうもー、ではまた今度。」

明らかに気持ちのこもっていない別れの挨拶をして、ユウナは俺を半分引きずりながら研究室を後にした。


「何話してたの?」

学校の最寄り駅へと向かう途中、ユウナが尋ねてくる。

「先輩、俺があの街から逃げ出してきたこと知ってたんだ。多分ユウナのことも知ってるんじゃないかな。」

「そうだったんだ・・・。」

少しの沈黙が流れる。だが、ユウナが何か言葉を溜めていることを察して、そのまま黙っていた。

「やめていいんだからね、サークル。」

「何でだよ。今日のそんなに怒ってるのか。」

そんな意味で彼女が俺に言ったのではないと理解していながら、思ってもいない返事ではぐらかしてしまった。そんな冗談が通用するような雰囲気ではないことは、言う前からわかっていたのに。

「そうじゃないよ。研究に打ち込んでるケイ、ちょっと怖いの。私たちのこと見えてるのかなって、心配になる。それに、きっと危険なことをしているんだよ。私たちの街は不運にも壊されちゃったけど、私たちは運よく生き延びた。それで良いじゃない。ケイが、自分たちだけが生き残ったことに責任を感じる必要なんてないの。ケイも夏目さんも良くないものに取り憑かれてる。」

「話が飛躍しすぎだ。俺は別に責任感とかで研究をやってるわけじゃない。ただ、なんでみんな死ななきゃいけなかったのか、俺たちはなんで生き残ったのか、その理由を探してるだけだよ。」

その言葉はユウナへの返事なのか、自分に言い聞かせていたのか、途中でわからなくなってしまった。


 二両編成の電車しか止まらないほど小さな最寄り駅のホームでは、今中が俺たちを待っていた。

「あ、今中くん!」

彼が俺たちに気づき、手を振ってくる。俺がユウナに声をかける間もなく、彼女は走り出し彼の元に向かおうとしたが、運悪く踏切に引っ掛かり、結局また俺は彼女に追いついてしまった。

 


  《ケイ、、、ごめんね。》



「–––––––––えっ。」

突然視界全体を一瞬の光が遮り、大きな爆発音のようなものが少し遠くから聞こえた。一瞬の出来事に驚いたが、別の理由で鼓動が早くなっていることがすぐにわかった。

「俺はこの音を知っている・・・。」

「ねぇケイ、これってまさか・・・。」

「あぁ、『奴』が来たんだよ。シヴァが襲ってきたんだ。」

視界が元に戻り、音のした方を見た時、俺はその光景をにわかには信じられなかった。


「シヴァじゃない・・・、デカい。デカすぎる。あれはまるで、『巨人』じゃないか。」



 それはまるで、ロボットアニメの一話か、最終話直前か。どちらにせよ、その世界に住む人々に絶望を与えるワンシーンのように見えた。

シヴァを見た時よりもその『巨人』は遠くにいるのに、シヴァの何倍も大きいことがすぐに分かった。夕焼けのせいか、茶色みがかったその巨体は、ゆっくりと一歩、また一歩とその巨脚を進める。それが脚を下ろす度に、大きな音とともに瓦礫が飛び散るのが遠目に分かった。緑色に光るその両目は、辺りを見回している。何かを探しているのだろうか。

 

 大きな警報音が鳴る。街の放送だけでなく、そこにいる人々のスマホからもアラートが鳴り始めた。

『緊急襲撃速報、緊急襲撃速報。超大型ドロイド兵器の出現を確認。ドロイドコード=タイタンと命名。–––住民の皆さんは、直ちに防空壕へ避難してください。もう一度繰り返します。超大型ドロイド兵器『タイタン』の出現を確認。住民の皆さんは、直ちに防空壕に避難してください。』

 

「ユウナ! 早く逃げるぞ!」

「今中くん置いていけないでしょ!」

それはそうと思いつつ焦っていると、今中が真剣な面持ちで走ってきた。

「わり、俺待ちだったよな、早く逃げよう。」

「ねぇ二人とも、あれ。」

ユウナがタイタンのいる方を指差す。振り返って見ると、奴は大きく腕を振り上げ何かを投げるような素振りを見せた。

「おい、あれこっちに来るんじゃねえか?」

奴から放たれた物体が、こちらへとてつもないスピードで向かってくる。咄嗟に止まっていた電車の影に身を隠した。今度は大きな爆発音が明らかに近くで何発も響いた。俺たちは、ひたすら隠れながらその音が止むのを待った。しかし、目の前を何かが美しい軌道を描いて通過した。

「危ない!」

今中が俺とユウナに咄嗟に覆い被さる。通り過ぎたそれはすぐ近くに落下し、爆発した。



「何だこれは、、、! 何なんだよ! 、、、、いや待て、これは、、、、。」

 

 《シコウノイジョウヲカクニン。ボウソウキケンセイダイ。キオクサクジョシンセイ。》


「つまり、俺たちは–––––––––––ってことか?–––––––––––レガ、、–––––––––––イド、、、?」

 

 《シンセイノショウニンヲカクニン。サクジョプログラムカイシ。》

 


――――視界がぼんやりとしている。赤い光が目の前に見える。あれ、俺はあれからどうしたんだっけ。ユウナと気まずくなって、そしたらシヴァとは別のタイタンとかいうクソでかいドロイドが現れて。その後は隠れてたよな。でも目の前で何か爆発して、今中が守ってくれて、、、。そこまでははっきり覚えてる。でも何故かその先が全く思い出せない。何だろうこの赤い光は、あんま見たくない光だな。今中はどうなった、早くユウナに、、、。

 

 俺は目を覚ますと、病院のベッドに横たわっていた。


 あの日、あの後どうなったのかをニュースを見て知った。俺たちの大学があった街は、『ドロイド=タイタン』によって襲撃された。シヴァの時は、5分にも満たず襲撃は止んだが、タイタンの顕現時間はちょうど8分間だったという。今回の襲撃の被害範囲は前回の約9倍にも及び、人々には前回とは比較にならないほどの死人の数と恐怖が埋め込まれた。

 そして、何よりも衝撃的だったのは、世界中の至る地域で同様にタイタンが8分間暴れ回ったという事実が報道されたことだ。数にして23体、総死者数5万、行方不明者8万9千人にも及ぶ被害が確認された。


 俺は今中が助けてくれた時の、あの赤い光のことばかり考えていた。俺には、その光が見覚えのあるものに感じたからだ。ただ、そのことを考えているとどうも意識が朦朧としてくるみたいだ。きっとまだ身体が完全に回復していない。とりあえずは寝よう。


 《プログラムシンチョクド78パーセント.......》

 

 –––––––––––もう二度とこんな襲撃が来ない夢を見ていた。


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