そして軍へ
翌日、重吾は智華に連れられモンスター特別対策隊本部に来ていた。
ちなみに父親の快兎はお留守番である。
大己「やっぱり軍の施設って頑丈なのな」
大己が言う通り、軍施設は備品が破損している以外に、目立った損傷は無く非常食配給や給水車等が常に出入している状態であった。
智華「まぁ一応戦争になったら軍施設なんて一番最初の標的だからね。頑丈な作りにしてあるのよ」
大己「ここに居たら一生安泰そうだな!」
重吾「ねぇ、本当に会いに行かないとダメ?能力が本当に使えるかも確定してないんだし急がなくても…」
真嶋「そうは言っても世界各国で能力者集めをしていて、闇社会でも能力者狩りが起こっているらしいし素直にきた方が身のためだと思うぞ」
智華「真嶋さん…また盗み聞きですか?」
真嶋「違うわ!凪隊長に迎えに行ってこいって言われたから来たんだよ」
大己「おっさん、盗み聞きは趣味?」
真嶋「だから違うって!」
重吾「智華、この人は?」
智華「お父さんの部下のまた部下」
重吾「その説明は酷く無い?」
真嶋「重吾くん!分かってくれるか⁉︎俺の扱い酷いんだよなぁ」
智華「早くお父さんの所に案内してくれない?」
真嶋「分かったよ」
そう言いながら歩き出す真嶋に3人は着いていく。
施設内は高さはさほど無いが横に広く、地上2階、地下3階からなる建物が10もある施設になっている。地下で各建物が連結しており行き来が出来る。
重吾「智華はここにはよく来てたの?」
智華「な訳ないでしょ?ここ軍の機密軍事施設よ?幼い頃に来た記憶しかないわよ」
大己「にしては隊員と仲良いよなぁ」
智華「軍の人とは忘年会とかキャンプで会う事もあったしね」
重吾「それなら納得だね、所で真嶋さん?は能力者なんですか?」
真嶋「ん?俺の能力知りたいの?」
重吾「いや、軍の特殊部隊にいるのであれば能力発現してるのかなぁと」
智華「してるわよ。この施設内の8割の隊員は何らかの能力が発言してるらしいわよ。ついでに真嶋さんは『超聴覚』」
真嶋「智華ちゃん⁈先に言わないでよぉ〜プライバシー違反だよ?」
重吾「それで盗み聞きか…」
そんな会話をしていると司令室の前まで着いたのだった。
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