目覚め
目を覚ますと病院のベットの上だった
重吾「あれ?生きてる?確か四肢は千切れて、体から鉄棒が生えてたようなぁ」
確実に自身が死んだと思っていたのに生きていたことに困惑しながら身体を確認する
重吾「身体は見たところ大丈夫そう?何なら骨の一本も折れて無さそう…どうして?」
不思議に思いながら身体を確認していると病室の扉が開く
看護師「起きられたんですね⁉︎運び込まれて1週間!外傷もないのに1週間も寝てるなんて植物状態にでもなったのかと思いましたよ!」
重吾「1週間…?」
状況が読めず呆然としていたが、一つの違和感を感じる
重吾「ちょっと待ってください⁉︎運び込まれた時点で俺無傷だったんですか⁉︎外傷無し⁉︎嘘でしょ⁉︎」
そう、確かに記憶の最後は四肢が千切れ胸には鉄棒、腹部に穴のおまけまでついた死一直線の状態だったはずなのだ
しかし今看護師のお姉さんは運び込まれた時点で無傷だったかのように語ったのだ。その事を裏付けるように看護師のお姉さんは続ける
看護師「そうですよ?あの変革の直後多くの人が建物などの倒壊に巻き込まれ重症で運ばれてくる中無傷の意識不明で運ばれて来たんですよ。その後1週間も寝てるとは思いませんでしたけど」
重吾「そんな、俺の最後の記憶と全く違う…」
看護師「とにかく病床も逼迫しているので、明日には退院になると思います。」
重吾「あ、はいわかりました。」
看護師「今日はゆっくり休んで下さいね?」
重吾「ありがとうございます」
結局状況が読めないまま明日の退院が決まり、不安に苛まれながらその日は過ごすのだった
次の日起きると何とか生き残った父親が荷物を持って退院の手続きをしてくれていた。
重吾「親父、迎えに来てくれてありがとう」
快兎「大丈夫だよ、会社も今は機能してない、政治家もあの事件の後かなり減った」
重吾「そんなに酷い状況なのか」
快兎「帰りは大丈夫か?外は車の走れるような状況じゃないから歩いて帰るが休憩しながら帰ろうか」
重吾「わかった、ありがとう」
そう言いながら帰路に着くのだった
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