司令室

司令室に入ると書類の山に埋もれる人影と暇そうにソファーに寝転がる人影が見えた。

和晃「やっと来たか」

書類の方から疲れ気味な声が聞こえてくる

和晃「ソファーにでも座っててくれ、後少しで切りよく終われそうだからな」

真嶋「かしこまりした!…凪隊長?お客人に対して失礼じゃ…」

和晃「凪…サボり癖直せと言ってるだろうに…」

大己「今まで気付いて無かったんかい!」

智華「凪さん!」

霧島「…チッ」

智華「いい加減良い大人なんだからしっかりしてください!下に示しがつかないでしょう?」

霧島「俺まだ充電期間」

和晃「分かったから客が座る場所は確保してくれ」

智華「そうやって甘やかすから!はぁ〜」

重吾「大変なんだな…」

面倒になったのか城野司令は何も言わなくなったが、いつもの事なのだろう霧島隊長は少しだけ動いて座る場所を作っていた…1人分だけ

その間も智華は霧島隊長にお説教をしていたが、書類が片付いた城野司令が話始めた事で収まった。

和晃「重吾君は能力者なんだって?良ければ詳しく教えてもらえるかな?」

重吾「えっと…確定じゃ無いんですけど…」

智華「スライム倒しといてそれは無理があるわよ?」

和晃「スライムを倒したのか?なぜ報告時に言わなかった⁉︎」

智華「サプライズ?」

和晃「そんなサプライズいらんわ!どうやって倒したんだ!」

そんな圧に押され大己と智華に話した通りの説明をした。

和晃「2人ともどう思う?」

霧島「まぁ核を動かして攻撃避けてたのがピンポイントに力が加わったから避けれなくてって感じかなぁ」

真嶋「もしくは倒した際に高質化した事でパキッという音が出たか…その線は低そうですが」

和晃「だろうな、直接モンスターと戦って貰うのが早いのだろうがそんな事はさせられんしなぁ」

重吾「一度倒してるスライムなら大丈夫なんじゃ…」

和晃「スライムは目撃情報が少ない上に色々なものを溶かす性質上捕獲も出来ないんだよ」

大己「スライムってゲームなら序盤に大量に出てくる雑魚なんだけどなぁ」

霧島「ゲームと同じなわけ無い」

智華「そうよ、現実とゲームを混同しないで」

大己「してねぇーよ⁉︎ただの感想だから!」

重吾「智華って軍に席置いてるの?」

智華「いや?ただの部外者だけど?」

重吾「その割には大分馴染んでるような」

智華「そんな事ないと思うけど…」

和晃「よし!分からん時は試してみよう!真嶋、確かレッサーラットが捕獲した中にいたよな?そいつなら安全を確保しながら実験出来るだろう」

真嶋「かしこまりした。準備しておきます。」

そんな城野司令の一言で急に、本当に《急》に訓練室へ向かうのだった

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