#175 「週に８回ケンタッキーを食べる女」、広報の渡邉郁さんです！

今日も私は揚げた鶏を食べる

　私は有隣堂広報マーケティング課の渡邉郁。

　現在はYoutubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」を担当している。

　チャンネル内では「チャンネルを裏で牛耳る女」などと呼ばれているがあくまでも一社員の普通の人間だ。だからケンタッキーだって週８で食べる。

　そう、週に８食はケンタッキーにお世話になっている。何もおかしなことはないでしょう？まったくもって無理はしていないし、本当に好きで食べているのだ。

　今日も動画の撮影に伊勢佐木町本店に向かう。集合時間は１５時。少し時間に余裕をもって関内駅に着いて、店に向かう前に食事をとろうと思う。もちろん最寄りのケンタッキーだ。何と言っても私は週８でケンタッキーを食べる女なのだから。

　駅を出てすぐ目の前の店舗。今日は天気が良い。2階の窓際の席で街を眺めながら食べるフライドチキンは間違いなく美味しいだろう。

　バーガーセットとオリジナルのチキンを頼み上階へ。今日レジにいた女性、去年の春にはまだ新人マークを付けたどたどしく対応していたな。もうすっかり慣れたものだ。週8も通えばスタッフの成長過程も見守ることができる。

　ちょうど窓際の席が空いており、景色を見ながら食べることができた。

　すっかり慣れた味だが、毎回新鮮に美味しさを感じている。同じ配分のスパイスでつくられたチキンでも、時間、天気、ここに来るまでの自分の気分によって感じ方が変わっているようだ。週に8回通えばここまでの違いを見出すことができる。

　バーガー、チキン、サイドまで全部いただき、店を後にする。今日もおいしくいただいた。揚げた鶏を食べるとやはり気合が入る。撮影もいつも以上にうまくいく気がしてきた。空に羽ばたいてしまいそうな気持ちを抑えて軽やかな足取りでスタジオに向かった。

　私の名前はブッコロー。老舗書店有隣堂が運営する「有隣堂しか知らない世界」というYouTubeチャンネルでMCを担当しているミミズクだ。チャンネル登録者数は22万人を超えている人気チャンネルだが、それは私の超絶ラブリーな見た目と歯に衣着せぬトークのおかげだ、と言われている。全くもってその通りである。

　今日も動画の収録があり、スタジオに向けて移動中だ。関内駅の屋根で一休みし、飛び立ったその時、駅前のケンタッキーのイートインスペースに郁さんがいるのを見つけた。

　…今日も食べてるじゃん、ケンタッキー。さすが週8回通う女。絶対店員さんたちに「毎日来る人だ」って思われてるよ。

　でもそれが郁さんの活力源だというなら止める気なんてない。揚げ物ばかりで大丈夫か？とは思っているが。

　どうかこれからも健康に気をつけていっぱい食べてくれよな、と心の中でメッセージを送り、スタジオへの羽ばたきを進めた。

　私は関内駅の前にあるケンタッキーでアルバイトをしている栗原といいます。大学入学が決まった高校3年の3月にこの仕事を始めて1年と少し経ちました。出勤するたびにお会いする、特に印象強いお客様がいらっしゃいます。その方と毎回お会いするものなので、先輩方に思わず「毎日いらっしゃってるわけじゃないですよね？」と聞いてしまいました。そしたら驚くことに

「毎日だよ」

　と教えていただきました。こんなに好きでお店に通ってくれる方がいるなんて嬉しいなあと思うと同時に、世の中広いなあとも思いました。他にそういう方も見かけないのでみんなの印象に残っているんですね。

　今日もその方がお店にいらっしゃいました。そういえばまだアルバイトを始めたばかりの頃、混んでいるお昼の時間に慣れないレジ対応であたふたしてしまい、お会計商品を間違えるミスをしてしまいました。間違えてしまったことで頭がいっぱいになり言葉がうまく出てこず、サーッと血の気が引いたような感覚になりました。きっと真っ青になっていたであろう私の顔を見たお客様はミスに怒ることもなく、

「慌てなくても大丈夫ですよ。ゆっくりで大丈夫なのでもう一度やってみましょう。」

とおっしゃってくださいました。一旦落ち着き、深呼吸。ここでやっと

「申し訳ございませんでした。お会計やり直させてください！」

とお伝えし、次の対応に移ることができました。待ち時間も多く、ここでまたやり直しとなればイライラしちゃうだろうに、優しい言葉をかけてくださったことがとても印象に残っています。きっとお客様は覚えていないだろうけど、私にとっては忘れられない、感謝の気持ちでいっぱいになる言葉でした。

　まさかこんなにもお会いすることになるとは、その時は全く想像もできていませんでしたが。あの頃と比べればできることも増えて対応に戸惑うことは少なくなりましたが、まだまだだなと思うところはあるのでもっともっと頑張ります。少しずつでも成長を続ける姿を見せていきたいです。

　今日もありがとうございました。またのご来店お待ちしています。