不安と共に

大己「俺ってスイカ割りしてたっけ?」

弾け飛んだゴブリンの顔があったであろう場所を見ながら大己は言う

霧島「スイカ割りでもここまで綺麗に弾けないよ…」

重吾「馬鹿力」

大己「おいそこ!ぼそっと馬鹿力とか言うなし!」

和晃「これはいよいよ全員に能力があると言うのが現実味を帯びてきたかな」

真嶋「そうなると無意識に能力を行使することが怖くなってきますね…」

智華「でも国民全員の能力なんてどうやって確認するわけ?」

和晃「無理…だろうな」

大己「智華にも能力あんのかな?暴言とか?」

智華「バカにしてる?私が暴言吐く相手はあなただけよ?大己」

大己「それはそれで酷くね⁉︎」

重吾「城野司令、それより俺これからどうなります?」

和晃「まずはこの前連れてきた有望株のやつと訓練だな。部隊は霧島のところに入ってもらうと思う」

重吾「自分としてはあんまり関わりたくないんですけど…」

和晃「一年は無理だろう、混乱してる中能力が分かってるんだ。協力してくれ」

智華「給料は前のバイトはるかに超えるわよ?」

重吾「命の危険もはるかに超えると思うのは気のせいかな?」

智華「…気のせいよ」

和晃「大己くんもそのように頼む」

大己「ファンタジーだな!司令!分かったぜ!」

一行は訓練所を出て霧島部隊の待機室へ移動した

真嶋「うちは人数が少ないから大変かもしれんが頑張ろうな」

霧島「少数精鋭と言え」

真嶋「凪隊長と反り合わなくてやめたやつが7割なんですけど?」

大己「なんとなく想像できるわw」

霧島「あのガキ後で締める」

真嶋「やめて下さい、ただでさえ人数少ないんだから」

そんな話をしながら待機室の前に着くと叫び声が聞こえてくる。

冴島「ギャァ〜!あの変態がくる!いやぁー!!!」

そんな声に不安を覚える一行であった

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