ハンバーグ!

時は軍事施設に来てから三ヶ月。特に大規模な災害もなく霧島部隊は施設内の森での訓練に明け暮れていた。

大己「だぁ〜!いつまで訓練してりゃ良いんだよぉ〜!!」

真嶋「まぁ焦らず能力を伸ばしましょうって事だな!」

冴島「2人とも敵地の中なので静かにして下さいよ、魔物が現れたらどうするんですか!」

騒がしい2人に冴島がひそひそ声で怒るが2人は気にしていなかった。

霧島「今回ばかりはきな粉餅に賛成な、お前らうるさい…」

真嶋「すんません!でも重吾みたく静かすぎるのもなぁ」

大己「そうだ!そうだ!」

重吾「俺は乗り気じゃ無いし仕方なくだから良いと思うよ?2人みたいにうるさいと冴島さんと霧島隊長に怒られるしね」

霧島「お前は世渡り上手だな」

いつもの会話をしていると冴島が敵に気付いた

冴島「皆さん!20m先に敵です!危機レベル2で、恐らく狼型2、3匹かと」

真嶋「思ったより近かったか!」

霧島「気付いたなら言えよ…」

真嶋「俺は聞こえるだけで正確な距離とかは分かりませんからね!あ、でも数は5匹っぽいかなぁ」

霧島・重吾「…」

大己「あひゃひゃひゃひゃ!」

霧島「はぁ、きな粉餅は帰ったら訓練し直しだな」

冴島「嫌です!取り敢えず敵倒しましょう!」

草むらから狼型魔物5匹が飛び出てくるが、反射的に冴島は避け、霧島は霧となりすり抜ける、真嶋は少し引っかかれるもの避け、重吾は念力を使い飛びかかってきた狼を中に留め、大己はカウンターで狼を殴り飛ばした

冴島「ギャァー!」

霧島「おい大己、流石にミンチはやり過ぎだと思うぞ」

重吾「ハンバーグが食べたいなら家で食べような」

大己「わざとじゃねぇーよ!ってかハンバーグよりステーキがいい!」

真嶋「そういう事じゃねぇーと思うぞ!」

そう言いながら真嶋が笑い飛ばす

そして力をつけた重吾が狼を纏めて肉塊にするのだった

重吾「…食べる?」

大己「だから食べないって!」

そうして今日の訓練が終わったのだった

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