能力テスト
和晃「じゃあまずは檻の外からゴブリンを倒してくれ、念力ならば外からでも大丈夫だろう」
重吾「確定でも無いんですけど…」
智華「つべこべ言わずに早くやる!」
重吾「はい!」
そう言いつつ重吾はゴブリンの腕を捻るようにイメージするが一向に千切れる気配は無い。
智華「ふざけてる?」
重吾「そんなわけ無いだろ⁉︎」
和晃「イメージを変えてみては?」
そう言われ重吾はゴブリンを宙に持ち上げるイメージへ変える
大己「おぉ〜浮いたな!念力にも向き不向きがあるとか?」
重吾「そうなのか?」
和晃「しかし念力ならば手でできる事は大抵出来ると思うのだが…」
智華「でも浮かせたりスライム縮めたり出来るのは念力じゃ無い?」
真嶋「そうですね。まぁ一旦能力名は『念力』で良いんじゃ無いですか?」
霧島「賛成、早く終わらせて寝たい」
和晃「霧島はさておき不明な点はこれから解明すればいい」
そうして重吾の能力名は『念力』になった
真嶋「この感じだともしかしたら気付いてないだけで全員大小なりとも能力があるのかもって思えてきますねぇ」
和晃「そうだ、ゴブリンまだ倒して無かったな」
重吾「うぅ〜ん、人型のモンスターって倒すのに躊躇しますね。能力の行使の仕方もあれですし…」
大己「なら俺がやってみたい!」
和晃「君に能力があるかも分からないんだ、無茶はしないでくれ」
大己「でも刃物とかで切ったりは出来るんじゃ?」
和晃「…分かった、実験の一環としての許可を特別に出そう。戦闘に参加した非能力者の身体能力の変化を観察させてもらおう」
大己「よっしゃ!やるぞぉ〜!」
重吾「じゃあ地面に伏せた状態にするからそこを攻撃してくれる?俺は目を逸らしとくから」
大己「よし!分かった!」
智華「それって意味ないんじゃ…」
和晃「まぁ人にはそれぞれ向き不向きがあるからな」
重吾はゴブリンを這いつくばった状態になるようにイメージする。
真嶋「じゃあ大己くんはこれ使ってね」
そういうと真嶋は大己に警棒を伸ばした状態で渡す。
渡された警棒に大己は少し興奮気味になっているが、男子はみんな好きなのでごあいきょうである。
その間にもゴブリンは地面に伏せた状態になっており、あとは大己が攻撃するだけであった。
重吾「真嶋さんありがとうございます!じゃあ一思いに頭殴って早めに倒すか!」
智華「嬉々として言うセリフじゃないわね」
重吾「右に同じく」
大己「そーれ!」
そして大己は行き良いよくゴブリンの頭に警棒を振り下ろす。しかし次の瞬間【グシャ!】と言う音が聞こえてきた。
大己「俺ってスイカ割りしてたっけ?」
そこには頭が弾けたゴブリの死体があった。
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