学校
重吾「学校には着いたけど、あいつらいるかなぁ」
学校での友人は「大己」と「智華」しかいない訳ではないが、仲の良い友人として数えるならその二人になる。
重吾「変革?に巻き込まれてあの世に行ってないと良いけど」
大己「だから!あの状況じゃ荷物はしゃーないだろ?」
智華「でもお気に入りの服まで置いてくるなんてありえないわぁ」
大己「悪かったって!命あるだけマシだろ?それに重吾だってまだ見つけられてねぇ」
智華「それはそうだけど、それとコレとでは話が違うの!」
そんな会話に割って入る
重吾「まぁまぁ、そんなに責めてやるなよ」
智華「重吾は黙ってて!…って重吾!生きてたの⁉︎良かったぁ」
大己「無事だったか!」
重吾「無事…ではなかったかなぁ」
大己「でも見たところ無傷だけど…肋骨でも折れたか?」
重吾「無傷だけど病院で1週間は寝てたらしい」
大己「無傷で1週間も眠るって…」
智華「…とんだ寝坊助ね」
重吾「アハハ…」
乾いた笑いをしながら今までの状況をお互いに伝え合った
大己「んで死んだと思うほどの傷を負ってたと思ったのに無傷で生還と」
智華「そういう夢を見てたの?」
重吾「いや、確かにそう言うと思ったけども」
やはり自身の事は信じてもらえなかった、まぁ信じてもらえるとも思っていなかった訳だが
重吾「そっちはそっちで大変だったみたいだな」
大己「分かるか⁉︎こいつのワガママっぷりには世話焼かされたぜ」
智華「はぁ?そんな風に言わなくて良くない?重吾もそう思うよね?」
重吾「俺からは何とも…」
大己「それにしても風の噂程度だから確証はないけど、超能力を持った人間も現れてるって話だから気をつけないとな!」
智華「そうね、全員が善人って訳じゃないだろうし、力尽くで物資を奪いにくる輩もいるかもだしね」
重吾「その事なんだけど…いや、やっぱりいいや」
大己「ん?何だよお前も厨二病発症したクチか?」
智華「それはアンタだけで十分よ。何だっけ?右手に封印されしクリムゾン…」
大己「わぁ!!!それは無し!アイス買ってやるから!な!」
重吾「中学生じゃないのに発症しちゃってたのか…」
大己「そんな憐れんだ目で見るんじゃねぇよ!」
そんないつも通りの会話に少しホッとする
重吾「で、2人は魔物?に会ったのか」
智華「会ったよ、ツノ生えたウサギみたいなのは…ちょっと可愛かったけど」
大己「何てんだっけ?」
重吾「一角兎でいいんじゃない?」
大己「それもそうだな!で重吾は?」
重吾「会ったよ、スライムに…倒せたけど」
大己「は?倒し方を不明なスライムに会って生きてる処か倒したって何の冗談だよ!」
そんなこだまが学校に少しだけ響いた
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